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ルリースタウン ファーストタウン

ルリースタウン

「さあいらっしゃい。いらっしゃい。今日は安くしとくよ。」

「おお。今日は、人参が安そうだね。」

「そうなんだよ。お客さんおひとついかがですか?」

「よし。二つもらう。」

「毎度あり。」


「こっちも見ていっておくれお客さん。」

「なに?肉か。今日は野菜を買いに行ってくれって妻から言われてまして。」

「そうなのかい?でも、ツバキさんだったら私からっていえば大丈夫だよ。おひとつどうだい?」

「あら。そうなんですか。ならひとつもらいます。」

そういいながら市場でツヨシは買い物をしていた。


「にしてもなぜか最近できた農園からはいろいろな野菜や果物が入ってきてるねえ。」

「そうだな。とても美味しいし名物になるかもしれないな。」

農園の名は「メイスンパーク」である。メイスンパークは、野菜だけでなく果物などこの地方でも育てられないような食物を育て取引をしており、この町からも多くの男たちが労働者として駆り出されていた。


「お父さん、今日はいっぱい買ったね。」

「ああ。これで当分買わなくても済むな。」

「そうだね。お父さん。」

親子は、買い物を済ませた後、家に帰った。

「あなた。おかえりなさい。タロウも。」

「ただいま。」

「ただいま。お母さん。」

「これ。」

「ありがとう。あら、思ったよりたくさん買ったのね。」

「肉屋の女将さんから押し売りされてな。」

「ああ。あの人ね。わかったわ。なら今日はシチューにしましょう。」

「やったー。シチューだ。」

「ウフフフ。」


「よし。じゃあ風呂に入るぞ。タロウ。」

「はーい。」


「じゃあおやすみ。タロウ。」

「おやすみ。お父さん。」

そういってツヨシは、子供を寝かしつけた。そのあと、ツバキに言ってツヨシは外に出た。


路地裏

「ツヨシ。状況はどうなっている?」

「はい。万事すべて、抜け目なく準備が進んでいます。」

「そうか。くれぐれもへまなどせぬように。」

「はい。わかりました。」


2日後

「どうなっているの?」

市場では、商人たちが騒いでいた。

「あら。おばさんどうしたの?」

「ツバキさん。それが商品の入荷が無いの。」

「入荷が無い。どこかの道でがけ崩れでも起きたんじゃないんですか?」

「そうだといいんだけどねえ。」

その日は、少しの異変があったくらいで騒ぎはそこまでであった。


5日後

「さすがにおかしい。商人頭。確認をしてくれ。」

「どうしたんですか?みなさん。」

「商品がはいってこないぞ。どこかの物流がとまっているんじゃないのか?」

「そうなのですか?」

「おまえ。商人のトップなのだろう?」

「わかりました。少し確認をとりますのでお待ち下さい。」


7日後

「これはどういうことだ?」

商人頭のもとに入ってきたのは、王家による物流の抑制の強化についての情報だった。

「なぜ?このタイミングなんだ?」


10日後

「みなさん、急いで避難してください!」

「「いやあああああああ。」」

「慌てずに。お願いします。」

「馬鹿野郎。こんな状況で急がずにいられるか。」

「急げ!急げ!」

状況が分からず、皆混乱しながら避難していた。周りを見ると、城壁が崩れているのがよくわかった。

守備兵たちは全滅しており、守る兵力はすでにこの町にはほぼいなかった。しかし、それはゼロではなかった。


「おい!タロウ、早く逃げるぞ。」

「タロウ来なさい!」

「いやだ。みんなを僕は守るんだ!」

「何を言っているんだ。おまえにそんな力はない。頼むいうことを聞いてくれ。」

「・・・。わかった。」

「いい子だ。よし、その通路から地下道に入る。」

「え?そんな道あったの?」

「ああ。こんな時のために、お頭が造っている道があるんだ。」

「そうなの。わかったわ。」

そうして、一家は地下道に入った。地下道は使われていなったのか湿気が多かった。


走っていくと、分かれ道があった。ここを右に行くと町の中心部の建物へと続く。その道を行こうとして、

「だれだ?」

その道から、聞いたことが無いどす黒い声が聞こえた。

「え?」

次の瞬間には、両親は死んでいた。


「え?お父さん、お母さん?うそ。」

「ふん。生き残ったか。」


「毒霧」

そのモンスターとも人間とも言えぬものは子供に、魔法を行使した。


「いやだ。死にたくない。」

子供が叫ぶと、子供の体から白い光が現れ、魔法を撥ね返した。


「なに?」

そいつは、完全に意表を突かれた。

「こいつはなんだ?興味深い現象だな。まあいい。」

それは、今度はその子供の体を殴ってみた。

「ぐふ。痛いよう。」

「なるほどなあ。そういうことか。物理攻撃は通じるようだからすまんが死んでもらう。」

魔族が振りかぶり、拳を充てようとして


ガキン!


という音とともに、拳と刀が激突した。


「すまない。小僧。間に合わなかった。」

そこにいたのは、盗賊であった。






一方でファーストタウン

「うむ。この事態は一体どういうことだ?」

「そうですね。ギルド長。約100人の冒険者が被害にあっています。」

「そうだな。クエストにも影響が出ていて達成率が60%にまで落ちている。やはり記憶喪失が一番厄介だな。」

「そうですね。それがなければもう少し対抗策も練られるんですが。」

「記憶喪失の専門家はいるのか?」

「専門家。医者であればいますが記憶喪失を治せる医者がいるとは聞いたこともないですよ。」

「そうだよな。ここは少し不甲斐ないが別の地域に救援要請を出すのがいいと思われるがどうだろうか?」

「それしか無いかと思います。」

「まあ本部にだな。」

「そうですよね。」

ファーストタウン支部長は早速早馬を出そうとする。


「支部長、ここは緊急クエストの発注に移るのがいいかと?」

「緊急クエスト?ああ。その手があったか。」

「はい。これを要請すると普段は動員できない特殊な冒険者もしくはSランクの冒険者を動員できるな。」

「よし。その手で行こう!」

こうして、ファーストタウンは初めて緊急クエストを出すこととなった。この報せはすぐに周辺地域に広まっていた。


「最近緊急クエスト多いな。」

「そうだな。ルリースタウンの方は解決できるめどがついたらしいぞ。」

「そうなのか。ならファーストタウンか。」

「そうだな。そっちだな。記憶喪失だっけか?」

「ああ。でも記憶喪失の解決だなんてなかなかできないぞ。」

「それはいい方法があるぞ?」

「お、なんかあるのか?」

「それが魔法によるものであるなら魔法を解く方法は事実上一つだ。」

「それは?」

「術者を倒す。」

「なるほど!さすが兄貴!」

「だろう笑」

「じゃあ早速行くか。」

「ですね!」

立ち上がった冒険者がいた。


「これは俺たちの出番だな。」

「そうだな。」

Sランク冒険者パーティー「白銀の竜血」も動き始めた。


次の日

「さて、今日からクエストを開始とするが何か言うことはあるか?」

「なぜこんなに冒険者が多いんですか?」

「今回はまず原因の解明から始まるからな。」

「え?まだ判明してないのか?」

「ああ。今回はなにせ記憶喪失だからな。証言がない。記録をしようにも記録も無い。」

「なるほどな。じゃあ今回のクエストをクリアすると名誉が手にはいるのか。」

「ええ。そういうことですね。」

「じゃあ他に質問がある奴はいるか?」

「ありませーん。」

「よっしゃ。じゃあクエストスタート!!」

こうして緊急クエストは始まった。


白虎はログインした。

「やれやれ。昨日のやられ方はまずかったな。しかし、原因は分かったぞ。ジョブを選択してなかった!」

このゲームにおいてはジョブの選択が求められる。ジョブは全部で4種類見つかっている。魔法使い、盾役、戦士、盗賊のジョブである。


「やはりここは魔法使いのボタンを。」

そこに

「おっとお兄さんごめんよ。」

ほかの人にあたられ白虎は戦士を押してしまった。


「のおおおおおお。」


戦士の基本スキルはなになに?切りつけるか?

「じゃあ早速スキルを使ってみるか。」

スライムが襲ってくる。昨日はよくもやってくれたな。絶対ぶっ殺してやる。


「切りつける!!!」

鉄の剣でスライムを切りつけられた。半分にされたスライムは倒れた。経験値が入りレベル2になった。ステータスが上がったか。この調子だな。


この流れで10体のスライムを倒しレベルは4になった。切りよく5までいこうか。すると今度は鳥形モンスターが襲ってくる。剣を使って間一髪凌いだ。

「空から来るのか。これは厄介な。」

物を投げてみる。ポイ。ポイポイポイ。


「全然だめだな。やれやれこれは引き上げるしか無いな。」

そう言って白虎は引き上げた。


街に帰ってみると冒険者たちであふれかえっていた。

「なんだ?なんだ?」

次々にダンジョンの方向へ消えていく。


「奥さんこれは何かあったんですか?」

「あんた知らないの?最近冒険者の人たちが次々に記憶喪失になってるのよ。」

「そうなんですか。」

「それで調査をしに行くらしいわよ。」

「へえー。」

「ホントに物騒な世の中になったわよね。」

ダンジョンか。まあどちらにしてもまだ関係ないからいいや。白虎は宿に行った。


ダンジョン内部

「何も出ないですよ?」

「そうだよね。普通はレベル30の冒険者が十分に攻略できるダンジョンだからな。」

「しかも攻略され尽くしてもいるからクエストの達成が一番報酬への近道だからな。」

「おいおい。」

「どうした?」

2人組の冒険者は見た。

「あいつを見てみろ。怪しくないか?」

指のさす方向を見てみると黒い人がいた。

「確かに怪しい。」

そのままつけることにした。









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