10倍 6本目
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......作者でしゃばりすぎだったよね
「そうね」
「せやな」
歴史修正は完了したよ
「5本目を飛ばして6本目を書いた事実は消させないわ」
「なにやっとんねんな」
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「「はいどうも~。おてんとです。よろしくお願いします~」」
「ついに今回で最終回よ」
「言うほど長く続けとらんやろ」
「ここでお葉書を一通!」
「最後は誰やねん」
「ラジオネーム『匿名希望』 コンビ名の由来は何ですか?」
「いまさら!」
「由来は『お天道様が見ている』よ」
「お天道様=太陽神=あんた、の図式やったな」
「あと高天原のみんなで」
「みんな!?」
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「亡くなった大切な人達すべて、という意味ね」
「死んでも終わりじゃない事を信じられるんやな」
「『あの兵士に意味を与えるのは我々だ!』」
「進撃の巨人(全34巻)やんか」
「生きる意味のために生き、生きる意味のために死ぬ。武士道ね」
「そんな概念まで混ぜてあったん?」
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「他の誰も見てないとしても、私天照ちゃん達は見守っているわ」
「人が神の方を見とらん現代も変わらず、なんやな」
「その通りよ」
「それって監視されとるん?バチ当てるん?」
「私はバチを当てないわよ」
「ほんなら悪者を懲らしめるのは何に期待したらええんや」
「不幸な出来事は、当人の悪習が巡り巡って引き起こすの」
「そんじゃ逆に、善いことしたら御利益くれるん?」
「善い振る舞いは巡り巡って当人の幸せに寄与するけれど、それもノータッチね」
「なら何のために見ているんや」
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「他人を騙す者は、他人が自分を騙すことを警戒しちゃうのよね」
「世界が自分の鏡になってしまうんか」
「情けは人の為ならず、よ」
「ホンマに本人のため、って思っとる人は少ないやろ」
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「ただ見守っているのよ。こどもたちの成長をね」
「おかん気取りかいな」
「すべての命は太陽が生み育むのだから、私は全ての命の母ですもの」
「アンタ『母を名乗る不審者』に参戦するん!?」
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「これはFGOをはじめとしたアニメ・ゲーム界隈ね」
「地母神が本物の母すぎる、ってノリのやつやな」
「原初の生命は海の生まれで地ではない。私の勝ちよね」
「そこは張り合うんかい」
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「世界のすべてに見放されても我が子の味方、それが母の愛でしょう」
「現在じゃ『すべての母親がそうとは限らん』言われてまうで」
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「小林多喜二の母親の物語なんて、素敵よね」
「マニアックすぎん?」
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「だから一層、失敗も悪性も愚行も慈しむ私が見守るの
見守ってくれる存在がいると思うだけで、人は反省しやすくなるものよ
「そういうもんかのう」
「さて最終回は天岩戸のまとめね」
『笑いは世界を救う』
「前説から言っておったな」
「メンタル落ちるのも世界の危機も笑いで解決できるわ」
「本気かいな」
「古事記はそう訴えているでしょう」
「まぁなぁ」
「古事記が成立するより昔から、日本人は自然災害と向き合ってきたでしょう?」
「それが何の関係あるん?
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「極論、どんな喪失をしても、日本の自然があれば和の心は受け継がれるのよ」
「アメリカ統治のことを言ってるん?」
「日本神話を失わせることも、精神を上書きすることも不可能、と証明した80年よね」
「大災害に直面するたびに和の魂が目覚めるってことかいな」
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「個人としても集団としても、天災を乗り越えてきた方法が『笑い』なのよ」
「そうなん!?」
「なんと現実世界でも、その実例があるわ」
「マジか」
「2011年に東日本大震災が発災した後に、世間は自粛ムードを作ったのよね」
「そら笑っていられる状況じゃないから、やろ?」
「その自粛ムードに当てられて余計にメンタル落ちる人も続出したわ」
「笑うこと自体が不謹慎、みたいな空気感やったな」
「その状況の中で“水曜どうでしょう”というバラエティ番組は、
発災の直後から予定通り放送する決断をしたの」
「鋼の心臓でも持っとるんか!
放送したらどないなったん?」
「他メディアからは『何を考えているんだ』という批判が、
被災地からは『おかげで生きる力が湧いてきた』
という感謝が届いたらしいわね」
「......活力を与えてるやん」
「笑いには負の連鎖を断ち切る力があるのよ」
「前向き思考スイッチONになるんか」
「だから笑いは世界を救う。QED」
「一説としては面白い。けど、にわかには信じられんで」
「信じなくてもいいわ。
『そうかも?』って頭の片隅に引っかかっていれば十分よ。
メンタル落ちた時にでも私天照ちゃんの話を思い出したら、
笑えること探しに集中してみてね」
「信じた人には、その分だけ世界が変わるんか...」
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「不思議なことが起きたのよね」
「なんやねん」
「この回が公開された直後のことよ」
「リアタイ現象なん?」
「『大泉洋はうつに効く』がXでトレンド入りしていたわ」
「自然発生!?」
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「ところで未熟から成長する本編も併せて“水どう”は神話性が凄く強いわよね」
「連中は祭りもやっとるし、ファンたちが神に押し上げるやろ。笑いと活力の神や」
「そうでなくても私天照ちゃんの『仲間にするコマンド』があるわ」
「となると現世の“あの4人“は現人神やな」
「高天原も今よりもっと面白くなるでしょうね、楽しみよ」
「いかにも藩士が悪ノリしそうやん。
『これは神の言葉です。おいパイ食わねぇか?』」
「オートバイ神社みたいに水曜どうでしょう神社を展開して巡礼したり、ね!」
「病院で水曜どうでしょうDVDが処方される未来も、あるかもな!」
「医師が『笑いは免疫を活性化させます』と真顔で処方箋を書くのよ」
「医療か布教かわからんくなるわ!」
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「医師が処方箋の元ネタは大学教授なのよ」
「うそやろ!?」
「『人を健康にする笑いの研究』村上和雄」
「科学的にデータ取ってるん!?」
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「ここで『古事記には何が書いてある?』を総まとめの一言で表してみせましょう」
「どうまとめるんや」
「『そんなふうに生きて行きたいんだ』」
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「これは『1/6の夢旅人』の歌詞ね」
「知らん人のために何の曲か言ったれ」
「水曜どうでしょう」
「古事記の総まとめまで水曜どうしょうに接続してたんや」
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「そういうわけで、古事記はおもしろいで!」
「活かせるところは、今の時代に合わせて活用して欲しいわね」
「ちなみに明治の国家神道は一部が戦闘民族育成仕様になっとるで」
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「挙国一致は『和』ではなく『同』なのよね」
「武力なき道徳は寝言やねんな」
「掲げた理想が『共栄圏』だったことは誇って良いと思うわ」
「とはいえ完全リバイバルが正しい訳とも違うんよな」
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「さて本編はここで幕引きとさせて頂きましょう」
「スサノオの後日談くらい語ってもいいんちゃう?」
「え、あんな愚弟はどうでもよいでしょう?」
「あいつの成長だって古事記の見どころやろ!」
「冗談よ。スサノオは地上で英雄として活躍し、私天照ちゃんとも仲直りするわ」
「怪獣を退治して美人と結婚、男の子が大好きな展開やで!」
「そして最後!私天照ちゃんが最も伝えたいことをお伝えしましょう!」
「まだあんのかい...はぁ、最後やで?なんやねんな」
「80歳くらいは、まだ若い!」
「無理があるやろ!」
「人間は生きている限り未完成なの!
成長の余地があるわ!
どんな年齢でも若いわよ!」
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「これで終わっても良かったのよ?」
「終わって欲しかった」
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「そうとでもしとかんと一万歳なんてババア...
ちょ、いやタンマ!タンマや!違う違うで!!
『60歳で還暦、赤ちゃん言うやろ?』やったわ!」
「...台本修正で念を押したこと、忘れたかしら?」
「い、いや待って!待ってぇな!
わ、わしが考えたんやないやろ!?元の台本に...」
「『私は若くて、修行不足だから、神が相手なら怒るわよ』」
「つ、つい、悪気はなかったんやて!
口が滑っただけなんや!あれだけはホンマ堪忍!!!」
「『つい口が滑って』は本音だから、最も本気で怒らせるのよねぇ。
――にこっ」
「つ、つまり・・・?
――ごくっ」
「有罪」
「あああああぁぁぁぁぁ!!!」
「ふふふ、よかったわね。神らしい失敗談が出来て」
「うにゃぁ...」
「まだ名前もないし、ちょうどいいわ。ここまで付き合ってくれた人々に、
『口は禍の元』ツッコミ猫神の名前を考えて貰いましょう。
命名式は皆で楽しく集まりましょうね」
「にゃ、にゃんでやねん...」
「それではさようなら。ありがとう、またね!」
~fin~
「ここまで観てくれたなら、みんなきっと私のことを“天照ちゃん”と呼んでくれるわよね」
「そいつは難しいやろ。アンタには大御神が似合っとるわ」
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「10倍の鍵はこれでおしまいね」
「エピローグのメインディッシュ残ってるやん」
「流石に疲れるでしょう」
「3行でスッキリ風味に仕立てても、まだ後味がエグイで」
「思想や哲学は、解説を読んで学ぶものじゃないのよ」
「どういうことやねん」
「自分で考えるために、消化するものなの」
「胃もたれしそうやなぁ」
「引きずられすぎない程度にしておきましょうね」
「アンタが言うな」
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