表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/145

23 魔法のキス 愛してあげる。あなたのことを。

 魔法のキス


 愛してあげる。あなたのことを。


 真っ暗な世界にまた、大きな雷鳴とともに、巨大な雷のような青白い(まるで龍のような)電気が走った。

 巨大な生き物のような、電流。

 意志を持った獣。

 電気に意志はない。それはただの化学反応である。そう思っても、その生き物には意志があるように思えてならない。

 明確な意志を持って、自分のことを、この真っ暗な世界の中に迷い込んできた獲物として、捕食しようとしているのだと、そんな風にまめまきは思った。(余計なことを考えている。私らしくない。……一人になって、不安、……なのかな?)

 もう何人目かのロストチャイルドを退治しながら、まめまきは珍しく弱気になった。

 それでも、いつも通りにまめまきの体は動き続ける。

 真っ暗な世界の中に、胡桃色をした美しいまめまきのふわふわな毛並みをしたポニーテールの髪がゆれている。

『ぎゃ!!』

『痛い。やられたー』

 そんなわざとらしい台本のある舞台のような台詞を、まめまきの電気ロープの鞭で叩かれながら、(くすくすと笑って)ロストチャイルドたちは言う。

 ロストチャイルドは消えてはまた現れて、現れてはまたまめまきの電気ロープの鞭によって叩かれて消えていく。

 この繰り返される行為にはまるで終わりがないように思える。

 ……ちぃ。めんどくさいな。

 とまめまきが声を出さずに心の中で舌打ちをした。

 ロストチャイルドたちはそうやって、まるで黒い渦のように、だんだんとまめまきのことを包囲していく。

 ……このままだと、私はいつか、こいつらに飲まれる。

 まめまきはどこかに突破口はないかと視界と思考をフルに動かす。でも今のところ、どこにも解決策は見つからなかった。

 まめまきの周囲にいるロストチャイルドたちの数は今はもう(いったいどこに隠れていたのか知らないけれど)百を軽く超えている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ