番外編アナの休日
ユニーク1,000記念の番外編になります
主人公はアナですが、会話がメインになってます。
結構長くなってしまいましたが、楽しんでいただけると嬉しいです。
「今日は何着て行こうかな〜。」
フンフンフーン
つい鼻歌を歌ってしまうほど、私は浮かれていた。
今日は仕事は休み!しかもたまたま予定の合った専門学校時代の親友と女子会をするのだ。テンションが上がるのはどうしたって抑えられない。
まず、カフェでスイーツを食べながら話して、お洋服見に行って、スイーツバイキングにボーリングにカラオケ!あー楽しみ!
「ほんと、娯楽に関しては彼の前世の世界さまさまよね。」
そうなのだ。
私たちの世界は彼の前世とも今世とも違う世界。
天界と呼ばれるより上位の世界だ。
まあ、天使なんて可愛らしいものとは無縁だけどね。
インフラは整備されてて、蛇口を捻れば水が出るし、スイッチを押せば電気がつく。魔力はガスじゃなくて魔力を使う魔道具を使う。携帯だって魔力を経由してどこでも連絡が取れる。
つまり、色々な世界の文明のいいとこ取りをしているわけだ。
私は普段、異世界へ転生した人のサポートを仕事にしている。
この仕事は給料がいいし、やりがいもある。職場は環境が良くて、アクセスも良い立地と、超がつくほどの優良職なのだ。
もちろん就職のときは倍率が高く、同じ専門学校のライバル達を抑えてこの仕事につけた私はかなり幸運だ。
今日はそんな私と同じ仕事に受かった専門学校時代から仲の良い2人の女友達と3人で久しぶりに会うのだ。
楽しみだな〜。
着ていく服は散々迷ったけど、カジュアル系で行くことにした。デニムとか好きだし。
メイクもしっかりした。お財布に携帯も持った。
よし、出発!
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待ち合わせ場所の駅前にある噴水に行くと、背が高いのと低いのの2人組がいた。
どうやら私が一番最後のようだ。
「ごめん、待った?」
「待った…遅い…。」
「え、ほんと!?ごめんなさい。」
こっちの背が低い方はリリー。少しウェーブがかった豊かな金髪と大きなエメラルドの瞳、小柄ながら整った体付きをしている美少女だ。
服はところどころリボンやフリルのついた、白のワンピースで整った彼女の美貌と合わさるとまるで妖精のように見える。
「こーら!安心しなよアタシたちが早く着いちゃっただけ。時間ぴったりだよ。」
こっちの背が高いのはアイナ。彼女は背が高いのもあるが、なんといっても抜群のスタイルの持ち主だ。
今日は私と同じくカジュアル系だが黒のパンツは彼女の美しい脚線やヒップラインを強調し、白のトップスは少し丈が短いのか伸びをするとチラリとおへそが覗く。腰には上着を巻いていて、それが逆に彼女のウエストの細さを際立たせる。
あ、でもそういえば寒がりだったっけ?上着はファッションじゃなくて普通に着るためだったりして。
「フツー…こういうのは…ちょっと早く来るもの…。」
「まあいいじゃん!アタシはアナらしくて安心したけど?」
「ちょっとどういうことよ!」
2人して早速からかってきた。まったく…。
2人とも変わってないなぁ。
「立ち話もなんだし、カフェに行かないかい?」
「そうだね。お互いに話したいことも色々あるだろうし。」
「…賛成。…いくら噴水の前だからといって…外は暑い…。」
「フフッ、リリーは相変わらずだなぁ。」
3人でカフェに入る。
このカフェも学生時代に何度も通った店だ。
店の内装は少しアンティークな感じで、マスターのこだわりを感じる。
「とりあえず、注文しようか。」
「…私はスーパーハイパージャンボパフェ。」
「ふふ、じゃあ私はグレートアルティメットレアチーズケーキで。」
「お前らなぁ…じゃあアタシはエターナルダークサンダーマウンテンチョコケーキにしよう。マスター注文いい?」
「いらっしゃいませ。久しぶりですね。注文はいつもので?」
「うん、お願い。」
「かしこまりました。」
「いやー、でもこの面子で揃うのって久しぶりじゃない?」
「…学校を卒業して以来だから…2年ぶり…?」
「くらいかな?間に研修期間があったから、同じ職場なのに全然会えなかったもんね。」
私たちの職場、異世界サポートセンターには研修かある。それも普通の会社のようなものではなく、かなり特殊。
具体的に言うと、実際に自分が異世界に行くのだ。
なんでも社長曰く、異世界に行った人の気持ちが分からなければ、サポートなど出来ない!
だそうだ。まあ、分からないでもないけど…。
「あの研修、ほんとキツかったなぁ。アタシはもう2度と無人島でサバイバル生活なんてしたくない。」
「…そう?…私はそこそこ大きな街の…近くの草原がスタートだったから…そんな大変でもなかった…よ?」
「ちぇー、リリーはいいな。アナは?」
「私は田舎の農村。自給自足は大変だったけど、村人も優しかったし、結構楽しかったよ。」
「なんだよー。アタシが一番しんどかったみたいじゃん!」
「…まあまあ。…中にいきなり…活火山スタートの人も…いるわけだし…。」
「そうだけどさー。お、」
マスターが来た。
「お待たせしました。スーパーハイパージャンボパフェとグレートアルティメットレアチーズケーキ、エターナルダークサンダーマウンテンチョコケーキになります。それからこちらはサービスのオリジナルブレンドコーヒーです。ではごゆっくり。」
「美味しそー!いただきまーす!」
「…いただきます。」
「いただきます。」
3人がそれぞれ自分が注文したスイーツにフォークを刺し、1口食べる。
うーん、やっぱり美味しい!
なんか3人でこうしてると、学生時代を思い出しちゃうな。
「なんか学生時代を思い出すね。まだ3年も経ってないくらいなのに。」
どうやら2人も同じことを考えていたようだ。
「やっぱり、学生の頃といえばアナの告白お断り百人斬り事件だよなー!」
ちょっとアイナ!?
「あ、あれはみんなタイプじゃなかったから…!それを言うなら、リリーの学食全メニュー1日で完食伝説でしょ!」
「…あれは…卒論が行き詰まってて…お腹が減ってたから…。…それにアイナだって…生徒会長演説長過ぎ校長先生かよ事件は…記憶から忘れない。」
「あ、あれは色々張り切った結果だなぁ!」
「「「…。」」」
「「「フフフッ!」」」
それからはもう、話が止まらない。
やれ、あんなことがあった、そんなことがあった。
しばらくして、話題は今の担当してる人の話になった。
幸いなことに私たちは担当している世界が同じなので話が通じやすい。
もしかしたらそのうち担当している人同士が関わり合うかもしれない。
「2人の担当している人ってどんな人だった?」
「…私のところは…ダークフォース大陸の…魔人国の王子…。生まれたばかりなのに…歩こうとしたり喋ろうとしたり…とにかくジッとするのが苦手みたい…。私のことも…ちゃんと分かってるかどうか…。」
へー、世界は同じだけど、大陸は違うのか。赤ちゃんのときは体が出来てないからもどかしいのよね。ちょっと分かるかも。
「アイナは?」
「アタシはライトフォース大陸の王国の貴族の次男坊。性格は良いし、見た目の悪くないんだけど…ちょっと真面目過ぎるところがあるかなー。」
ふんふん。こっちは関わり合いになるかもね。王国の貴族なら学校とかに行くでしょうから、その時に森に行くこともありえるし。
「…アナの担当は…どんな人…?」
う!きかれてしまったか。まあ、そりゃそうなんだけどね。
「わ、私の担当は…ミミズ。」
「「…はあ!?」」
「あははは!ミミズ!アナの担当がミミズって!」
アイナが爆死している。リリーも声は出していないが必死に笑いを堪えている。
「べ、別に悪い人じゃないわよ!確かにちょっとバカで、おっちょこちょいで、考えなしのとこほはあるけど、やるときはやるし、素直だし、私のこともちゃんと私として見てくれるし…。」
「お、これはまさか…?」
「…あのアナにも…春が?」
ななな!?
「ちが!?そ、そんなんじゃないし!彼はただの担当で!」
「聞きましたかリリーさん、今彼って言いましたよ?」
「…聞きましたよ…アイナさん。…在学中のシュミレーションでも…頑なに担当者って…言ってたのに…。」
「もー!2人ともちゃんと聞いてる!?」
「「聞いてない!」」
「こらー!」
そうこうしている間に時間はあっという間に過ぎ、予定していた服を見に行ったり、スイーツバイキングをしたり、ボウリングをしたりして、最後のカラオケの途中。
「うそー、呼び出しが来たみたい。ちょっと行かなきゃ。ごめんね。今日はすごい楽しかった。」
「おー、行ってらっしゃい。」
「…愛しの…彼の元へ…。」
「だから違うって!またね!」
こうして私たちはまた会う約束を楽しみに、それぞれが仕事を頑張るのだ。
さて、職場に着いた。なになに?
「ということで作戦決行だ!サポートは任せたぞ大佐!」
どういうことよ!説明しなさーい!!
この分量が私の限界です…。
いや、ほんといつも長文を書いていらっしゃる先生方はすごいですね。尊敬です。
今のところは私は長くないのを2回更新でやってますが、もう少し長い方がいいのかな〜と悩んだりも。
まあ、また考えます。
これからも頑張りますので、みみずの応援をよろしくお願いします!




