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あなたも……

 美月はマリアルがこの場から離れたと判断すると、すぐに手摺りから身を乗り出し誠一を探した。

 だが、川の流れは誠一の体を容赦なく押し流し、橋からは全く行方が分からなくなってしまった。

「そんなつもりじゃ…………そんなつもり……なかったのに……」

 美月は橋の上で崩れるようにしゃがみ込んだ。

 そんな美月の背後に、転移魔法で誰かが出現するのが感じられた。

「美月、大丈夫かい?」

「史郎……くん……」

 現れたのは沢田史郎だった。召喚以来の修行、練成で転移魔法まで既に取得しているようである。

「どうしよう……黒さん……黒さん、殺しちゃった……」

 美月の目から涙が、この川の流れのごとく溢れ出て来た。史郎も美月の前にしゃがんで、涙にくれる彼女の頬を両手で優しく抱え、見詰めた。

「きみのせいじゃない。君は僕の言う通りにやっただけだよ?」

「殺すつもりなんか……だから、お腹狙って……心臓や肺に当たらないようにって……」

「そう、君は僕の言う通りに、致命傷にならないようにちゃんとやったんだよ! 落ちてしまったのは不幸な事故だ! 責任と言うなら僕だから!」

「でも、でも!」

「黒田さんには気の毒だけど、彼にはどうしてもリタイアしてもらう必要があった。彼が指揮できなければ遊撃隊は動きが取れない。前衛の黒田さんと最大火力の美月が抜ければ戦力は半分以下、実質1/3だろう」

「うぐ……うう……」

「召喚魔法陣を取り戻すには、例の計画で僕たち異世界人……遊撃隊の無力化が必要なんだ。僕たちが元の世界に帰るにはどうしても!」

「ちゃんと話して、みんなを説得すれば……」

「それは言っただろう? 黒田さんも木島さんも、アデスの人と深く結びついてしまっている。僕が真実を話しても、彼らは必ず大魔王や時空神たちに、それを確認するだろう。知られてしまえば彼らも標的になる。僕に憑依させるミカドの魂、魔素を、僕たち異世界人共々、召喚魔法陣で追放、始末されてしまう。だから彼らには、その時まで何も知らずに居て欲しかったんだ。最悪、僕だけが潰されても、みんなはアデスで生きていくことは出来るし……だけど黒田さんは、そんなの望まない……」

「でも、その黒さんが……」

「……ホントなら傷の手当てをして、魔法陣を確保するまで軟禁くらいで済ませるつもりだったんだけど……ご家族と再会するためなら説得することも可能かと思ってたんだが、これは……想定外だったな……」

「これから……どうするの?」

「昨日言った通り、これから魔界に転移する。そこで僕は闇属性の適正を底上げさせる。魔界や天界の連中に気付かれないところでね。それが終わったら人間界に戻って、小林さんや木島さんを連れて、ミカドと同様の魔力を使って魔法陣を起動する。そして、みんなで僕たちの世界に帰るんだ」

「ホントに……ホントに委員会は、あの魔法陣で史郎くんをミカドと一緒に、どこかへ飛ばしちゃう気なのかな? ライラさんやメーテオールさんまでそれを知ってて……」

「メーテオールの側近が何度も話していたから間違いないと思う。ライラやメーテオールは知らされていないかもしれない。いざという時、責任を問われないためにね」

 美月は、いつかフィリアが第1王女を差し置いて、今回の召喚実行者に抜擢された経緯を思い出した。たしかにライラやメーテオールが、良二たちを端から騙していたとは信じがたい。そんな素振りは感じられなかったと美月は思う。むしろ、そうであってほしいとさえ。

「もう、後戻りはできない。今から魔界に行くよ美月。準備が出来次第人間界に、エスエリアの神殿内にある魔法陣を目指すんだ」

「う……ん……」

「……もしも……もしも君が納得できないなら、ここでやめてもいいよ? 今なら君に累が及ばないようにできる。僕は自首するし、君の無事が保証されるなら、人柱になってミカドの魂と一緒にどこかの宇宙か空間へ飛ばされても構わないし」

「そんなのはやだ!」

 美月は叫んだ。それで納得するくらいなら誠一に銃口を向けるなんてことは最初からしなかったから。

「あたしは……史郎くんについていくよ。もう、もう離れたくない!」

 涙で濡らした目で史郎を見つめる美月。

 そんな美月を史郎は包み込むように抱きしめた。

「嬉しいよ美月……じゃあ、先を急ごう。委員会にはもう、マリアルからこの事は伝わっているはずだ。その内、天界の連中がこちらに集まってくる」

 美月は黙って頷いた。そして、もう一度、誠一が流された渓流を見つめる。

「もしも、運良く黒田さんが生きててくれたら……その時は二人で迎えに行こう。ね?」

 美月は再度頷いた。深く、ゆっくりと。


                ♦


 遊撃隊の宿舎ではメリアンが容子らの部屋のお掃除をしていた。

 彼らの滞在中はキーパーが派遣され、そういう雑務は彼らが賄うのであるが、容子についていく理由が必要なメリアンは、それらを概ね引き受けているのである。

 埃をはらい、雑巾で床をピカピカになるまで磨く。

 まあ、キレイ! メリアンありがとう!

 容子にそう言ってもらいたくて、メリアンは甲斐甲斐しくも掃除に励む。

 ――ピカピカにしてくれたのね? 大変だったでしょう?

「いえいえ! お姉さまのお部屋を常に快適にするのは妹分として当然です!」

 ――あたしのために? 嬉しいわ。そうだわ、何かお礼しなきゃ!

「そんな! 私は当り前のことをしたまでです! お、お礼なんて!」

 ――それじゃあたしの気が済まないわ。さあ、何でも言って?

「いえ、ですから本当に!」

 ――そう、そうね、口で言うのは憚るわよね。メリアン?

「は、はい!?」

 ――今夜……あたしの部屋にいらっしゃい?

「そそそ、そんな! おおお、恐れ多いこと!」

 ――あなたの気持ち……気付いてないと思って? さあ、遠慮なく……

「は、はい! ……そ、それでは……ヨウコお姉さま……や、優しくして下さいね? って、なあんちゃって! なんちゃってーー!」

 ドサァ!

 突然、彼女の背中に圧し掛かる重い衝撃!

「ぼぎゃ!」

 手に持っていたぞうきんを床にバンバン叩きつけながら、エロい百合妄想全開だったメリアンは何モノかの下敷きになり、足で踏んづけられて潰れたカエルみたいな悲鳴を上げてしまった。

 な、何ごとなの! そう呻きながらメリアンは、自分の背中にかかる重みに耐えながら辺りをキョロキョロ見回した。てか、ひとまずは背中だ。

 背中を向くと同時にメリアンは、心臓が跳ね上がるほどビックリした。

 マリアルだ。

 今朝方、修練のために誠一と美月を迎えに来た、酒と癒しの最上級神マリアルが血まみれで、ぐったりしていたのだ。

「マリアル様!」

 即座に起き上がったメリアンはマリアルを抱きかかえた。腹部から夥しい血が流れ出ている。

 ――一体何が!? いや、それより、マリアル様なら回復魔法くらい……

「しっかり、しっかりしてください、マリアル様! 何があったんですか!? なぜ回復魔法で治療なさらないのですか!?」

 メリアンは頭に巻いていたタオルを外し、マリアルの腹に押し付けた。だが、当然のことながら、この程度では到底追いつきそうに無い。タオルが見る間に真っ赤になっていく。

「キ……キジ、マきょう……」

 苦痛に耐えながらマリアルが声を絞り出した。

「はい!? なんですか!?」

「キジマ……卿は……」

「あ、ああ、キジマ卿もコバヤシ卿も、まだお戻りになっておられません! おそらく今も宮殿かと!」

「そ、そう、か……き、宮殿に、連絡……マツモト卿……謀反……」

「!」

 メリアンは耳を疑った。

 謀反? あの、三界の人々との絆の強い異世界人が謀反!? そんなバカな!

 しかし今、目の前で最上級神が回復魔法も叶わず傷ついている。事の真意はともかく、何かとんでもない事が起こっていることは間違いない。

「だれか! だれか居ませんか! 宮殿に使者を……いえ! 医者を! お医者さまを呼んでください!」

 混乱する頭を何とか振り絞り、メリアンは階下のキーパーに届かせるため、生涯で一番の大声で叫び続けた。



 夕暮れが迫ってきた。

 窓から見えていた太陽は山の影に沈み、足元が段々と暗くなってくる。

 あれから何時間たっただろう?

 重傷を負ったマリアルが、遊撃隊の宿舎に転移して来たのが午後1時ごろ。修練が終わるまで、つまり良二が目覚めるまでの間、中から閉鎖されていた宮殿地下の空の間の扉が開かれたのが、午後2時過ぎであったか? 

 メーテオールの側近メイドに促され、急ぎ宿舎に戻った良二が見たものは、血だらけで横たわり、治療を受けていたマリアルの姿だった。


 ――一体、何が起こったんだ……


 そろそろ6時くらいか? 

 良二は宿舎内の部屋で呆然とする容子を抱きつつ、ソファに腰掛けていた。

 負傷したマリアルを診てもらうべく、メリアンの要請通り、キーパーが近所の医者を呼んだのはいいが、闇属性を纏った火球による傷は一介の町医者が治すには荷が重すぎた。

 せめて闇属性を中和する聖水でもあれば対処も出来たが、それは町医者がおいそれと保有できる物では無く、すぐにキーパーの一人が使いとして宮殿に向かい、課業を終了して手空きであった生と死の最上級神ファイタムが駆けつけ、治療に当たってくれた。

 ファイタムの聖属性と天属性の適正は強く、聖水を使わずとも闇属性を中和させることができ、マリアルの傷も一時に比べ、かなり回復した。

 自宅に戻り静養した方がよい、というファイタムの奨めをマリアルは断り、駆け付けた良二に事の顛末を説明した。

 良二は即座にホーラと連絡を取った。

 ホーラはプーグナの下で戦闘訓練をしていたメア、シーナを呼び出し、現在三人は現場となった渓流でプーグナの配下の兵と共に誠一の捜索に当たっている最中だ。

「どうして……どうしてよぉ……なんで、美月が……隊長を……」

 容子はいまだマリアルの言葉を信じることが出来なかった。今にも涙があふれそうである。

 美月が誠一を撃ち殺すなど、どう考えても想像できない。それは良二とて同じだ。

 火器に詳しい誠一。

 射撃に天性の才を持つ美月。

 この二人は師弟の関係にあると言っていい。遊撃隊最大の火力は、この二人によって培われている。

 誠一は火器の知識を美月に教え、美月はそれを軸に練成に励み、効率の良い遠隔攻撃を実現させ、遊撃隊の危機を何度も救ってきたのが、この二人である。

 その弟子がなぜ師匠を射殺などするのか?

 良二にはまるで思いつかない。そんな素振りも要素も、きっかけになる様な事案も何も思いつかない。自分も容子と一緒に泣き出したい気分だ。

「マリアル殿ほどの方が……らしくないな」

「不覚を取った……まさかあんなことが」

「事故、と言う可能性はありえないのだな? マリアル殿?」

 濃い茶色のローブを纏った生と死を司る男性神ファイタムがマリアルに確かめた。青白い肌で不健康そうな面持ちではあるが回復士、医師としての能力は12神でも上位である。

「無いな……一発目から少し間があり、二発三発と確実にクロダ卿に撃ち込んでいた。間違いなく狙っていた……」

「そしてすぐさま、あなたを狙った?」

「あたしも思わず大声を出したからな。隠れて様子を見ていれば、また違った反応も見られたかもしれないが……あたし自身、目の前で起こった事が信じられなくて、つい声を出してしまった。傷が闇属性を纏っていたと気付いて、留まってはまずい、すぐにキジマ卿かホーラ氏に知らせなきゃと思って転移してしまった」

 咄嗟の事とは言え、悔いの残る行動だったと省みるマリアル。と、その時、部屋内で転移の反応があった。神族特有の光を伴う転移だ。

「大丈夫ですか、マリアル?」

 現れたのは暖かな眼差しと、全てを包み込んでくれそうな優しい気を纏った女性神だった。

 愛の女神にして、天界帝都府の宰相ディーテである。

「闇属性での傷は養生が必要です。そろそろ、おうちで休んだ方がよろしいのでは?」

 同僚を気遣うディーテの声は愛の女神に相応しく、慈愛に満ちた優し気な響きを感じた。とは言え、やはり多少の影も感じる、そんな声だった。

「いや、もう少し居させて欲しいんだ。こんなままではとても寝ていられやしない」

「気持ちはわかりますよ、マリアル、大変でしたね。異世界の皆様も……」

 宰相の見舞の言葉に良二は軽く頭を下げた。

「しかしながら、もう一つ残念な報告があります。瞑想室に籠っていたはずのサワダ卿の姿が、どこにも見え無くなりました」

「沢田くんが!?」

 続く凶報に、更にまた驚愕する容子。そして同時に、何かの点と点が繋がった様な気もした。

(駈け落ちかの?)

 容子の脳裏に一瞬過ぎった言葉。ミカがそれを代弁した。

「そんな!」

「まさか! そりゃ確かにあの二人は恋人同士だ! でも駈け落ちするにしても、黒さんを撃つ理由なんか無いはずだ!」

 ミカの言葉に反発する良二、容子。頭に浮かびはしたが、とても信じられない、いや、認めたくない言葉だった。

(すまん。だが、あらゆる可能性は考えるべきだと思うてな)

「ふむ……仮に駈け落ちだとして、我々に彼女らの恋仲を阻害する何かが有ったかね? 今の彼女らは、以前より増して自由に逢瀬できる状況だと考えるが……」

「その通りです、ファイタム様。美月は、今では二人でいる時も監視が解かれて喜んでいたはずです」

 全く会うことも出来なかった初期、やがて監視付きではあるが面会が叶うようになり、今では二人きりの時を過ごせる事になって、美月らの不満は少なくなっていると普通なら考えるだろう。

 ――一体、動機は何だ?

 誠一は不安がっていた美月の才能を伸ばし、より自信を持たせてあげようと、常に心を砕いていた。

 更に、誰よりも早くから二人の面会実現にも尽力していた。美月も史郎も誠一には感謝することは有っても、恨むようなことなど無いはずだ。

 分からない。まさに、何が何だか分からない。

 カチャ……

 不意に部屋の扉が静かに開いた。そして、誠一捜索のために現地に出張っていたホーラたちが入ってきた。

 三人の表情を見るまでもなく、入ってくる足音だけで吉報は望めないことが分かる、そんな悲しみの足音だった。

「うぐ……えぐ、ぐす……」

 堪えきれず、シーナが嗚咽を漏らしている。

「ホーラ殿……あまり良い首尾とはいかなかった様ですね?」

 暗い表情に沈むホーラにファイタムが尋ねた。

「……日が暮れて、これ以上の暗闇の中では、渓流付近の捜索は二重遭難の危険もあり、明日の朝まで中止された……」

(おぬしらの天眼とやらでも分からんのか?)

「天眼が使えるのはメーテオール猊下やライラ陛下くらいだ。だが高魔力の索敵能力を使えばあの周辺くらいなら察知できるはずなのだが……遺体すら感知できん……」

「そうです! 遺体は無いんです!」

 シーナが叫んだ。涙で顔をクシャクシャにしながら叫んだ。

「だから、主様は生きていらっしゃいます! お願いです、捜索させてください! どなたか探照球を出せるスキルをお持ちの方に協力して頂いて!」

「落ち着けシーナ。川沿いがあれだけ石や岩だらけでは、影が複雑になり過ぎる。見えるものも見えなくなってくるんだ」

「じゃあ、私と先輩だけでも! 私たちの索敵なら暗闇だって!」

「やめろって! もし、あたしたちが捜索中に遭難したら……余計に天界の皆さんに迷惑をかける」

「先輩ぃ……」

 シーナを諭すメア。本音は自分も探しに行きたかろうに、懸命に抑えているのが良二にも伝わってくる。

(おぬしらになんかあったら、悲しむのはクロダ当人ではないかの?)

 ミカも抑えるように促す。

「そうだ、今はとにかく落ち着こう。まずは情報だ。何はともあれ情報だ。ディーテさま、あなたも沢田くんの修練には関わっていると聞いてます。彼に何か気にかかる事とか、素振りとかありませんか?」

 良二は混乱する中、必死で状況を把握しようと試みた。行動にはそれを裏付ける意思と言うものが必ずあるはず。どんな小さな、ミカの言う通り、一見無関係に思える事でも並べて吟味するべきだ。だが、

「そんなこと、後でもいいじゃないですか!」

 シーナがキレた。

「人命の方が先じゃないんですか!? まずは主様の安否を!」

 彼女の声は理性が飛んだ、その場の全員の耳に突き刺さらんばかりの金切り声になってしまっていた。

 それは、無理も無い事ではある。

 だが現状、やれる事例は限られる。手を付けられることから検討するしかない。

 しかし、一度火のついた乙女心はなかなか抑えられない。

「お願いです! 主様、主様を!」


 パンッ!


 部屋に乾いた音が響いた。

「落ち着けって言ってるでしょ?」

 響いたのはカリンがシーナの頬を張った音だった。

「泣きたい気持ちはわかる。リョウジが谷に落ちた時、私も散々味わったわ」

 そう言うとカリンは、動きを止めたシーナをしゃがませて抱きしめた。

 図らずもギャランドゥ橋の時と真逆になった形だ。

「泣きたいなら部屋に行って泣きなさい。私も付き合ってあげるから。でも、少しでもこの事態に知恵を絞りたいのなら、泣くのはもう少し後になさい」

「う、ううう……」

 シーナもまた、カリンにしがみついた。

「シーナ。お前が言った通り、黒さんの遺体が見つからなかったって事はわずかでも生きている可能性もあるって言う事だろ。周りは人里離れているんだったよな? 聖なる気が充満するところで魔獣も寄り付けない文字通りの聖域だと言うじゃないか。だったら自力でどこかへ避難してる可能性だってゼロじゃない。痛みに鈍い人だからケガしてても冷静に考えられる人だと思うぞ。今はそれを信じよう。黒さんならそう言うって」

「そうよシーナ。隊長は良くんが峡谷に落ちた時、あたしが取り乱した時でもわずかな可能性を信じて良くんが無事だと思えって、嫁のお前が無事を信じなくてどうするんだって言ってくれたわ。あなたも隊長のお嫁さんでしょ?」

 良二の説得に容子も加わり、カリンの小さな胸に抱かれながらシーナは頭に昇っていた血が落ち着いてくる感じを覚えた。

 相も変わらず涙は止まらないが、

「も、申し訳……ありま、せん。もう少し……ここに居させて……」

落ち着きは取り戻した様だった。

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