登るだけガ攻略じゃ無イ。
障害物はアレバ有るだけ有り難い。
凸凹だったり濡れてたりしてる下り道を気を付けながら下ってく。
おっと。ドタドタした足どりが後ろの方から聞こえて来ましたぞっと。
ボールを左手に抱えたまま、右手でひょいっとビーカーみたいなナリの
瓶詰めを拾い上げてみる・・・。ええと?これはワンカップ果樹酒か
何かかしら。流石に元の世界で言う所のビール瓶は落ちてないなぁ。
うーん。まぁいいや。試験も兼ねてこれをちょっとばかし加工してみると
しますか。コルク的な蓋は取らずに左腕にそれを挟むと右手で腰を巻いてる
リボンの布部分の隙間から、あの部屋から持ち出して来たコンパクト風な
お色直しセットを引っ張り出してみる。
これ、ミニ鏡とかいう洒落たモノは付いてないし、乱れたお化粧を
直す為の紅色と藍色の顔料を練りこんた軟膏の様なモノが見た目的には
入ってるだけなんだけど、中身はれっきとした魔法薬だったりする。
紅色は情熱的な赤を演出する為に「温」でもある+を描き。
蒼色は涼やかな青を演出する為に「冷」でもある-を描く。
効果はそれぞれ「熱する」と「冷やす」という補助効果を高める為に
調合された「付与魔法」を込めた軟膏状の魔法薬でしかないのだけれど
「おいたも程々にしないと火傷をしちゃう」程度には危険物となる。
すなわちこれをラベル代わりに紅く+を素早く塗りたくればほら完成だ。
ポゥ。と赤く光るその字を確認する間もなく瓶をひょいと投げ捨てる。
ほい熱燗一丁出来上がり。うっかり拾って飲めば猫舌なら舌火傷するかも
だし踏めば踏んだで「あっちぃ。」とたたらを踏ませる効果が期待出来る。
ついでにちょっと間隔を開けてコケ掛けた振りしてお次に拾う石には蒼く
-を描いて近場の濡れ場にそっと置き、冷やして固める効果をも期待する。
水たまりだと多分薄氷が貼る程度にしか冷えないだろうからこっちは気休め
だけどね。ツルっと滑って相手がご機嫌斜めになればしめた物。
坂の上で巨猿が樽とか投げてくるゲームじゃないけれど、何が入ってるか
分からない箱を投げて中身をぶち撒いてくれればさらに使える材料が増える。
「等価交換」だなんて期待は最初っから期待はしてなイけれど、使える素材
は多いに越した事はないんダから。但し直撃だけは勘弁して欲しい所。
+-は猫お姐さん直伝のお化粧時の塗り方を真似た物で固有の設定ではアリません。
彼女自身は気分次第で顔に塗ったりして楽してたみたいデス。




