割っテ。そして何時か戻る存在(モノ)。
そして私をワケマシタ(あっさり風味)。
それらは何の変哲もない石礫。但し総ては組み立て式の
石棺であり、内包している物はと云うと・・・
-壱号、着地成功。弐号は何処?-
-弐号は此処だヨ。今そっちカラ行く。―
―ラジャ。あぁ穴ボコには気を付けてね。―
という感じで六個程の魂入りの丸い小石が深い森の中で
寄り集まって行く。
―こちら参番。そろそろ行くね。-
―御免ね。嫌な役目押し付けちゃって。―
-だいじょーぶ。事が済んだらそっちに戻るカラさ。-
-「直帰」したらいくらなんでも怒るからね!?-
-あー。うん。いいたい事は大体分かった。善処するワ。-
そんな“念話”を交わした後、私達は2つに分かれて行動する。
流石に九つに分霊するだなんて大それた事マデは出来ないけど。
糸蛇と残り六つの玉石に私は自分の「魂」を振り分けたのよ。
糸蛇の中には報酬というかあの家に帰り付いて再び毬状に
なる為の燃料となる魔法の練り薬が「1本」含まれている。
それは私が猫のお姐さんの部屋から持ち出した物の一つで
あるチョークの正体だ。本来のチョークだって食べれない事は
ないけれど、あれは正にこの異世界版の非常食だった。
ジャーキーとか袋入りの猫麻薬的な食べ物なんて目じゃない。
普段の体形維持すら気にしてたあの猫のお姐さんが足りない分を
補給する為に錬金で造り出した一種のシリアルバー。
ニンゲン族用じゃないからか固いのが玉に傷だけど色違いで
それぞれ味も違うという拘りっぷり。白はやっぱしミルク味。
勿論隠し球なので彼女だけの嗜好品と化してたけれど、咥え
煙草とかのノリでしょっちゅう端に火を付けて咥えてたし、
だーれもそれの中身が食べ物だとは気が付いていなかった。
オトナの食べ物だからネ。と嗤ってた気がするケド、多分
茶色の奴は猫科用の媚薬とか配合してあったのかも知れないわ。
尚、この度の「形代」の数を奇数にしたのは単に験担ぎ。
四番がメイン人格で後は全部保険だったりするけどね。
参番が糸蛇なのもそのせいだ。
3=巳。つまり蛇だったりする。四が本体なのは安全対策も兼ねてです。




