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4 二次創作小説とTSの蜜月の関係

二次創作小説というのは、少年少女文庫とほぼ同時に出現しているのですが、

その大流行となったのはKANON説が強いですね。


KANONといえば、京アニのアニメによって知った人が多いんじゃないかな?


でも、もともとはゲームなんですね。まごうことなきエロゲー。


エロゲーはあるよ? ここに。


そんなわけで、TSとは関係ないんじゃないかと思われるかもしれませんが、二次創作小説としてはそういうわけでもないんですよね。


二次は純化し――上書きする。


こんな言葉を聞いたことありませんか?


『これってエロいらなくね?』


いや、実際そうなんですよね。KANONはエロゲーとして売り出されたわけですが、登場人物がみんな不幸で、それを主人公が寄り添うことで解決するというカタチをとってます。


で、その寄り添うというのが、セックスにいたるという話なんですけど、言ってみれば純愛にセックスっていりますかって話なんですよね。


性欲を混ぜている。それによって純愛が穢されるというのはいいすぎかもしれませんが、実際にKANONのあとにでたCLANNADは非18禁なわけで、消費者の意見を吸い上げたと見る向きもあります。


それに、主人公は女の子とたくさんお話をするわけですけど、そんな掛け合い漫才こそが『実質セックスだよね』といわれるぐらいに、読者にとっては快楽だったわけですね。


だから、本当のセックスはノイズでしかなかった。


だから――


だから、ですよ。


二次創作では本当の快楽教えちゃうよということで、『掛け合い漫才』のほうに主眼を置いたわけです。


そもそも二次創作小説でTSさせたいってなんでだと思います?


これは自論になってくるのですが、TS小説とは女の子シミュレータであると同時にレアリティチートにあると思うのです。レアリティチートとは『かわいさ』というパラメータによって、愛されチートしながら、かつ普通にチートでもあるということです。


この二重のチートによって、TSキャラは最強でかつかわいいというおいしいとこどりをします。


二次創作での原動力になるのは『原作の不幸』=『読者の不満』を解消しようというところにありますから、


最強のキャラクターで不幸を超克するというのは、きわめて読者の欲望に忠実な作品ということになります。


そして、それは『TS小説でも可能だった』というわけです。


じゃあ、普通にTSさせないでチート主人公でもよくない? って方もいらっしゃるでしょうが、それはそのとおりですね。スパシンなんかもべつにTSさせる意味なんかないです。



【エヴァとナデシコ】


これは二次創作が流行しまくった一因のひとつですね。


KANONでTSさせるには謎ジャムの力を借りるしかなかったですが、エヴァもナデシコもSFよりの設定なので、例えば、シンクロ率が暴走してとか、ボソンジャンプに失敗してとか、いくらでも理由がつきます。


そして、エヴァもナデシコもバッドエンド気味だったのが二次創作を生み出した原因だと思います。


エヴァは少年少女文庫の総数2000作品よりももしかしたら多かったかもしれません。なので、すべてを読んでいるとはいえませんけれども、特にTS小説として有名だったのは『Green Gables』というサイトにあった『新性記エヴァンゲリオン』でしょうか。


厳密には、最初は女装モノで後半にTSしてた作品です。LASとかLRSとかが流行ってるときにラブ・オール・シンジを掲げ、TSのみんなに愛されまくるという属性を体現した作品でした。


ナデシコについては、主人公のアキトがそのままTSする作品よりも、マシンチャイルド(二次創作上の造語で原作にはその言葉はない)に憑依逆行する作品が多かった印象です。したがって、現時代におけるアキトがいる状況になって逆行憑依アキトが師匠になったりとか、そういう作品が多かったです。基本、マシンチャイルドスキーはルリのことが好きだと思いますので、ルリといちゃいちゃしながら無双する作品が多かったんじゃないでしょうか。


【ゼロの使い魔】


これは理想郷が主な生息域でしたね。

TS作品は残念ながら少ないのですが、ケティに転生したり、やたらあばばばばば言ってる人に転生したりと、忙しかった覚えがあります。

ルイズに転生するパターンは少ない印象です。ないことはないんですけど、サイトとの関係が原作ではモロに恋愛関係なので、男としての精神とストーリー展開をすり合わせるのが難しかったんじゃないでしょうか。


ゼロ魔について言えば、有名なデッドラインというものが存在しまして、つまりここまで書いたら多くの作者が力尽きるラインというのがあります。


それは【フーケを倒すところまで】です。


多くの二次創作がフーケを倒し、そして自らも滅んでいきました。属にいうエタるという現象です。


そのデッドラインを考えると、TS小説としての原初的な『これがボク』とか『鏡を見てぽーっとしちゃう』とか、『男に惚れちゃって違う違うと否定しちゃうとか』『お着替えさせられまくる』とか、そういうのとは少し毛色が違うことに気づくはずです。


そうです。


性転換要素よりもチートをメインに置いているんですね。


TSは添えもの。あくまでメインはチート!



【二次創作とTS小説】


つまり、二次創作とTS小説の蜜月の関係というのは、簡単にいえば【チート】という糊で両者をくっつけたからだといえます。



最後に、なろう小説とTS小説について述べます。

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