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2話 出会いのきっかけ 1

アリーシャはクライス家の長女でどこにでもいる貴族令嬢。

特に目立つことはなくどちらかというと地味な方だ。

癖のないミルクティー色の髪に深い藍色の瞳を宿す。


両親を流行りの病で亡くしそれからは町の仕立て屋で懸命に働くようになった。

クライス家は爵位はあれどあまり裕福ではなく生活をしていくのもひと苦労。

時には辛く挫けそうになったが愛する弟とお付きのメイドが傍にいたから頑張れた。


ガストンに初めて会ったのもちょうどその頃だった。



「スーツの新調を頼みたい」


端正な顔立ちに紫みが強い華やかで艶やかな赤色の髪。

そして黄金に輝く金の瞳と豪華な装飾が施された服。

その身のこなしからしてどこかの御令息だった。


慣れた手つきでアリーシャは生地の注文を聞き仕事にとりかかる。

普段は接客担当の彼女だがこの時オーナーが留守だったので今回は承ることに。



「どの生地にいたしましょうか?」

「では奥にあるグレーの生地で頼む」


彼が選んだのはグレー色の生地。

話を聞けば明後日に夜会へ参加するとのことで。


「それではお名前を教えてください」

「ガストン・フォン・ランスターだ」


慣れた手つきで早速、アリーシャは仕事に取りかかるのだった。





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