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それでも戦うヒーローたち 燃え上がる正義の炎編  作者: エイナン
もう一つの炎
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モエル対冷鬼

「何で仲間を……」

冷鬼が仲間を殺したことにモエルは驚愕していた。


「ふん、仲間ぁ? そんなんじゃねえよ。只の雑魚を掃除するための道具だ」


「道具だなんて……ひどい」


「敵のことを心配してる場合かぁっ!」

そう言いモエルに殴りかかる冷鬼。


「くっ!」

辛うじて避けるモエル。こいつの攻撃……速い!


「冷気放出!」

冷鬼の体から煙のようなものが吹き出る。

避けきれないと思ったモエルは腕でガードすると……


ピキピキピキッ!!!


「なっ!?」

腕が凍ってしまった。


「おらっ!!!」

腕が凍りついたことに驚いて隙を見せたモエルに容赦なく殴りかかる冷鬼。


「く、くそっ!」

その拳を体を反らしてかわすが……


「おらっ! 冷気放出!!」


「うわっ!」

またもや冷気を受けてしまい体が凍り付いてしまう。


「ははははは! どうした!? そんなものか! これならあせって俺が相手する必要もなかったな!」


「何をっ! まだまだーーー!」

口から炎を凍りついた体に吐いて氷を溶かす。


「くらえーーーーー!」

そしてそのまま拳に炎を纏わせ冷鬼の顔を殴った。


「やった!」

氷を溶かす炎を纏っているのだ。確実に倒せたと思っていたのだが……


「ふん、やっぱりあせる必要はなかったな。炎がぬる過ぎて少しも溶けんわ」


「そんな……」

またもや驚愕してしまう。私の炎が効かないなんて……炎は氷に強いはずなのに……

「前に戦った竜人の方が熱かったぜ?」

冷鬼はそう言うとモエルの腕を掴み、凍らせていく。


「眠るように逝けるから安心しろ……」

掴まれている腕からだんだん体まで凍っていくモエル。


「うっ…くそっ……」

だんだん意識が薄れていく……


お、お師匠様……助けて

モエルは心の中で師匠に助けを求めた。





そのとき




「私の弟子に手を出すな!」

突如現れた人影に冷鬼が蹴り飛ばされる、と同時に人影がモエルを抱きかかえる。


「お師匠様……?」


「すまん、遅れたな。よく頑張ったな、モエル」

モエルの体の氷を溶かしながら師匠は言う。


「は、はい……ありがとうございます。お師匠様……」


「休んでいろ」


「はい……」

そう言うとモエルを近くの木に寄りかからせる。



「くそがっ! 何しやがる!」

冷鬼が起き上がり、近づいてくる。


「あ? 何だお前? 邪魔するんだったらお前も殺してやろうか!?」


「やってみろ……弟子を危ない目に合わせた報いを受けてもらうぞ」

師匠は冷鬼を見つめて言う。


「あぁ!? めんどくせえ! さっさと殺してお前の弟子も殺してやる!」

そう言うと冷鬼は師匠目掛けて突撃して行った。

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