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4話 穏やかな日常
婚約破棄されてから数週間、アリーシャは町の屋敷に戻り
弟のラディアとメイドのクロエと一緒にのんびり暮らす。
「お嬢様、紅茶を淹れました。熱いので冷ましてお飲みください」
「ありがとう。クロエ」
クロエはクロステーブルへ淹れたての紅茶を置く。
息をふきかけアリーシャはゆっくり飲む。
甘いミルクの味がほんのり口いっぱいに広がる。
彼女が淹れてくれた紅茶を飲むはいつぶりだろう。
「姉様。こっちの焼き菓子も食べて」
今度は隣でラディアが笑顔を見せて焼きたてのクッキーを差し出す。
「この焼き菓子もとても美味しいわ。ラディア」
「でしょ?」
このまま三人仲良く、穏やかな日常を過ごせればそれでいい。
アリーシャは嬉しそうにするラディアと笑みを浮かべるクロエを見て思った。




