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友達が出来ました。


空は晴天、気分は曇天そして今日は、入学式です。


「...はぁ」


覚悟はしてましたがやっぱり嫌ですね、溜息が出ます。

馬車に乗ってから何度ついたか分かりません。


「プリシアいい加減、諦めましょう?」

「...他人事だと思って」

「仕方ないでしょう?本当に他人事なんだし」


...ノエルって意外にドライなんだよね。でもねもう少し優しくしてくれてもいいと思うの。


「うう、でもやっぱり嫌なものは嫌なんだもの」

「はいはい、学園ではちゃんとフォローしますから」


なんか上手くあしらわれた感が否めないんですが。


「あぁ、プリシア、学園に着きましたよ」

「.....」

「そんなに瞳で訴えても無駄です、ほら行きますよ」


私って一応主人なんだけどなぁ。

私の訴えはノエルにぶった切られ私は嫌々ながら連れていかれました。







絢爛豪華なホールには既に多くの生徒が来ていた。

ちなみに、決められた場所に座るのではなく好きな場所に座るみたいです。


「プリシア様、此処に座りましょう」

「...えぇ、そうね」


未だにノエルの令嬢モードに慣れない。特に素を知ってるから尚更。

それにノエルの容姿は中性的過ぎて女子制服が似合わないのです。ノエルがこの間の様に男装したら女子生徒の憧れの的になるでしょうね。俗にいう男装の麗人というものですね。

そんな事を考えながら私達は少し後ろの方に座った。


「お隣りよろしいでしょうか?」


少しノエルと話していると声を掛けられたのでそちらに目をやる。そこには瞳と髪が淡い緑色で髪を緩く三つ編みにした少女が居た。


「良いですよ」

「ありがとうございます」


ノエルがそう言うと少女はふわりと微笑んだ。

...何だか、雰囲気が柔らかくて優しそうな子だな。


「初めまして、私はノエル・カルミルです」


ちょっその流れは私も自己紹介しなきゃいけない流れですよね!?

何その”自分からは話し掛ける事も出来ないだろうから気を利かせてあげました゛って目は!?たしかにそうだけど!


「...私はプリシア・マルカティスです」


私は観念して自己紹介しました。ていうかしなきゃ失礼ですからね。


「...私はアリエス・ケウンズです」


アリエスさんの声は少し硬かった。多分、私の名前だろうなぁ。一応、公爵令嬢だし。たしかケウンズは伯爵家だったかな。


「えっと、プリシア様は公爵家の方ですよね?」

「はい、そうですよ」


やっぱりそうですよね。基本、社交界に出ませんから顔は知られてませんしね。


「すみません!公爵家の方に...」

「大丈夫ですよ」

「...えっ?」

「気にする事ではないですよ」

「そうですよ、そんな事なんて気にする必要無いですよ、特に相手はプリシア様なんですから」

「ちょっと」

「だから気にせずプリシア様と仲良くしてあげてください」

「ねぇ、ノエル?」

「プリシア様は見た目に反して人見知り激しいのでよろしくお願いします」

「聞いて?」


ねえ、私って主人なんだよね?


「ふふっ」


そんな私達の事を見ていたアリエスさんが笑った。さっきまで緊張していたアリエスさんは力を抜いていた。

...なるほど、これが狙いでしたか。


「す、すみません」

「大丈夫ですよ」

「はい、そして仲良くしてあげてください」

「ノエル?」

「はい」

「ちょっ、アリエスさんまで!?」


私達は目を合わせて笑った。

式が始まるまで私達は楽しく過ごした。


私に友達が出来ました。


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