再び昇級試験
いつものように依頼をこなしていたある日、ギルドへ依頼達成の報告し帰ろうとすると受付の人に呼び止められた
「そうだハルカさん、今回の依頼達成で昇級試験を受けられるようになったんですがどうされますか?」
「昇級試験ですか」
現在4等級で試験に合格すれば今度は3等級になる
3等級に昇格すれば半年に期限が延びる
正直今の等級でも十分だが、何かあった時の為に期限は長い方がいいから一応受けてみるか
「ちなみに昇級試験の内容は?」
「最近墓地に出没するレイス等の複数討伐ですね」
「え……レ、レイスってもしかして幽霊的なやつですか?」
「そうですね、他にもグールなどが目撃されています」
レイスにグール……どっちも苦手だなぁ
幽霊自体は別にそんな怖くないんだけどねぇ
見た目というよりビックリさせられるのが苦手だからお化け屋敷とかそういうジャンルの映画は避けてたんだよな
1人だけだったら断ってたけどシロもいるしやってみるか
「分かりました。試験を受けます」
「畏まりました。頑張って下さいね」
昇級試験を受けることにし、その日は景気づけに半分程残っていたオーク肉でパーッとやった
そして次の日の夜、私とシロは魔物がいる墓地へとやってきた
「うぅ……嫌な雰囲気だなぁ……」
どこから出てきてもおかしくない雰囲気だ
頼むから驚かすようなことだけはしないでくれ
そう願いながら墓地を進んでいくと、正面に人のシルエットを発見した
現在この墓地は立ち入り禁止、こんな時間に徘徊しているとなると考えられる相手は決まっている
「あれがグールか」
青白い肌に若干の腐敗臭がする体は痩せ細っており、骨が浮き出てしまっている
ゾンビなどと比べて動きは速いが耐久はそこまでない
最も効果的なのは火属性の魔法か神聖魔法と呼ばれている聖属性の魔法
ここは使い慣れている火属性魔法を使うことにした
「ファイアーボール!」
魔法はグールに直撃、腐りかけだからかよく燃える
1体目はサクッと倒せた。この調子でレイスもドンドン倒してさっさと試験を終わらせてしまおう
そう思い奥の方へ進もうとする。瞬間何者かに足を掴まれ動きを止められた
「えっ?」
恐る恐る目線を下に向けると、足元の土がボコボコと動き始め地中からグールが顔を出してきた
「グオオオオ」
「ぎゃああああああ!!!ファイアーボール!ファイアーボール!」
驚きのあまり超至近距離でファイアーボールを咄嗟に連発してしまう
グール動かなくなった後も動揺して撃ち続け、気づいた時には跡形もなく消えてしまっていた




