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プロローグ
かつて、三つの種族は互いに共存または敵対し合っていた。
一つは霊族。その中にはエルフやドワーフが含まれる。彼らは同種同士で敵対はしても、他の種には中立を立てていた。
二つは人間族。何年かに一人勇者と呼ばれるものが生まれた。勇者は秩序の大精霊から特別な“加護”を受け、魔王を倒す宿命を背負っていた。
三つは魔族。体内の魔力を使い、精霊の力をほとんど借りずに、魔術を扱うことのできた。身体に魔獣のような特徴を持ち、血の濃い者は魔獣化もでき、魔王と呼ばれる、その時に最も強いものに付き従う。
勇者と魔王は何年も何年も代替わりをして、戦ってきた。それは、いかなる犠牲を払おうとも、止められる者などいなかった。
しかし、最後の勇者と氷帝と呼ばれた魔王が、手を取り合い革命を起こした。
そのことで、人間は魔族を同じ人と認めた。
魔族も人間と霊族との貿易や和平を結んだ。
この三種族の平和は今も続いている。
続けていかなければいけない。
血塗られた物語をもう必要としないために。
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