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路傍野姫狐  作者: きつね耳モフモフ
23/29

 割っテ。そして何時か戻る存在(モノ)。

そして私をワケマシタ(あっさり風味)。

それらは何の変哲もない石礫。但し総ては組み立て式の

石棺であり、内包している物はと云うと・・・


 -壱号、着地成功。弐号は何処?-

 -弐号は此処だヨ。今そっちカラ行く。― 

 ―ラジャ。あぁ穴ボコには気を付けてね。―


という感じで六個程の魂入りの丸い小石が深い森の中で

寄り集まって行く。


 ―こちら参番。そろそろ行くね。-

 ―御免ね。嫌な役目押し付けちゃって。―

 -だいじょーぶ。事が済んだらそっちに戻るカラさ。-

 -「直帰」したらいくらなんでも怒るからね!?-

 -あー。うん。いいたい事は大体分かった。善処するワ。-


 そんな“念話”を交わした後、私達は2つに分かれて行動する。

流石に九つに分霊するだなんて大それた事マデは出来ないけど。

糸蛇と残り六つの玉石に私は自分の「魂」を振り分けたのよ。

 糸蛇の中には報酬というかあの家に帰り付いて再び毬状に

なる為の燃料となる魔法の練り薬が「1本」含まれている。

 それは私が猫のお姐さんの部屋から持ち出した物の一つで

あるチョークの正体だ。本来のチョークだって食べれない事は

ないけれど、あれは正にこの異世界版の非常食だった。

 ジャーキーとか袋入りの猫麻薬的な食べ物なんて目じゃない。

普段の体形維持すら気にしてたあの猫のお姐さんが足りない分を

補給する為に錬金で造り出した一種のシリアルバー。

 ニンゲン族用じゃないからか固いのが玉に傷だけど色違いで

それぞれ味も違うという拘りっぷり。白はやっぱしミルク味。

 勿論隠し球なので彼女だけの嗜好品と化してたけれど、咥え

煙草とかのノリでしょっちゅう端に火を付けて咥えてたし、

だーれもそれの中身が食べ物だとは気が付いていなかった。

 オトナの食べ物だからネ。と嗤ってた気がするケド、多分

茶色の奴は猫科用の媚薬とか配合してあったのかも知れないわ。

 尚、この度の「形代」の数を奇数にしたのは単に験担ぎ。

四番がメイン人格で後は全部保険だったりするけどね。

 参番が糸蛇なのもそのせいだ。

3=巳。つまり蛇だったりする。四が本体なのは安全対策も兼ねてです。

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