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終末世界で竹を斬る! ~TAKEKIRI:Assault Demon~  作者: 緑ノ妖精Ⅲ
一章巨大樹の下で

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七話アサルト、ハンバーグを食す

早くもストックが尽きてしまいました……


しばらく更新停止、一章完成してから出します。

うん、絶対出すのはやかった……


 アサルトと美琴は食事をするため、登りにくい階段を登り、煙突のある建物へやってきた。


佳子(けいこ)おばさ~ん、あれ?」


 扉を開くと中は真っ暗だった。


「えっと、どうしよ……」


 美琴は少し考えてから言った。


「よしっ、私が作ろう!」


「作るものなのか?」


「そう、椅子に座って待ってて」


 美琴は窓を開け明かりを確保し、髪をゴムで結び、エプロンを装備した。アサルトは椅子の上で三角座りをする。


「鬼さん可愛い座りかたしてるね」


「間違えてるのか?」


「ううん、合ってるよ」


 美琴は微笑んだ。


「それでそれはなんだ?」


 アサルトは気になるものに指を差した。


「これはエプロンだよ。なんでするのかは知らないけど」


「知らないのか」


「うん」


 そして美琴はクーラーボックスから挽き肉を取り出した。


「鬼さん、これが材料だよ」


 それはスーパーで売っているようにパック詰めされている。


「これを食べるのか?」


「このままは食べないよ。これを開けて、中身を調理して食べるの」


「そうなのか。というかどこにこんなものが? 見たことないぞ?」


「竹から出てくるらしいよ?」


「これが竹から出てくるのか?」


「うん」


「おかしくないか?」


「確かにおかしいとは思うけど、出てくるらしいし」


「そういうものなのか?」


「うん、ってちょっと待って。鬼さんこのあと竹ガチャしに行くのじゃないの?」


「なんだそれは?」


「知らないの? ってもしかしたら、さっきみたいに違う言葉で覚えてるのかな?」


「そうかもしれない、説明してくれ」


「うん、準備しながら答えるね──」




「違うな」


 アサルトの知らない概念だった。


「じゃあなんのために竹を斬りに行くの?」


「竹s……」


 アサルトは竹精霊を斬りに、と言いそうになった。


 しかし止めた。


 それは巨大樹に来る途中でのこと。


「でも鬼さん、なんで竹精霊を倒しちゃったの?」


「美琴、助けてもらってそれはちょっと」


「でも……」


「美琴!」


「ごめんなさい」


 なんてやりとりがあり、アサルトは誤魔化すことにした。


「竹を斬らないといけない体なんだ」


「そ、そうなんだ。まあ鬼さんだし、そういうこともあるかもね」


「それで、手が止まっているが進んでいるのか?」


「あっ! すぐ作るからもうちょっと待ってて!」


 美琴は大慌てで準備を始めた。


「あわわわわっ!」


 そんなに急いで大丈夫なのか?


「じゃあ後は、油どば~、からの着火っ!」


──その瞬間、


 ドカーン!!


「!?」


 厨房のほうから黒い煙がもくもくと流れてきた。


「鬼さん、爆発しちゃった~へへへへへ~」


 そしてアフロヘアーになった黒焦げの美琴が出てきた。


「ぷふっ」


「ちょっと鬼さん!」


「すまない、面白くて」


 エプロンをするのは爆発したときに服が汚れないようにするためだったのか。(違う)


「もうっ! それよりできたよ」


「できたのか!? 失敗ではないのか!?」


「ま、まあ失敗だけど、できたことはできたから」


 美琴はそう言ってテーブルにお皿を置いた。その上には黒焦げのボールがあった。


「なんだこれは?」


「黒焦げハンバーグ、本当は茶色くなるんだけどね」


「それではいただこう」


 アサルトは黒焦げボールを手に取ろうとする。


「鬼さん、食べるときはフォークを使うんだよ!」


「そうなのか」


 アサルトは渡された木製のフォークをハンバーグに突き刺した。


「鬼さん、なかなか豪快だね」


 そしてハンバーグに噛みついた。


「どう?」


 美琴はアサルトを心配そうに見つめる。


「うまいっ!」


「本当に?」


「ああ、うまい。人間はこんなに美味しいものを食べるんだな」


「そこまで言うなら、私も味見させて」


 美琴もハンバーグに噛みついた。そこはアサルトが噛んだところだ。


「うっ……なにこれ……げろげろげろ~」


「大丈夫か?」


「味付け間違えちゃったみたい。って鬼さんはなんで大丈夫なの!?」


「鬼だからな」


「さすが鬼さん、でも人間の食事作れなかった……」


 美琴は肩を落とした。


「まあ、うまかったからいいじゃないか、面白かったし」


「面白いは余計だよ……」


 まあ本当は味覚がないから、わからないだけなんだがな。






「わざわざ来なくてよかったが?」


「私が来たかったからいいんだよ」


 雑談しながら巨大樹の外まで歩いてきた。夜空には緑色の満月が浮かんでいる。


「やはり美しいな」


「私が?」


「月が」


「なんだ……月か」


「どうしたんだ?」


「ううん、なんでもない」


 美琴は首を横に振った。


「じゃあ、鬼さんいってらっしゃい。ちゃんと戻ってきてね」


「ああ、わかった。エプロンをつけたままの美琴」


「えっ……」


 美琴は見下ろして、自分の格好を確認した。


「うぎゃーーー!!」

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