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ゲーム発掘物語 ~文明崩壊後の渋谷で、僕らは“ゲーム”を発掘した~  作者: KAI


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8/8

天井の上の道

四人は昨日の発見──ツタステージの存在──を受けて、

「他にも隠された道があるのではないか」と話し合い、

いつものように灰色の箱の前に集まり、調査を始めた。


爽太がコントローラーを握りながら言った。

「昨日さ、ツタの上に行けたじゃん?」


慎介が

「あんな仕掛けがあるとは想像してなかったな」

と答える。


爽太は

「あれ見て思ったんだけど……このステージ、まだ“上”に何かある気がするんだよ」

と続けた。


慎介が眉を上げる。

「また変なことする気じゃないだろうな」


爽太は笑って首を振る。

「変じゃないって。前に1-2やった時から気になってた場所があってさ。

 昨日のツタで確信したんだよ。ここ、絶対“裏道”がある」


孝二は落ち着いた声で言う。

「昨日の隠し要素を踏まえると、他にも見落としがある可能性は高いですね。

 装置を理解するためにも、試す価値はあります」


好機は首をかしげながら言った。

「何度も通ってきてるけど、まだ何かあるのか?」


画面には、見慣れた地下ステージ──1-2。

薄暗い青いレンガの世界が広がっている。


爽太は迷いなくキャラを進め、

天井のブロックを叩いて穴を作った。


「ここ、上に行けるんじゃないかと思ってさ」

爽太がジャンプすると、キャラは天井の上に乗った。


慎介が感心したように言う。

「ほんとに行けるのか……」


孝二は画面を見つめながら分析する。

「斬新な発想ですね。天井に穴を開けて天井の上を行くなんて思いつきませんでした」


好機は天井の上の空間を見て言った。

「こんなとこ通れるようになっているのか。設計者の遊び心を感じるな」


四人は天井の上を慎重に進んでいく。

本来見えないはずの空間を歩く不思議な感覚があった。


爽太が楽しそうに言う。

「なんか……裏側歩いてるみたいでワクワクする」


慎介は周囲を確認しながら言った。

「敵が出ないのはありがたいな。落ちる心配もないし」


孝二は静かに頷く。

「こういう工夫ができてしまうところが、単純な物語とは異なりますね」


好機は画面の端を見ながら言った。

「内部の作りが見えてくる感じが面白い」


天井の奥へさらに進み、

いつもなら通るはずのゴールへの土管を通り過ぎた。


爽太は「どこまで行けるんだろう?」と疑問を口にした。


さらに進むと、ぽつんと緑色の土管が置かれていた。


爽太が目を丸くする。

「……なんでこんなところに?」


慎介が言う。

「普通に進んでたら絶対見つからないな」


孝二は冷静に言った。

「いつもと違うところに行けるかもしれません。試してみる価値はありそうです」


好機は土管を見つめて言う。

「どれかに入ってみようぜ」


四人は頷き、キャラを土管へ入れた。


画面が一瞬暗転し、

別のステージへ瞬間移動した。


爽太が声を上げる。

「うわっ、ここどこ?」


慎介は周りを見て言った。

「普通よりずっと進んだところに行ったみたいだな」


孝二は画面を観察しながら言う。

「ショートカットしてますね。途中を省くのは伝承としては不自然ですから……この装置は“物語を体験させること”を重視しているのかもしれませんね」


好機は画面を見つめ、

「内部構造、まだまだ奥が深そうだな……仕組みをもっと知りたくなる」と呟いた。


四人は画面を見つめたまま、

次の調査へ向けて静かに息を整えた。


その先に何が待つのか、まだ誰も知らなかった。


次話、飛び交うハンマーの向こうへ。

不規則な投擲を見極め、四人は最後の城へ足を踏み入れる。


来週21:00頃更新予定。

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