忙しい人のための古事記RTA①
「ついに始まるわ」
「長かったなぁ」
「忙しい人のための古事記RTA」
「このタイトルが脱線と違う?」
「いいから始めるわよ」
「はいはい」
「天と地が初めてひらけたとき、高天原で唐突に最初の神様が生まれました」
「どんな神やねん」
「中心の神 結ぶ神 命の神」
「そんで?」
「すぐに姿を隠しました」
「は?」
「続いて他にも大切そうな神様が生まれました」
「そんで?」
「中略」
「本気か」
「割と古事記準拠よ」
「そうやけども」
「ついにイザナキとイザナミ(以下キミ)という夫婦神が生まれます」
「ついにも何も…」
「キミは先輩神の呼び出しを受けました」
「なんやねん」
『下の世界をみろ』
『なんかドロドロ』
『なんとかしろ』
『どうしろと』
『知らん』
『えぇ』
『やっといて』
『わかりました…』
「これが世界初のパワハラです」
「ブラック企業も真っ青やで」
「キミは長い棒でコオロコオロとかき混ぜてみました」
「聞き分けが良すぎる」
「するとオノコロ島という小島が出来たので」
「できるんかい」
「降りてみる事にしました」
「勇気凛々かいな」
キ「俺の体には出来上がってなお余っているところがある」
ミ「私の体には出来上がっているが欠けているところがある」
キ「合わせてみよう」
ミ「さんせー」
「という会話を始めます」
「判断が早い」
ミ「あらいい男ね!」
キ「なんていい女!」
「そう言ってから合わせてみたものの何も起こりません」
「展開も早い」
「そこへセキレイと言う鳥が現れ」
「どっから来たんや」
「シュッシュッと素振りをしてみせました」
「お前!!!」
「結果として蛭子と言う成りそこないの神が生まれて」
「朝チュンより早い」
「悲しみながら蛭子を船に乗せて流しました」
「蛭子ぉぉぉ!」
「いったん高天原へ昇って先輩に占ってもらいます」
「は?占い?」
「占いの結果、イザナミが先に声を掛けたのが失敗の原因とされました」
「順番の問題なん!?」
「改めて地上に降りまして」
「休む間がない」
キ「なんて良い女だ!」
ミ「なんていい男なの!
「すると淡路島をはじめとした日本列島が生まれました」
「列島そのものが神なん!?」
「勢いで自然現象を司る神などが次々と生まれます」
「キミ凄いな!?」
「そして火の神カグツチが生まれたとき」
「なんか特別なこと起こるん?」
「イザナミは死んでしまいました」
「なんでやねん!」
「カグツチはイザナキに斬り殺され」
「なんでやねん!」
「イザナキは黄泉の国までイザナミを連れ戻しに行きました」
「なんでやねん!」
「とりあえず1000文字で到達したわね」
「忙しい人でもここまで圧縮されるとは思わんのと違うか」
「ここから先もこのペースよ」
「後で配信回の前にでも挿し込むかのう」
「黄泉の国で巡り合ったキミは姿が見えないまま会話を始めます」
「どんな話になんねん」
キ「愛しいイザナミ、迎えに来たぞ」
ミ「愛しいイザナキ…でも手遅れよ。黄泉の食事をとった私は帰れません」
キ「神生みがまだ途中だ!帰ろう!」
ミ「そこまで言うなら。黄泉の神と話してくるから待ってて。絶対に見たら駄目よ。」
「とっても長く待たされたイザナキは灯を付けて突入します」
「見たら駄目だ言うとるやろ!」
「イザナミの体には蛆がうごめき、雷がほとばしっていました」
「こっわ」
「イザナキが思わず逃げ出すと『恥をかかせたな!』とイザナミが激おこ」
「無理ないわな」
「逃げるイザナキを黄泉醜女が追って来ます」
「逃走中」
「なんとなく所持品を投げると山ブドウやタケノコが生えて」
「なんでやねん」
「食べている隙にリードします」
「一安心やな」
「そこに後詰の軍勢が1500ほど」
「はぁ!?」
「再び走り出すイザナキ。ゴール直前の黄泉平坂には桃が3つ成っていました」
「なんでやねん」
「その桃を掴んで軍勢に向かって放り投げると…」
「どうなるんな」
「軍勢が全て撤退しました」
「御都合主義!」
「桃よ、いま私を助けたように、地上の国で人々が苦しんだ時には助けてやってくれ、と」
「いやただの果物に命令してどうすんねん」
「オオカムヅミという名の神にしました」
「桃は神様なん!!??」
「なお古事記を通じても神になった食べ物は桃だけです」
「なんで桃だけ!?」
「それはそうと追い付いてくるイザナミ」
「ラスボスきたー!」
「あわてたイザナキは千引岩で黄泉平坂を遮断します」
「そもそも気軽に行けるのが悪い」
「千引岩の向こうから愛しいイザナミが別れの言葉を告げます」
「もしかして感動のシーン?」
ミ「愛しいイザナキにこんな仕打ちをされたら
私は地上の人々を1日に1000人縊り殺すでしょう…」
キ「愛しいイザナミがそんな事をするならば
私は1日に1500の産屋を建ててみせる」
こうしてイザナキは地上でイザナキ大神に
イザナミは黄泉の国で黄泉津大神となりました
「感動的でしょう?」
「泣ける系でも、
胸があたたまる系でもなく
ホラー系の感動やけどな!」
「つづき、読む?」
「いったん休ませろ…」
「ちなみに国生みの時に生まれた山の神と海の神
カグツチが死んだ時に生まれたタケミカヅチなどが
後で再登場してくるわ」
「端折っておいて再登場も何も......」
「最初の中略の中にも重要な神がたくさんいます」
「なんで省略した!?」
「古事記でもこの時点では名前しか出てこないのよ」
「にわかには読めない…」




