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11.青い花
「ハナ」
青みがかったバラを一輪、くるくると手持無沙汰に回している少女の姿を見かけて、私は駆け寄ります。祝祭の音は彼方から微かに聞こえるのみとなりましたが、何も後悔はありませんでした。
「忘れ物はないはずだよ?」
ハナは、不機嫌そうにバラの花を回す手を止め言いました。刺々しく、人嫌いした様を装っているのがよくわかります。この人は、長いこと人と話していないものだから、嘘が苦手なのだ。そう気づきました。
私はできるだけふてぶてしいさまを装って、ハナに言います。
「まあね。遊びに来たのよ」




