表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
kill game  作者: 黒木聖広
6/6

第5話 kill game 1回戦 (2)

今回は原鎚さん視点です。

これはそのような行為を助長するようなものではございません。


それでは楽しんでください……

ここはDグループの会場。ほとんどがAグループと同じ作りである。

ここにはあの原鎚げんずいがいる。その原鎚は、開始の合図が鳴ってからも、怖がってずっと草むらの中に隠れていた。

(怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い…)

開始から1時間以上経つが、原鎚は一度もその場を動かず、ただただガタガタと震えるだけで彼は全く、殺そうという気を起こしてなかった。

(早く終われ…早く…早く終われ……………)

このグループには『ルースレス・スナイパー』【冷酷な狙撃手】略称『R.S』と呼ばれ、かつ四天王の称号を得ている者がいるからか、既に残りが少ない状態であった。

(後……後8人‼︎やった‼︎‼︎早く…早く…早く…)

そんな時だった。原鎚の後ろから何か嫌な音が聞こえた。それは草をかき分ける音、すなわち何者かがこちらに向かっていることを示していた。

そして原鎚は微かに金属光沢を見た。誰かが刃物を振りかざしている。

(………!…………‼︎⁉︎)

そして

ガサッ

「ウフフフフフフゥやっと見つけたわよぉ〜子猫ちゃぁん‼︎‼︎‼︎」

「うわぁぁぁぁぁぁああああああん怖くてきもいよぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

「誰がきもいよぉ‼︎」

見るからに40代の見るからに男のゲバケバしいおかまの顔が、原鎚の目の前に突如として現れた。

その瞬間に原鎚は泣き叫びながら全力で逃げた。それも、運動不足を感じさせない走りだ。

「お金だけに執着するんじゃなかったぁぁん‼︎‼︎‼︎」

「覚悟おし!」

横に薙ぎ払われる刀。それを前方への全力の走りで見事に避ける原鎚。


「ちぃぃ、逃げ足だけは早いのね。」

おかま男との距離を大幅に引き離したことで、おかま男は原鎚を追いかけるのを止めた。その瞬間だった。

ザシュッ

おかま男は背後から現れた男に首の血管を切られた。そこから大量の血が噴き出した。

「ギィヤァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

そうしておかま男は絶命した。泣き叫びながら走る人に着いて行くと、位置がバレてしまう事は承知していても、殺されたくない、早く終わらせたい一心で、そのことを忘れる者も少なくない。

「冷静に対処しなきゃダメだヨ〜♩」

原鎚はそこから500メートル先で、逃げ切れたと安心しきっていたが、今度は見た目がチャラそうな男に追いかけられ始めた。しかも、見事なテクニック。

「そこの子大人しく死・ね・ヨ〜♩」

「なんか眼光鋭いチャラい人に追いかけられてるよぉぉお!」

原鎚がドタドタガサガサと、荒々しく走っているのに対し、チャラい男は原鎚に匹敵するスピードでほとんど音を立てず走っている。


しばらくすると草の茂みから草の生えていない森林地帯に入った。そこには全く草がないため、人にとても見つかりやすい。また、高い木がかなり生えているので、スナイパーなどが潜む地帯でもある。

(やばいぃぃ草ないから丸見えじゃぁあぁあん!)

しかし、後ろから迫ってくる恐怖に比べれば、まっすぐ進む方が生きる可能性が高かった。

しかしながら原鎚はそんなこと考えもせず、

(突っ切ってやるもん‼︎)

と、半分泣きそうになりながらすごい速さでその森を駆け抜けていった。

(Oh-yo-…あいつだいぶ速いぜ。Fu--)

このラッパーみたいな男は見かけによらず頭が良かったため、これ以上は追いかけなかった。そして男はすぐ様どこかに隠れたのだった。


(ひーん…どうしよう…)

原鎚は先ほどの森林地帯を抜けたところにあった草むらに身を潜めていた。

(あ‼︎あと6人だ‼︎誰か早く死んでくれ……)

いままで『殺人ゲーム』や『殺害』、『死亡』という言葉を聞いて全くいい気分がしなかった原鎚でさえ、『誰か死んで欲しい』と思わせるほど、このゲームは悲惨なものだ。

カタッ カタッ

歩く音が聞こえた。それは原鎚の近く、つまり森林地帯から聞こえた。

原鎚は草陰から少しだけ覗いてみた。すると原鎚から10メートルほど先に1人男が歩いていた。それは原鎚があったことのない、背中に日本刀を納めている男だ。

(どうしよう……どうしよう………)

その時だった。

チュゥゥン

何か近未来的な音がその地帯に鳴り響いた。その瞬間、

バシュッ

原鎚の見ていた男の頭に何かが飛び込んでいった。そこから血が大量に飛び出した。原鎚は吐き気を感じた。そして、

ドオオオォォォオン

目の前の男の顔から小爆発が起こり、男は上半身が吹き飛んだ。原鎚にまでその血は飛び散った。

(なんなの……これ……)

あまりの悲惨さに、原鎚はなんの言葉も出なくなった。これが本当の絶句だった。


ピーンポーンパーンポーン

「Dグループ終了です。今すぐ待合室に戻ってください。これ以上の殺人は認めません。」

と、放送する支配人の声が聞こえた。

原鎚は1度ホッとすると、次の瞬間何かを思い出したかのように吐いた。そして落ち着いたところで、待合室までの帰路に着いた。


Dグループ 生き残り

・自主参加者 和歌山原鎚 殺人数0人

・元死刑囚 紫草しぐさ元博もとひろ 殺人数1人

・元自衛隊 井川いがわ大河たいが 殺人数3人

・元ダンサー 氷野ひょうの陽気ようき 殺人数17人

・四天王『R.S』 銃人じゅうじんげき 殺人数23人

自害者 2人

どうでしたでしょうか‼︎

え、Bグループ速すぎって?

仕方ない仕方ない。だってルースレス・スナイパー様がおるんやで?え、他にも四天王おるやろって?確かにおるけど性格が全く違うから。

まぁ、許してくださいよ。もともと中学校の僕が書いたやつはもっと短かったんですよ……

後原鎚さん全く行動せんのやもん……

次回はあの女の子【旧紅夜好みの子】視点です。そのあとが紅夜さん視点です。よろしくお願いします。多分それくらいで終わります……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ