18話
数日の間俺はアリの巣への襲撃を続けた。
その間に俺の体は大きくなり、今では20cmほど。前の世界の常識で考えると相当な大物だ。もちろんスキルのレベル、熟練度も順調に上がっている。
ある日、今日もアリの巣探しへ〜、と思っていると、1匹のネズミを発見。
しばらくの間気配を殺して観察をしてみたが、どうやら周りに味方は無く、1匹だけのはぐれの様子。
殺るか。
まずはやつの後ろに位置取る。そして…
喰らえ!植物操作!
ツルで相手をしばる。おーおー、驚いてるね。
そしてその隙に俺は土をかき、相手の下まで進む。
そして相手の下から強襲!狙うは足!
カブッ!
一旦距離を取る。
やつの歯は警戒しなきゃだ。
あちらもこちらを警戒しているのか、すぐには仕掛けてこない。
それなら…
喰らえ!ストーンキャノン!
ドンッ!サッ
ち、躱された。
けど、その隙にやつに近づく。
ここからはインファイトだ!
体当たり。からの体を巻き付けて、締め上げ!
どうだ、この締め上げ。硬化の効果でビクともしないだろ。
って、痛ぁ!噛まれた!
くそう、俺だって!
ガブッ
するとネズミも
ガブッ
ガブッガブッガブッ…
どれ程の時間が経っただろうか。
ネズミの体からは力が抜けて、辺りにはおびただしい量の血が流れていた。
遂に殺ったか。ふう、疲れた。
それじゃあ、食べよう。
思えばミミズになってから虫以外を食べるのは初めてだ。
念願の肉!残念ながら火が無いので生だけど。
いただきます。
パクッ!
…ウマーイ!
これは例えるなら…例えるならそう!肉!
なんにも例えてない!でも美味い!
そうして俺が夢中になってミミズ生初の肉を食べていると
ガサガサッ
と草むらが揺れた。
あ、ヤバッ。肉に集中し過ぎて周囲の警戒を忘れてた…。
振り向くとそこには、体長が2m程、凶悪な面構え、そして何より圧倒的な魔力量の大きな狼がいた。
に、逃げろー!
やっとの思いで仕留めたネズミを置き去りに、俺は全力で土をかくのだった。




