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目玉焼き大戦  作者:
9/10

九口目

 混乱する『しょうゆ』軍だったが、さすがに歴戦れきせん強者つわものぞろい。強引な攻撃を中断して、防御ぼうぎょに専念する。まずは混乱を収拾しゅうしゅうし、相手が攻めつかれたタイミングで、反撃に転じる作戦だ。


 この時、『しょうゆ』軍の参謀さんぼう本部は状況じょうきょうを正しく把握はあくしていた。数において、こちらが大きく上回っているので、いずれ形勢は逆転するだろう。


 ゆえに、その先も考えておかなければならない。


 偵察部隊の情報を元に、地図の上にしるしをつけていく。


 東のヨウショク平原には『ソース』軍、南東のユデタマ湖周辺には『塩こしょう』軍がいる。こちらと同様、両軍ともマイノリティー大同盟軍と交戦中だ。


 で、大同盟軍の一部が黄色高地に迫っているようだが、その予想現在地は・・・・・・。


「何とか追いつけそうですな」


「となると、最も警戒すべきは『塩こしょう』軍あたりか」


「いや、『ケチャップ』軍だろう」


 その現在地はいまだ不明だ。非常に不気味な存在。


「だが、これだけ探しても見つからないのだ。この大陸には『いない』、と考えるのが自然では」


 その根拠こんきょとして、一昨年、昨年の『トマト大凶作』がある。あれの影響で、『ケチャップ』軍はかなり弱っているはず。


 であれば、今回の戦いには無理して参加せずに、戦力の回復をはかっている可能性も。


 しかし、この考えは間違っていた。


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