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⑭ 初授業(座学)-2
「氷属性といえば、氷帝を思い浮かべるな」
「氷帝?」
パトリックが小さく独り言を呟いた、席の近かったツバサは知らない言葉を聞いて首をかかげる。
「そっか、ツバサは異世界人なんだっけ。
氷帝ていうのはね、昔の魔王のことで、今の時代の基礎を気づいた人なんだよ。ちょー強くて、氷みたいな冷徹な人だからだとか、顔がめっちゃ整ってあまりの綺麗さに周囲が動かなくなったとか諸説あるけど、唯一、歴代の魔王の中で皇帝の異名を冠してるすごい人」
「へぇ〜」
ツバサはシュカの説明に感嘆の声を上げる。
「シュカ、それは説明不足だ。確かにその逸話もあるが、生まれながらの魔王とまで言われた氷帝グレイシス公は…」
「はーい、ストップ、ストップ。ツバサが引いてるでしょ。ごめん、パトリックは氷帝過激派なの」
シュナが熱の入ったパトリックの言葉を遮る。
過激派、ツバサは心の中で復唱する。
パトリックはルナが兎月に抱っこを提案した時と同じような目をしていた。
「そこ、私語は慎め」
アレクが注意をしたため、パトリックも押し黙った。
その後、チャイムがなり、今日1日の授業は終了した。
今回、ルナがまったく出てきてない。
次回からちゃんと出します。
正直に言ってしまうと、この世界の常識を説明するのにツバサのキャラ設定は使いやすい。




