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ギルドの不手際

ハイレイスとの戦いは長時間に渡って繰り広げられた

中々致命的なダメージを与えることができず夜明け近くまでかかったが、どうにか倒すことができた



「はぁはぁ……や、やっと倒した……疲れたぁ!」


「ワフゥ……」



これだけの長期戦をしたのは今回が初めて。私もシロも疲労で限界を迎えていた

まさか3等級に上がる試験がこれほど難しいものだったとは……

倒すことはできたけど、こんなに苦戦するようじゃこの先が不安だ

まだ早かったのかもしれないなぁ


自分が未熟なことを痛感しながらも試験はどうにかクリアしたので、一度宿に戻って仮眠を取った後朝一でギルドへ報告しにやってきた



「すみません、墓地にいた魔物は全部倒してきました……これ討伐証明です」


「ず、随分と多いですね。こんなにレイスがいた報告なんて受けてなかったはずですが……とにかく確認させていただきますね。それにしてもかなりお疲れのようですが大丈夫ですか?」


「ちょっと苦戦しちゃいまして……」


「なるほど、確かにこれだけの数がいたら苦戦するのも納得です。お疲れ様でした」



レイス達から回収した黒のローブを受付の人に渡し、確認を終えるまでの間テーブルに座り途中で朝食用にと買っておいたパンを食べながら待った

パンを食べ終え待つこと数分、慌てた様子で受付の人がこちらにやって来た



「あ、あのハルカさん、少しお聞きしたいことがあるんですが、これってもしかして……」


「はい?あぁ、一体だけハイレイスがいたんです。それを倒すのに手間取っちゃって……」


「やっぱりハイレイスがいたんですか!?」


「うわっ!ビックリしたぁ」


「す、すみませんつい」



白いローブの事を聞いてきたので事情を話すと受付の人は大声を上げて驚いていた

上位種みたいだし珍しかったのだろうか?

受付の人は驚いた表情のまま話し始めた



「ハルカさん、ハルカさんが倒したハイレイスは本来2等級冒険者が10人以上で相手をするような魔物なんです」


「え?けど今回は3等級に上がる試験だからそこまで強い相手はいないはずなんじゃ……」


「ギルドの方でも調査はしたのですが確認不足だったようです……大変申し訳ございません!」



2等級冒険者でも束にならないとダメなのか。どおりで強いわけだ

言われてみれば無限にレイスを召喚してくるし、そもそも有効である聖属性の魔法がないとほぼ詰みになる

まだまだ未熟だと感じていたが、格上が相手だったらそう思うのも無理はないか



「まぁ何事もなく終わったのでこちらとしては問題ないんですが、この場合試験の方はどうなるんでしょうか?」


「えーっとですね……」


「それについては俺が話そう」



試験の合否を聞くと、奥の部屋から顔に傷がある男性が割って入ってきた

受付の人の様子を見るに上司とかかな?



「俺はここのギルドマスターのゲルマンだ」


「ギルドマスターですか」



これまでいくつかの冒険者ギルドにお世話になってきたが、ギルドマスターと話すのはこれが初めて

トップであるギルドマスターが出てくるということは何かありそうだな



「ここではなんだから奥の部屋に来てくれないか」


「はぁ。分かりました」



わざわざ別室に案内されるなんてここでは話しづらい内容なんだろうか

試験が無効とかになったら嫌だなぁ


少しだけ緊張しながら、私はゲルマンのあとについていき奥の部屋へと足を踏み入れた




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