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大河ドラマと梅里様  作者: 今西薫
50/50

おまけ 総集編。越前編と刀伊の乱はカットなんですか

ドラマのネタバレをしてますので、お嫌なかたは回れ右を。

私見がかなり入ってますので、それも嫌な方は回れ右を。


誤字脱字報告ありがとうございます。

道隆兄ちゃんの名前を間違えるなんて…申し訳ないです。

総集編 一の巻~五の巻


 結局、午前中に2話、午後から3話、夜に2話ずつ毎日履修し、本日に至った。

 もうすぐ正午。総集編が始まる。お菓子は、お気に入りの羊羹と、午前中焼いておいたビスコッティと、スコーンだ。あと、チョコレートは数種類市販のものを用意。お茶も数種類用意して、ジャーポットと茶器も数種類用意してある。

 もう頭はぐちゃぐちゃだ。予想通り毎回情報量が多くて、事前に梅里ばいり様が語ってるのを聞いてなかったら、頭の整理だけで一週間必要なほどだった。というか、間を三十分空けて次を観ないとどうにかなりそうなほどだ。というか、藤原さん多すぎだし、着てるものも色と柄が違うだけでみんなおんなじだし、髪型も同じだから、男性陣の区別が付きにくい。先に聞いてなかったら登場人物だけで脱落してしまったかもしれない。

 ちなみに、梅里様はちゃっかり私と一緒に観ていた。途中解説をしなかったのは素晴らしい。

 あと、結構梅里様が語ってなかったことがあって、その部分が特に重要とかではないのだけど、聞いていた時とはまた違うイメージになっていた。


「あ、子役から始まらないんですね」

「みたいだな。……ん? これは、かなりアクロバティックに編集してるのか?」

 途中、老齢のまひろが紙に筆を走らせている様子が映るし、まひろが語っている。

 本役のまひろと三郎の再会から始まり、倫子(ともこ)の勉強会に参加して、片合わせ(へんあわせ)で無双して五節の舞姫で倒れて、道長と六条の邸で会って話して、ここで子役ちゃんで回想シーン。

「毎回一話で流れる内容が高密度だったからどう編集するのかと思っていたが」

「惟規(のぶのり)と実資がかなりの息抜きになってたのですけど、やっぱりかなりカットされてますね」

「いっきに花山帝退位まで行ったか。ん?さわは出てこなかったよな?」

「出てきませんでしたね。為時(ためとき)の妾(しょう)の話も出てきてませんでしたし」

「直秀(なおひで)の『帰るのかよ』はあったな」

「ありましたねえ」

「晴明(はるあきら)が予言をするシーンは、途中に入れてきたな」

「確か放送時は第一回の冒頭でしたよね?」

「うん。つまり主軸をまひろと道長に置く、ということか」

 梅里様は呟くように言って、スコーンを二つに割って、マーマレードをつける。飲み物は紅茶が入れてある。

「おお、花山帝退位の時のコントは無かったな」

「倫子さまの漢詩の質問、なかったですよね?」

 合間合間に確認をしながら、オヤツを食べる。

「直秀の死はやはり描くのか」

「あ、さわさん突然登場」

 石山寺へ旅に出ている。そこで道綱の母とは出会っているけど、道綱乱入はカット。ということは、道長の耳元で「ま・ひ・ろ」と言うのもカットかな。

「あ、兼家(かねいえ)の仮病もカットか。道兼(みちかね)がまひろの家を訪問するのもカット」

「あっという間に、道長の世になってしまいましたね…」

 漢詩の会でききょうとは出会ってるし、打毬(だきゅう)の会もあったけど、兼家、道隆、道兼の死はまるまるカット。

「越前に行くことにはなったが、あっという間に帰ってきたな。周明(ジョウミン)出なかったぞ?」

「宣孝(のぶたか)とイチャイチャシーンと灰ぶっかけ事件はありましたね。あ、石山寺で道長に出会うのに必要だから?」

「そう言えば、実資の糞のような女はあったな」

「ありましたねえ。というか、宣孝はそのあたりでようやく登場でしたね」

 本当はもっと最初の頃から出ていたけれど。

「物語を書くのに関係ある場面は残してたな」

 公任(きんとう)の妻のもとで和歌の勉強会をして、そこでまひろが書いた物語を読むシーンも入っていたし、賢子(かたこ)が火を点けるシーンもあった。賢子が産まれる場面も入っていたな…

「最終話でようやく源氏の物語を執筆か」

「ん? あれ? 大宰府に行ってませんよね?」

「順番を変えただけか?」

 話しながらも、お菓子はどんどん減って行く。気が付いたらスコーンはもう無い。

 さっきのニュースの時間にコーヒーを入れたから、なんとなくチョコに手が伸びる。

 ついでにカットしておいた羊羹に手を伸ばしながら、考える。

「周明を出さない為ですかね」

 越前編まるまるカットもそのためかもしれない。

「バレたところはしたな」

「ここ、大胆に順番を変えてましたね」

「あ、旅に出た」

「ラストシーン、変えましたね…」

「変えてたな」

 「道長様、嵐が来るわ」が無かった…

「やっぱり、もともと一話の情報量が多すぎだから、入れられないところが多すぎたってことですかね」

「主軸をどうするか、ってことかもなあ」

「まひろと道長に主軸を置くと、政治の話は描きにくですもんね。でも外せないし」

「あ、三条帝は出てこなかったな。いいヤツだったのに」

「なるほどなあ」

 思わずつぶやくと、梅里様が首を傾げた。

「総集編を一緒に観ると言い出した時にはどういうことかと思ってたんですけど、あれだけの内容をどう編集するのかに興味があったんですね」

「ああ、うん。基本的に時間軸をあんまり動かさずに、間に別のシーンをうまく挟んで物語を進行させていたからな。越前へ行ったときも、間に内裏でのこともちゃんと入れてあっただろう? 道綱の癒しシーンでも、物語をちゃんと進行させるために入れてあったからな」

 それを約五時間に短縮。編集作業をした人は頭を悩ませたことだろう…

「うん、面白かった! 満足だ!」

「そうですね、この一年、とても楽しかったです」

「さあ、次は『べらぼう』だ!」

 いや、次の大河はどうしようかな…。今回の一日七話はなかなか大変だったからな…

「毎週一緒に観てもいいぞ?」

「考えておきます」



遅れ遅れの更新になりましたが、なんとか終えることが出来ました。

単に「面白かったよー! 面白いんだよー!」と叫びたかっただけなんですが、

毎回、BSの6時からの放送、8時からの総合の本放送、土曜日の再放送の3回をみっちり観ても、

文章にするとなると、曖昧なところが結構あって、自分の記憶力との闘いのような一年でした。

でも、とても楽しかったです。

昨年は始まってから2か月間はテレビの前で毎回楽しくのたうち回っていただけで、でもそれだけでは足りなくなって、こちらで書くことに決めたのは3月からで、追いつくのに必死になっていましたが、結局追いつけずでした。年内に総集編まで投稿し終わりたかった…

次回の大河は、多分こういうことはしないです。

期待していない、という話ではなく、面白さにはいろいろあって、次回の面白さは違うタイプじゃないかと思っているからです。

あと、タイトル変えないといけないし。


では、ここまでもしずっと読んでくださったかたがおられましたら。

お付き合いくださり、本当にありがとうございました。

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