⑬ 魔獣の森でサバイバル-4
「できるけど、”サーチ“でいいの?もっと他にも探索魔術はあるけど?」
シュナが困惑するのは仕方のないことだ。
サーチは半径1キロメートル以内対象のものを探すことができる。
アレクが提示した半径3キロメートルには到底及ばない。
「むしろ、”サーチ“じゃないとダメなのよ」
「どう言うこと?」
「この森に、魔術を乱れさせる”魔術師殺し“の声が微かに聞こえたの。シュナはそんな中、乱れを押し切るくらいの魔力を持っている?」
「『マナ・シェイカー』。無理ね」
シュナは即座にキッパリと否定した。
「なんで、Bランクの魔獣を飼っているのかは知らないけれど見つかれば、いくら学園の飼育動物といえど、ウィリデ先生の言うとおり、『戯れられる』わね」
「つまり、少量の魔力で刺激をしないように先生たちに近づく必要があるということね」
一気に、空気がお通夜モードへと入る。
まさか、戯れられる=殺させるまたは半殺しにされると言う隠語だとは思わなかったわ。
さすが死の監獄。教師も魔獣も一筋縄ではいかないわね〜。
ルナたちはあと、何度と現実から目を背けさせられるのだろうか。
「いきます。“探査”」
覚悟の決めたシュナは懐から陣の描かれた札を取り出して、魔術を発動させた。
小話(魔獣たちの会話)
魔獣1「あっ、アレクが来た!ついでに、ウィリデも!」
魔獣2「嘘!アレク様が来たの?!ついでにウィリデも」
魔獣1「僕の鼻を舐めてもらっちゃ困るぜ」
魔獣3「毎年のだろう、さっきもした」
魔獣2「あれのこと?人を驚かすの楽しいのよね。普段は怒られるけど、今日は怒られないから。リアクションがいい」
魔獣1、3「それな」
ルナ(心)「この鳴き声『マナ・シェイカー』ね。こんなに鳴くなんて珍しいわ」
※魔獣3がマナ・シェイカーです。
声で周囲の魔力を感知します。




