46グフェルモール
「「ごちそうさまでした」」
二人揃って食事終わりのあいさつをする。
「さて!とりあえずグフェルモールにでもいってみるか」
「グフェルモール?」
「あぁ!グフェル村で買い物するならオススメだぜ!」
そういえば、昨日イグマ亭に来る前に石造りの建物が並んでいる商店街のような場所があったな。
「それじゃあさっそく行こう!」
「そうだな!」
俺たちは食器の載ったトレイを持ってカウンター横に置きにいく。
「母ちゃん!じゃあ行ってくるな!!」
「はいよ!二人とも今度は遅くなる前に帰ってくるんだよ」
アニカさんにあいさつをして、イグマ亭から外に出た。
外に出るとガルラは両手を組み、手のひらを返すと太陽に向かって伸びをする。
「いい天気だなぁ!お出かけ日和ってヤツだ!」
全くもってその通りだなと思った。
ぽかぽかとして気持ちがいい。
「そういえば前から気になってたけど、それは外さないのか?」
ガルラは自身の胸元をトントンと叩く。
もしかして翡翠のペンダントのことだろうか?
「『旅祈願のお守り』なんて村の中じゃつけてる人はいないと思うぜ。てか使うことがないからな」
「そうなのか?」
「あぁ。グフェル村は土地柄か魔獣の類いは昔から寄ってこないんだ。だから、そのお守りは旅人や遠くからやってくる商人くらいしか身につけてないからな。この村で身につけてるってことは、自分が他所からやってきたって言ってるようなもんなんだぜ」
「もしかしてヤフトコに声をかけられたのも…」
「たぶん、お守りを身につけてたから騙せると思ったんじゃないか?」
一応、女神のフロディーから貰ったものだけど、とんだトラブルメーカーならペンダントは外したほうがいいのかもしれない。
「それなら後で外しとこうかな」
「まぁ、俺と一緒なら騙されることはないと思うけどな!」
「頼りにしてるよガルラ」
「まぁ任せとけってヤツだ!」
その後はガルラに連れられてグフェルモールに移動する。向かう途中、前の世界ではない青紫色の大きなアロエのような植物やドラゴンのような石像など珍しいものに興奮して終始キョロキョロしてしまった。
「着いたぜ!ここがグフェルモールだ!」
キョロキョロしている間にいつの間にか到着していたらしい。
石造りのお店が並び、人が多くてとても賑わっている。
何だか祭りの縁日を思い出す光景だ。
「それじゃあ、色々と見て回るか!」
「ガルラ!店の案内は任せたよ」
「おう!!何か掘り出し物があるといいな!」
異世界初の買い物だ!
ワクワクとした気持ちがとまらなかった。




