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無銘〜怪異に堕ちた僕達〜  作者: ミリな所持金(ry
第三章 二回戦
100/138

3-27 絶望2

「あっれー? ハズレちったかー? 久々だとダメだなー!」


 神様は『天弓(アポロン)』なる技で、俺のことを射抜こうとしていたらしい。巫山戯(ふざけ)んな! あんなもん食らったら即死だろうが!


「うーん、それならやっぱコッチの方が良いよね! うんうん!」


 天弓用の弓を手放し、大槌に持ち替える。どちらにしても凶悪すぎる。一々相手してられるか! 神様の攻撃で壊れた壁の穴を拡張すべく、密着している手を強引に引っ張る。

 神様の攻撃のおかげで、見えない壁は即座に壊れたらしく、ガシャンガシャン、と音を立てて手を腰の位置まで持ってくることができた。


「いっくぞー!!」

「くんな! 『鎌鼬(かまいたち)』っ!!」


 近寄ってくる神様(ぜつぼう)に向けて鎌鼬を放つ。大槌で防いではいたが、一部体に当たった。


 ーー¥%$:♪*9998/9999


(はぁ⁉︎⁉︎ なんだよその数字⁉︎⁉︎ それに1しかダメージ通らないとかそんなのありかよ⁉︎⁉︎)


 名前は見えなかったが、HP最大値と現在HP。どう見ても敵うはずがない。まさしく()()()だった。


「いてて、やるねぇ(いぬ)くん!」

「1しか通ってねぇじゃねぇか! 何がいててだ!」

「いやぁ、久しぶりだよ〜。僕にダメージ与えてきた奴は。成長してるねぇ、感心感心!」


 うんうん、と頷く神様。ヤバい、本格的に詰み始めてる。何をしてもいい、なんとか本拠地まで逃げなければ……! 全速力で空を駆ける。

 幸い、本拠地までの距離はそう遠くない。やり方次第では、なんとか辿り着けるかもしれない!


「うーん、久々に骨のある奴と会っちゃったしなぁ〜。どうしようかなぁ〜?」

「このまま見逃す、なんて話にはーー」

「なるわけないだろ。神、舐めてんのか?」


 (ゴウ)ッ! と神様からの圧が強まる。無表情だが威圧感(プレッシャー)が凄い。更にやる気になりやがった……!


「そうだ! さっきのやつには使えなかったし、これにしよう!」

「まだあんのか⁉︎⁉︎」


 無表情から一転、俺を追いつつもニコニコしながら懐に手を入れる神様。何が飛び出てきやがる……⁉︎⁉︎


「じゃーん! 『(ナゲ)キノ(カタナ)』!!」


 ーーオォォォオォォ!!


 神様が取り出した刀から、一際大きな音が聞こえる。耳障りで不愉快な、悲鳴のような怨嗟の声だ。


「久しぶりだねー、ゲキ! 今日はたくさん遊んでやるからなー!」

「おいおい、どんだけ武器取り出してくんだよ……!」

「まだまだあるよー? ……でもまあ、君にはここまでかな? 他の奴にも残しておきたいし!」


 ーーオォォォオォォ!!


 再度、嘆キノ刀から音が鳴る。準備万端ってことだろう。その音を聴き、神様は刀を中段に構える。


「さて……狗くん。簡単に死んでくれるなよ?」

いつもお読みいただきありがとうございます。

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