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9月11日

「うああああああああ」


今日から夏休みが明けて、しじみことぼくの大学生活が始まる。


「いっけなーーーい、遅刻遅刻! 用意して行かなくちゃ!」


これが一般的漫画の遅刻シーンだとするならば、ぼくはこう。


「…………!!」


目覚ましを見て瞠目。からのそのまま鞄を持ってGO。


用意もなにもあるわけなかった。


じょりじょりした髭を触りながら、ぼくは電車に乗る。それから友達にライン。友達のカレーは今日のガイダンスに来ているだろうか。


今日行われるガイダンスは実験だ。正式名称情報通信工学実験。この単位を落としたらほぼ留年確定。そのガイダンスはもう、始まっている。


だいたいガイダンスは一時間、あるいはそこから三十分もしないうちに終わる。そして、ぼくは家から大学まで一時間ちょっとかかる。


ようは何が言いたいかというと、ガイダンスに出席するために大学来たはいいけれど、もう終わってたパターンになるかもしれないということだ。


終わっていたら辛い。実験の班に入れてもらえなくなるかもしれないし、もしそうなったら留年生でぼっちのぼくには色々きつい。


カレーからラインが返ってきた。どうやら彼は出席しているらしい。出席票と希望表ももらい、書いておいてくれたらしい。そして実験に使う教材も買ってくれたらしい。


「あれ……」


おれ、もう行かなくてよくない?


そんな気持ちを抱えながら、ぼくは電車を乗り継ぐ。


と、そこで、カレーからガイダンスは終わったとの連絡。


電話すると、明日以降教材はくれるらしい。


なら行かなくてええやん。やった。


と、いうわけで、ぼくは家に帰り、写経をし始めました。


ちなみに写経しているのは『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』。


足立紳の作品だが、「……」が多くて笑う。


ひぃひぃ言いながら書き殴っていると、ふと思う。


これ、小説も効果あるんかなと。


ちなみにぼくが脚本学校に入った理由は、小説を上手く書けるようになりたいから、だ。でも、脚本も脚本で全然書いてて面白いからまあ不満はない。


というわけで調べてみる。


効果、あるらしい。


「ほぅ……」


自分が「あ、いいなぁ」と思った作品を五タイトルくらい写経すれば割と文章が向上するらしい。


「いいなと思ったタイトルねぇ……」


ある。色々ある。しかもわりとすぐ絞れるかも。


ぼくは本棚を漁り、まず一番初めに思いついたタイトルを手に取る。


『砂漠』


伊坂幸太郎の作品。ぼくは彼の作品が好きだ。そしてその中で一番好きな作品、だと思う。まだ全タイトル網羅したわけじゃないからわかんないけど。


続いて思いついたのは、


『明日の子供たち』


有川浩の作品。ほんと心温まりすぎてほんと。いやーほんと。まじ、ね。高校生のころ図書館戦争読んでたなー、んであのラブコメに浸ってた。有川浩はすぐラブコメラブコメだから。


さて次は、


『海賊と呼ばれた男』


本の虫、百田尚樹の作品。主人公かっこいい。でもなぜかぼくっていう一人称。どちらかというと、俺って感じなのに。ちなみに、永遠のゼロより海賊と呼ばれた男のほうが好きです。


あとはあれだ。


『下町ロケット』


ていうか、池井戸潤全般好き。あの主人公が完膚なきまでに叩きのめされる感じがやばい。そこからの大逆転はもう、ね。『半沢直樹』テレビ放送してたとき、わくわくしながら一週間待ってたの思い出す。


最後は……


『悪の教典』


貴志祐介のやつ。まじサイコパス。下巻がとくにもうサイコパス。ていうか心理学者なのかな貴志祐介って。見てて思ってた。


パッと思いつく中であげるとこのへん。


で、とりあえず砂漠から始めることにした。ぼくがなんか胸に残って、あ、これ書きたいなーと思った作品だし。


でも多分、今日は書けない。バイトもあるしね。


だからぼくはバイトに行って、帰ってランニングしてひたすら脚本の写経して、寝た。なんとか目標の11ページ達成できてよかった。


では、今日一日分のしじみの気持ちでした。






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