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⑥クラス分けは0組

波乱の入学式が開かれ、最後にカティアが学園の規則を説明する。


「まず初めに、生徒が不慮の事故などで死亡してしまった場合、学園側は一切責任を負いません。これはきちんと合格証と共に契約書にサインをしてもらいました」


これが、この学園の最大の特徴。

クラスは完全に自分に合った能力で分けられるということはとても有名だが、それ以上に、この学園は島に建てられているのも相まって、『死の監獄』とも呼ばれている。

毎年、『波』と呼ばれる、魔獣、狂魔の群れがランダムな場所で押し寄せるのだ、それを3日以上かけて殲滅させることをするから。そのために生徒たちは己を鍛える。死なないために、死なせないために。


「他は、生徒手帳に書いてあるけど、私が守って欲しいことは一つ。

種族、魔力、身分などに関わらず、君たちは一人の生徒です。この学園の生活を思う存分楽しんでください。もちろん法は守ってね」


カティアが真剣な声を上げて、こういうのは、死んでしまう生徒もいるから、生きているうちに自分のしたいことをした方がいいということを言っている。

一気に会場の空気が重たくなる。


「以上、学園長からの連絡でした!」


わざと明るい声と身体の年齢相応の笑顔で締めくくり、場を和ませる。


「それじゃあ、クラスを見ていこっか!」


カティアが指を鳴らすと、胸元につけていたコサージュの色が変化する。

白のままの者もいた。

しかし、ある者は、赤に、青に、黒に。

そして、ガラスのような透明に。


アストとルナ、そして、隣席のラヴィも透明だった。


「それじゃあ、コサージュの色と同じ看板を持っている人についていってね」


四人の教員が白、赤、青、黒の四色の看板を掲げて生徒を呼ぶ。

ぞろぞろと人が退場していく。残ったのは、二人を含めた8名。


「今年は、多いね〜」


カティアが壇上から降りて、司会をしていた男に語りかける。


「そうだな」


学園長の言葉をそっけなく返す男はこの9名の見える位置にまで移動する。


「透明だった者は俺についてこい」


男は出口の方へと足を進める。

他に行くあてもないため、8名は彼についていった。


ついていった先は扉に大きく0と描かれた教室、その先には壁しかない。

ここが、ルナたちの教室なのだ。

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