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0005 ダンジョンとレベルアップ

「えっ、僕なんもしてないのに?」


突然のアナウンスに紬はかなり驚いていた。

こういうゲームではプレイヤーキルをしたところで、経験値を得られなく、メリットがないものだと思っていたのに、経験値が入ってレベルが上がったからである。


急いで紬はサポート内容を確認する。

サポート内容の一番下の項目には、「召喚したモンスターが得た経験値は、同じ量の経験値をダンジョンマスターも得ることができる」と書かれていた。


「なるほど。だからダンジョンのラスボスが一番強くなるのか」


ダンジョンの神秘にも気付いた紬だったが、そんなことより、とステータスを開く。


「ヴウォン」という音と共に、ウィンドウにはステータスが表示される。

ステータスを見るとLvが2になり、ステータスポイントを5獲得していた。

紬はすぐにステータスポイントをMPに5振った。MPに振ったことでMPは25上がり、最大MPは85になった。


MPが25上がったのは、ステータスポイントの仕様のためである。

ステータスポイントを1振るとHPは10、MPは5、他のステータスは1上がる。そのため、HPとMPは比較的上げやすいのだ。


「そうだ、DPはどのくらい増えたんだろ?」


紬はDPの獲得条件を満たしたことで相当な量のDPを獲得できていると思い、早速ステータスのDPの欄を確認した。


「えっ!DP1000も入ってる!」


表示されたDPの欄には1000と書かれている。

ポイントの内訳をログから確認すると、ダンジョンに入ってきた人数×100、スライムの死亡数×10、侵入者の死亡数×200という内訳になっていた。

侵入者が入ってきたことで200、死亡して400、スライムが40体もやられて400。合計1000のDPとなったのだった。


「こんなにDPもらえるのか……侵入者が入ってきてくれた方がありがたいな」


紬はこのDPを使ってダンジョンのどこを変えるのかを考えるため、そしてそろそろゲームを止めるのにちょうどいい時間なため、ログアウトをすることにした。

ゲーム内で3時間近くの時間を過ごした紬は、満足げな表情を浮かべてログアウトした。


◇ ◇ ◇


「えっ、まだ1時間しか経ってないじゃん!」


現実世界へと帰ってきた紬が、壁にかかっている時計を見ると、まだゲームを始めた時間から1時間しか針が進んでいなかった。

それもそのはず、このゲームは最新の技術によってゲーム内では現実世界の3倍進みつつ、本当に3時間経ったような感覚になるようになっている。


「とりあえず、ご飯でも食べるか」


紬は部屋から出て、リビングへと向かう。

リビングに置いてある、買っておいたカップラーメンを手に取り、お湯を沸かす。

紬はお湯が沸くのを待っている間、スマホでゲームの掲示板を確認することにした。


掲示板を開くと、さっきダンジョンに入ってきたプレイヤーが早速情報を載せたのか、「スライムダンジョンにゴーレムがいた」というスレに多くのコメントが寄せられていた。


「うーん、スライムダンジョンっていうのに、僕のダンジョンは当てはまってないわけか」


沸いたお湯をカップラーメンに注ぎながら、紬はそう呟いた。

紬は何も気にしていなかったが、ダンジョンの中に敵として人がいたことが書かれていなかったことは、奇跡に近かった。


「やっぱりスライムスポナーはやめるべきかな……でもDPの効率がいいんだよね……」


紬は独り言をまた呟く。

スライムスポナーはDP500ほどで出すことができる。

スライムが1体倒されると10DPということは、50体やられれば元を取ることができる。しかもスライムは倒すのが容易なモンスターのため、DP効率はかなり高いといえる。無くすのはあまりにも勿体無かった。


とはいえ、一つ上のバットのスポナーを出すにはDPが1000必要になる。

さらに、効率がわからないというデメリットがある。


「もう結構な数のダンジョンが攻略されてるんだな」


カップラーメンにお湯を注ぎながら、掲示板のまとめを見ていると、今のプレイヤーの最高レベルは18で、攻略されているダンジョンは50を超えているということがわかった。

最高レベルのプレイヤーのパーティだけで10を超えるダンジョンを攻略しているそうで、とうとう今日、ゴーレムも討伐したらしい。


「ゴーレムだけじゃこの人たちから守れないな……新しい子を召喚するか……?」


紬はカップラーメンをすすりながら、DPをどう使うか考えていた。

バットを召喚してダンジョンらしさを上げるか、新しいモンスターを召喚して守りを固めるか。選択次第ではこれからを大きく左右する。


そのせいで、簡単には決められず紬は頭を抱えた。


「ま、あっち行ってから決めればいっか!」


カップラーメンを食べ終えた紬は、自分の部屋へと戻り、再びハードを装着した。


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― 新着の感想 ―
ゲームを運営する側から構築していくって、結構楽しいし、新し目線。 スライムを沸かせてもスライムだけじゃ弱いもんなー どうするよ、これから
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