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師匠はヴァンパイア、スキル強奪で世界に反逆をします。  作者: 一色ONLINE
既にBADENDしている世界から
14/45

3話-③ 絶望の中の希望

【毎日投稿継続中】


毎日19:15~20:00に更新予定


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スキルと言うのは、つまりは特技と言う事なのだが、俺はそのスキルってのを、イマイチ理解出来ていない。


と言うより、そもそも何が出来るかも分からないのだ。


「妾が出来る事の劣化版なら大体出来るぞ」


妾が出来る事って…… そもそも師匠が何が出来るかを知らない。


「スキルと言うのは、教えられて使うのと、自分で考えて使うのでは、その力の本質が変わってくるのじゃ」


俺が、猪に追いかけ回されていた事には理由があったって訳か……


「そうじゃの…… 貴様が既に使ったスキルなら、教えてやってもええぞ」


そう言うと師匠は、俺が土壇場で行使する事が出来たスキルを説明してくれた。


一つ目は【治癒】つまりは回復だ。


このスキルはヴァンパイアの固有スキルの一つであり、急所以外の損傷で有れば直ちに傷を治してくれる。


所で、ヴァンパイアにも急所はあるかの?


「有るぞ、だがヴァンパイアにも階級があるのと同じく、その階級によって変わるぞ」


「貴様の場合は、杭を心臓に刺さると灰となってその存在が、消滅する」


師匠は、以外にも飄々と答えてくれた。


いつもなら勿体ぶって話すのにな……


そして二つ目だが、これはあの猪を絶命させた一撃、【不死】だ。


どうやら、人間と言う生物は普段から、力を制御して生活しているが、自分が死にかけたりする場面であれば、一時的にリミッターを外す事が出来て、普段以上の力を使う事が出来るらしい。


だが、何故に不死がスキルの名前なのか……


「治癒もそうじゃが、基本的には全ては不死からの派生したスキルじゃ」


ヴァンパイアとは、つまりは一種の状態異常である。


俺は既に死んでおり、生き返えりはしたが、それは不死の状態を捻じ曲げた、特殊状態である事。


つまりは、死んだ状態を維持し続ける状態である。


「我が弟子ナウスよ、一つだけは我が直々にスキルを伝授してやろう」


そう言うと、師匠は俺を手招きして、猪の前に連れて行く。


俺が倒した猪は気絶させるのが精一杯かと思ったが、あの時の一撃は猪を絶命させる程の威力であった。


師匠は猪の身体を触りながら、俺に話し掛ける。


「貴様は昨日だけで、沢山の経験をしたじゃろ? であれば、妾がここに呼んだ理由がわかるはずじゃ」


師匠からの問い掛けに対して、俺は一瞬分からなかったが、頭の片隅にずっとあった疑問と共に思い出した。


灰になっていない?


「そうじゃ」


灰になる事が、俺にはとてつもなく不思議な事になっており、初めて見た豚顔の魔物も人界騎士により、灰に変えられていた。


だが、俺が倒した魔物は一度も灰にならなかった。


何故と言う疑問があったが、実際には俺はその疑問点を解決させる余裕が無く、後回しにされていたのだ。


「こいつを吸収するのじゃ」


ーーーーヴァンパイア、俺がなった種族だ。


だが、ヴァンパイアとは、異なる種族名がある。


それが、吸血鬼だ。


吸血鬼、つまりは血を吸う鬼だ。


師匠が言う、吸収とはつまり、吸血する事である。


俺はまじまじと、自分で倒した猪の姿を確認した。


正式名称、エリュマントスの猪。


大きな猪の身体に、毛皮は非常に硬度が高く、毛の一本一本が非常に鋭利になっており、まるで剣山のような鋭さだ。


師匠は俺を見つめて艶美な表情で見つめている。


ーーーーーーーー






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