駄々コネても連れてってはアゲナイよ
振り解き方に難がアルのはこの際認メよう
左足に纏わり付く半獣人の子を振り払うべく、重くなった脚ごと
振り回そうとして、「ドドドド。」という擬音が相応しい位に密集
した坂の上の方にいる獣人達の突進力の凄さに「ウゲっ。」となる。
赤い転生トラックでも無い彼らに轢き逃げアタックをされた所で
こちらが粉砕されて一貫の終わりなだけのは目に見えてルし、
ぱっとみ猫科が多そうなので轢かれる前に野獣猫なパンチをモロに
喰らう可能性も捨てきれないので、ぐるんと横回転しかけてたのを
縦回転へと変更しつつしがみ付いてる子を地面に叩き付ける様に
して下り坂を半ば強制的に転がり落ちる様に下っていく事にする。
悪いね、ちょーとばかり痛い目にあって貰うわよ。こっちも
生命掛かってるんだもの。見てクれとか効率はこの際気にしない。
バランスはメッチャ悪いわ、地面に激突させる度に「グギャ」とか
「ガゥー」とか足元が煩いし確実に連中との距離は縮まって来てるし、
そろそろ打開策というか別な手を打たなきゃヤバいかな?と思いながら
前進してたら取り付けの悪そうな小さな木の橋が前方に見えて来た。
そういやこの道路、裏通りの路地でもあるンだよね?そこには
表街道とは違う生活空間が広がってる。要するに洗い場とか洗濯物
干し場とかそういう類いのモノの獣人版があるって事だ。
当然その中には河川も含まれてる。この子も恐らくはそういった
裏の公共の場の隅を根城にしてる浮浪児とかそういった感じの存在で
あるのだろう。若干その境遇に同情しそうにはなるが心は鬼にする。
「ギャウン!」スポ。お。よーやく振りほどけた。ついでに片靴
まで持ってかれたケレド、元々包装用の飾りの靴だ。遠慮なく頂いて
くれたマえ。オマケでもう片方もスポンと脱いで置いていく事に。
命が欲しけりゃ今の内に引っ込みたまヘそこの君。お釣りはイラないよ。
踵を返して素足のままペタペタと橋を渡っていく。
下り坂だったので振りほどきつつ走るというある意味アクロバティックな方法とらせましたが
危険なのデ絶対真似しないでね(出来るかどうかは別)




