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心欠け騎士、TS転生し二度目の人生を〜心を知れて幸せです〜  作者: きよわわ
アリシア 8歳編

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38.ここまで来ていた

やっぱり戦闘シーンは難しいく苦手ですね

「トラビトさんが来たな、2人は発育途中だから固定化のままでいいかな?」


「はい」

「えっと、固定化だと」


 ナナちゃんは言うと同時に自分の胸を押す


「うん、グリグリできないから痛くない」


 シコリが気になってたんですね


「言っておくがそのままだと大きくならないからなちゃんと、親に言って後で解除忘れないようにな」


「はい」

「うん」


 固定化ですからね硬化に


「いい返事だ」


「えっといいか?」


 少しだけ気まずそうに入ってくる


「パパも一緒?」


「おう、一緒だぞ!」


「ふーん」


 ナナちゃん、ふーんってなんだか冷たい反応ですね


「ナナが冷たい」


 ガクッとうなだれるナナパパ


「まぁまぁトラビトさん、ササッと済ませようじゃないか」


「あっああ…えっと2人は武器はどうする?」


 その聞き方は、いるかどうかですかね?

 だとしたらほしいです


「欲しいです。万が一を考えて」

「もちろんいるー!」


「分かった。ナナには持ってきたが、アリシアちゃんにはどうしようか」


 あーそう言えば、私はもらった東刀は折れてしまいましたし普通の剣はトットルさんから借りたもので、すでに返してます


「私の予備を貸そう」


 そう言って取り出すは短剣、腰につけるベルト付きだ


「ありがたいのですが、その…折ってしまう可能性が…」


「予備だ構わない、武器も使って折れるなら本望であり使われないまま終わるのは、武器として悲しいだろうからな」


「…そうですね、ではお借りします」


 手に取り腰のつけて剣を鞘から抜く


「長さはどうだ扱えそうか?」


 ?


「バンサーやトットルから聞いている、キレイな太刀筋だと」


「ーっ!あ、えと…ありがとうございます」


 キレイな太刀筋と言われてちょっとドキッとした。似たような事をザレのの頃言われたけれど、その時はもちろんなんとも思わなくて…でも、褒められたら礼儀として『ありがとう』と心にもない言葉を返していました。


 ですが、アリシアの…心がある今の私は何故か頬が緩むというか口角が上がり頬に熱を持ちます…ナナちゃんこの心はなんですか?


 ちらりと見るとニイッと笑う、いえ、笑ってないで教えて下さいよ


「あははは、アリちゃん照れてるぅ」


 テレ?照れるですか?

 なるほど…照れる、これは恥ずかしいと同じに感じますが、照れるとは恥ずかしさと同じなんでしょうか?


 兎に角、すぐさま扱えるように短時間で振り修整をしましょう


 ………すぅ


「………」

「………」

「………」


 1.2.3.4と剣を振り、修整を加える


『ブンッ』修整持ち手の微調整

『ブンッ』振りのさい体が男性の振り方である、すぐさま女性の筋肉と骨格に合わせ修整

『ビュンッ』単純な力みすぎ修整

『ヒュッ』……うん、今はこれでいい


「……うん、おまたせしました」


「いやアリちゃん全然待ってないよ、1分も経ってないんじゃないかな?」


「すげーな、一振りごとに変わってんのがわかるぜ」


「天才というものだろうか?」


「いえ、そんなことはないですよ…」


 私は前世があるだけなので、ずるしているのです。それに本当の天才さんはきっとこんな修整作業は必要としないでしょう


「ふっふーん、そうなのだアリちゃんは天才なんだ!」


 違いますよ?


「さて、子供達を探しに行こうか」


 エルディアさんの言葉にみんな頷き森へ入る、さて、こんな状況下で森に探検に出かけたバカな、子は無事でしょうか?


 先頭、トラビトさんで私で次にナナちゃんと最後にエルディアさんの順番で探すこと5分


「「「っ!?」」」

「?」


『ボンッ!』


 ファイヤーボールの爆発音、方向は…


「あっちだな行くぞ!」


「はい!」

「うん!」


「トラビト、スピードは抑えろよ」


「わかってらぁ!」


 トラビトさんは言われた通り遅く走る、と言っても大人と子供の差からの私とナナちゃんにはかなり早いのですけれどね


 トラビトさんが子供の私とナナちゃんを連れて行くのは、万が一のためでもあります。トラビトさんとエルディアさん2人が戦い私とナナちゃんで何かあった子供を運ぶか、それとも増援が来るまで最後の壁として子供を守るか、という感じでしょうね


 どっちにしろ戦いの可能性が高いです。集中出来るように心を冷静にするために子供の安全のためにもここは…


 私 (アリシア)から私 (ザハレグス)に切り替えましょう、守る戦いは予想外が起こりやすですからね…うん、過去にも予想外がありましたし


 あれは私が大人だったら問題なく対処できたんですよ?

 っといけません集中集中…


 …………心をザハレグスに



 走り続けて少し経ち


「そろそろつくぞ、俺は突っ込むエルディアほかを任せる」


「わかった」


 そして景色が開けた場所にでー

『ゾクッ』

 刹那の瞬間に私はなんだか嫌な気配を感じたその時


「左!」


 前にいるトラビトさんに声をかける。トラビトさんはちょうど開けた場所に出た瞬間です。嫌な気配の正体は?


『バンッ!』


 ーっこの音は!?


「うおぉ!?」


 声掛けに反応し急ぎ飛び退くも、忌々しい異世界人の兵器のせいでトラビトさんは撃たれたのだろうゴロゴロと地面を転がる


 私は剣を抜き既に斬りかかっている


「ふっ!」


「おっと、当たらねえよお嬢ちゃん」


 早いですね、理想の振りよりもまずは当てることにしますか?


「はあああああああ!」


 エルディアさんも攻撃に加わってくれるがトラビトさんは?現在の状況は?


「パパ、パパ!」


 ナナちゃんの声が大きく聞こえますがトラビトさんの声が聞こえませー

「よそを気にしている場合か!」

 ーんね、戦力外になってしまったのでしょうか?


『ヒュン!』


 私に向かって真っ直ぐ飛んできたナイフを避けると


「シャドウ」


 私の影から黒い尖った槍がでてきた。キーワード魔法ですね、簡単に避けれますがこれは、トラビトさんやおそらく近くにいる子供達と………そういえばファイヤーボールを上げた人は?


 黒い槍をクルッと回転しながら避けると同時に周囲を見る


「ナナ、大丈夫だ、応急処置を、手伝ってくれ」


 トラビトさんは大丈夫なようですね


「うん、何をすればいい!?」


 ナナちゃんはトラビトさんの応急処置ですね、エルディアさんは私と一緒に銃を持っていたやつと戦ってくれています。他は?


 …いました。ああウェイガさんでしたか、そしてもう一人、大人がいて子供4人……全員気を失っているようで、状態が分かりません一人なら速攻のほうが良さそうです


『ザッ』

「ふっ!」


 着地して、踏み込み一気に距離を詰めんと走り出す!


「おお、おお、なかなかつえーじゃん」


「さっさと倒されてくれると嬉しいんだがねぇ!」


「……シッ!」


「おっとあぶねぇ!」


 なんだか、フラフラした敵ですね、最初に長い銃を使い次にキーワード魔法、まだなにか隠している?


『チリッ』


 ザハレグスの経験から、あまり良くない何かを感じます。だから私は近すぎず遠すぎずの距離を保ちながら攻撃を何度も仕掛けます


 エルディアさんは追い込むように連撃をしているので正直割り込みにくいのが難点です


「はあああああ」


 エルディアさんが大振りで縦斬りをしようと振りかぶります


「今だっ!」


 またも銃を取り出しました。今度の銃は筒が2つ並んでいます


「しまっ!?」


 エルディアさんを死なせるわけには行きません、間に合え私!

次も戦闘シーンが当然続きますが戦闘は次話で終わらせたい…


でわでわまた、来週投稿します

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