36.どんなときでも子供は
頑張って守るぞ週一投稿
それから何事もなく3日が過ぎて、リーナお母さん予想よりも数時間早く領都に付きました太陽が上です時間はだいたい昼ですね…あっ、蝶々です。優雅で気持ちよさそうにヒラヒラと飛んでいますねー
「どーしよどーしよ、ヤベーよ、あのままじゃヤベーって!」
真横でなんだかアタフタしているナナちゃんを無視して現実逃避していましたがとうとう肩を掴まれてガクガクと揺らされ無視できなくなりなした
「汚い言葉使いですね、どうしました?ナナちゃん」
「アリちゃん、バンサーさんを助けないと!」
領都に着く前に何度か、バンサーさんの様子を見に行ったのだけれど、私が思わずナナちゃんの目を覆い隠す状態だった。その状態とは馬たちと一緒に馬車を引き妻の椅子となり筋力トレーニングをひたすらさせられていたのだ
「確かに3日というかおそらく私達が怪我をしたときいた日からでしょうしが……あれはあの夫婦での取り決めすよ?バンサーさんは納得の上であれをこなしていたと思います」
「そっ、そっかな〜?」
「他のご家庭によそ者がなにか言うのは、あまり良くないです。そっとしておきましょう…ね?」
それに私達も含めて今は忙しいですよ?
「…うん、そうだね。アリちゃんがそう言うんならそうなんだろう!」
そういうことにしといてください、なんでかは分かりませんがあまり見たくはないのです。あんなバンサーさんの姿
「さてアリちゃん!」
「何でしょうナナちゃん?」
「実は聞きたいことができました!」
聞きたいことが出来た…ザレ関連ですかね?
「はい、何でしょう?」
「ホンド村のときある絵本だけ読んでくれなかったよね?」
それ3歳ぐらいのときの話ですよね?
確かに、ナナちゃんが文字を覚える助けになればと読み聞かせしていました絵本たち、だけどある絵本だけ私は読むのを拒否しました
「……はい」
「なんで?」
なんで今更聞くんですか?
いいえ、分かってます。私がザハレグスということを教えたので、私が頑なに何かを拒否することや妙に物知りだということはザハレグスに関係することと理解した上に
『秘密や隠し事はしないならば聞ける!』
とか思ったのでしょう。まあ、もう隠し事はしませんけどね?
「あの絵本『最後に笑う王様』はザハレグスのときにある1人の男の子に話したテキトーなお話なんてすよ」
「それだけ?」
「はい、それだけです。なんだか読み聞かせることにわずかに拒否感を感じましてナナちゃんに読み聞かせること出来ませんでした」
「別に変なお話じゃなかったよ?」
「読んだのですか?…ああいえ、読めるようになれば読みますか」
「うん、どうしてかなーっておもってね、読んだんだー」
「そうですか……あの、どうでした?」
「うーん、あんな王様いいなーとは思ったよ?現実には無理だと思うけど絵本だしフィクション出し問題無いと思います、ハイ」
「まさか絵本にされるとは当時思っていなかったのです」
何でしょうね頭を抱えたい衝動に駆られます。いえ、抱えてしゃがみ込みましょう
「アリちゃんしっかりして、どうしたのさ!」
「なんだかこうしたい気持ちで一杯になりまして」
「苦悩しているの!?」
「いえ、苦悩はもだえ悩むでしたっけ?だとしたら違うと思います」
「いやいや、アリちゃん意味はそれだけじゃなかったと思うけど!?」
「でしたっけ?」
「えーーーーと、私には分かんない、ごめんね!」
まぁ、ナナちゃんが私を励まそうと必死なのは伝わりましたので立ちましょう、なんだか顔が暑いですが気にしません
「話題変えてもいいですか?」
私のちょっとした抵抗です
「うん、なんかごめんね」
「いえいえ、その…絵本の話はまた今度で」
「うん」
「ふぅ…現状の把握といきましょう」
「ほいさ!」
「現状は私達…子供たち全員なんですけど、待機中です」
「理由は大人たちが会議しているからだよね?」
「そうです。と言っても、領都で何をしていいか分からないので、到着したことを伝えたのですが」
「やってきたのは領主の娘さんだったね」
そうなんですどうやら前もって知らされていたのか町の避難者が北側にすでに移動していたらしくそっちに領主様が行かれたようです。そう、娘さんが説明をしてくださいました
「防音の魔法が使われていませんので聞くことが出来るのですが…」
「内容がねー」
何でも領都への住人受け入れは厳しいとなので領都拡張計画として東西南北全方位の拡張を予定した………そうなのですが
予定よりも……その……かなり人数が少ないらしく計画を修正する必要があるようです。
町1つの住人が北方面の拡張を各村の生き残りで東西南を埋める予定でした1つの村で1方角と単純な計画を組んだらしいです。まあ急遽なので仕方がないでしょうね
現在、領主の娘を交えて大人たちは会議中だったが
「南を村で担当までは良かったのにね?」
「そうですね、どうして途中で防音魔法を使ったのか…」
子供に聞かれたくない話に突入してしまったのでしょうか?領主の娘さんはいいのに…責任ある立場の娘さんであり質疑応答できるからでしょうかね?
代理できてくださった上にそのようなことをしっかりと聞いて役割を果たすことができるとは、素晴らしいですね
「以上かな、アリちゃん?」
「そうですー」
「おねぇちゃん」
「ーねっと、どうしましたロティシナ?」
丁度現状を整理したところでロティシナが話しかけてきてくれました
「あの、お姉様報告が」
えっと、今更ながらなんですが狐の獣人、名をフォルミアというのですが……なんと家、グライド家の養女になりました。ちなみに年齢は同い年かと思いましたが違くて私とナナちゃんより2歳年下の6歳と判明しました
悲しい事情がある彼女に申し訳ないのですが少しだけ、心になんだかモヤモヤした気持ちを彼女に持ってしまいまして、それは…
ロティシナが私の目を気に入ったのと同様に新たなお気に入り…モフモフの黄金の尻尾とケモミミに夢中なったことなんです。
そのことに私の心中は、なにかに夢中になり盲目的なほどついて回るロティシナとそれを知って自分より幼いロティシナを構うフォルミアに対して私は
2人の可愛さに対し愛おしさ感じて
ロティシナが私よりフォルミアの側ばかり行くことに胸の奥がギュッとしてしまう苦しさを感じています
ええ、ええ、分かっていますとも原因は私ですね、私なんです。ここ最近というか村襲撃以来ナナちゃんばかり構って、近づけない空気出したり全部私のせいです
別にいいです、妹もうひとりできましたし我慢しますってそれどころではないですね!
「なにかありましたか、フォルミア」
「数人の子供がいなくなっている気がするのです」
「………なんですって?」
「………なんでだよ!?」
私は理解ができなくて目を覆い隠しうつむき
ナナちゃんは私同様に目を手で覆い隠し空を見上げたのだった。
この状況下でどこに行ったんでしょうか、いいえいなくなってはいないですよね?どこまでが安全か分からないのに見えなくなるほど遠くへほっつき歩くことなんてないですよね?
………ないですよね!?
評価とイイネをよろしくお願いします。
書き続ける勇気と元気をもらえますので
良ければ…お願いします
でわでわ、また来週投稿します




