3-28 絶望3
「いくよ、ゲキ。……『怨嗟』!!」
神様が技を唱えながら刀を振り抜く。俺との距離はあるが……遠距離技か⁉︎⁉︎
ーーオォォォオォォ!!
避ける姿勢を見せたが、時すでに遅く嘆キノ刀から、黒に限りなく近い紫色の人魂のようなものが射出される。速度もかなり早く、全ては避けきれない……!
「ハッハー! いけいけゲキー!! 『怨嗟』!!」
「ぐっ……!! 『鎌鼬』!!!!」
こちらも無数の鎌鼬を放ち、迎撃を試みる。しかし基礎火力が異なるのか、落としきれずに被弾する。
ーーオォォォオォォ!!
ーー怨嗟が身に纏わりついた瞬間。
ーー体が突然自分の物じゃないように重くなった。
「チッ……! 行動阻害かっ!!」
「正解〜! どう? 重いでしょ?」
(ああ、クソ重てぇよ!! 上に3人くらい乗ってる気分だよ!!)
「んー? でも当たったのは5〜6発かぁ、それなら大して効いてないかな?」
「想いが強すぎて……。支えきれねぇよ……!!」
「ククッ、良い切り返しだねぇ♪ 気に入ったよ!」
ビルの屋上を跳んで移動し、近付いてくる神様。出し惜しみもクソもねぇ!!
「『絶破』ぁぁぁ!!!!」
神様の足を、屋上に固定する。
「おお! ここでこれを使うの……ってあら?」
神様の会話を無視して、兎に角自分の本拠地へ駆ける。真正面から当たるなんてとんでもねぇ。搦め手、卑劣な手を使って、ようやく一万歩離れてるうちの一歩が縮まる程度だ。
「ゼェ……ハァ……!!」
「おいおーい、狗くぅーん! まだまだ遊び足りないだろぉー?」
「遊び相手なら……他所を当たってくれ……!!」
「君がまだ生きてるから他所行きはムリー♪」
ちっくしょう、頼むから放っておいてくれ! と、心から願っていると、不意に目の前に顔色の悪いタキシードの男と、小型のリザードマンみたいなヤツが現れた。
「なっーー!」
「貴様ーー!」
「どけぇ!!!!」
鎌鼬を放ち、二人の間に割って入り通り抜ける。足を止めたな?
「あれれー? トカゲと貧血じゃん。」
ーーようこそ、絶望へ。
ーー歓迎するぜ、お二人さん?
「か、神っ⁉︎⁉︎」
「ぬぅ……!!」
「にしてもヒッドイ有様だねぇ、雑魚雑魚の弱弱じゃん!」
神様は次なる来客者に興味が移ったようだ。擦り付けみたいな形になって心は……1ミリも痛まないが、一応祈っておいてやろう。上手く切り抜けろよ。
「神……。貴方がここに居るということは……。」
「そ。お前たちもターゲットの仲間入りだ。」
「ふ……巫山戯るなぁぁぁぁ!! 『漆黒ノ毒』っ!!」
リザードマンらしきヤツは堪えきれず、神様に立ち向かう。黒いモヤを吐きかながら、手元の小刀で斬りかかる。
「待つんだ! ニュートンさん!」
「……トカゲぇ、芸がないねぇ君は。」
黒いモヤを物ともせず、斬りかかってきた小刀を嘆キノ刀で受け止める。……あ。アイツ終わったわ。
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