新たな炎ハジケ
「そ、それは……」
ハジケはそれを隠すように言うが……
「安心しろ、私たちも炎の力を持っている」
隠す必要はないと安心させるお師匠。
「本当ですか!?」
「ああ、本当だ」
「へぇ~ハジケちゃんも炎が使えるんだー」
モエルはハジケに感心したように言う。
「……だが何故私とモエル以外に炎の力を持つものがいるんだ?」
不思議に思う師匠。それもそうだ。14年前に村のみんなはやられて村は……
「そういえばお師匠。冷鬼ってやつが言っていたんですけど、冬将軍ってどんな人か知ってますか?」
「!!!」
「お師匠様?」
黙り込んでしまった師匠を不思議に思い、尋ねる。
「……話したくはなかったが話さなきゃいけない時が来たようだな」
「???」
いきなり声色を変え真剣な顔つきになったお師匠様を見てどうしたのだろうと思う二人。
「何故冷鬼が炎の力を見て驚いていたのか。何故ハジケが襲われたのか……その理由について」
「別に氷の体で出来ていたから炎を見て驚いたんだと思うんですけど……」
「違う。やつが驚いた理由は14年前のことが関わっているのだ」
「「14年前のこと?」」
モエルとハジケは首を傾げる。
「そうだ、今からそのことについて話す。よく聞いておけ……」
「「はいっ」」
覚悟を決めたかのように大きな声で返事をするモエルとハジケ。
その返事を聞いて大丈夫だと思ったのか「オホン」と咳払いすると
「あれは14年前、まだモエルが赤ん坊だったころの話だ……」
師匠は過去のことをゆっくりと話し始めた。




