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魅せます!土龍(ミミズ)の底力!  作者: ぜん
2章 少女と豪邸と妖精と(アルドレット邸編)
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31話

ご意見・ご感想お待ちしております

ガタンゴトン

俺は今、凄腕女剣士さんの膝の上で馬車に揺られていた。

…どういう状況だよ!?

え、俺これからどこに連れてかれるの?

どんどん森から離れてくし…。

そして逃げ出そうにも女剣士さんが怖い。

どうしよう…。

そんなことを考えていると、


「あら、この子意外と大人しいのね。私でも抱っこ出来るかしら?」

「危ないのでおやめください。」

「えー!こんなに可愛いのに…。」

いや、別に襲ったりなんかしないよ。

女剣士さんが怖いし。

それより森に帰してもらえないですかねえ?


「そうだ!自己紹介をしましょう!」

え、いや別にいらないんですけど…。

俺喋れないし。

「私はシアン・アルドレット。辺境伯アルドレット家の長女よ。」

…お貴族様?この見た目小学3年生くらいの娘が?

でも確かに、言われてみると服はフリルがふんだんに使われてて豪奢な感じだし、気品があるな。


「こっちは私の護衛のエイラ。彼女、元は凄腕の冒険者だったの!すごいでしょ!」

いや、凄腕なのは初対面から知ってたけどね。

でも…へー、この世界って冒険者とかあるんだ。やっぱり魔物とかと戦うのかな?

それに家名が無いのは、やっぱり貴族と平民の違いなのかな?

家名があるのは貴族だけ!みたいな。


喋れないので、とりあえず会釈だけでもしておく。

ども、ミミズです。

ペコリ


「まあ!?この子私の言葉に反応したわ!とっても賢いのね!」

「…たまたまだと思いますが。」

むか、たまたまじゃないよ!


ガタンゴトン

馬車はまだ揺れる。

「そうだわ!」

ん?

「いつまでもこの子と呼ぶわけにもいかないし、名前をつけましょう!」

名前、か。

そういえば俺には転生してからずっと名前が無かったな。

森から出る気が無かったから気にして無かったけど、これからはそうもいかないのか。


「うーん…どんなのがいいかしら?」

かっこいいのでお願いします。

「そうだ!ミミズだし、ミーくんなんてどうかしら!」

安直!?

しかもなんでそんなやり遂げたー!みたいなドヤ顔なの!?

ちょっとエイラさん、あなたのご主人様ネーミングセンスないよ!


「…それは、少し安直なのではないでしょうか。」

そうそう、もっと言って。

「そうかしら?じゃあエイラは何かある?」

お、頑張れエイラさん。

「そうですね…。大五郎、なんてどうでしょう?」

お前もか!?

いや、下手したらシアンよりも酷いぞ!

大五郎さんには悪いけど!


「んー、どっちがいいかしら?そうだ、この子に決めてもらいましょ。どっちがいい?」

シアンが両手を前に出した。

右手がミーくん、左手が大五郎だ。


…ミーくんでお願いします。

「あら、ミーくんが言いみたい!じゃあ決まりね!これからよろしくね、ミーくん!」

「…しょうがない。よろしくしろ、ミーくん。」

はあ…。よく分からないけどよろしく。

こうして俺は名無し改め、ミーくんになった。

遂にミミズとサポートセンター職員以外のキャラ登場!

これから主人公改めミーくんはどうなってしまうのか!?(先行き不透明)

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