別離
入り口に着くと男数人が入り口前に居た。
僕を視界に入れると険しい顔で
「何処に行こうとしてる?」
三人を僕の後ろに立たせて話しかける
「此処を出て行くんですよ?警視が信用出来ないので。後ろの三人も付いてきてくれるそうなので、連れて行きます。」
僕はそっと指輪に手を当てる
「許されると思っているのか、そんな勝手が。」
男が険しい顔をしてきつい口調で話してくる。
「勝っても何も、人から物を奪おうとしている、警視の側に入れるわけないでしょ?。」
周りの空気も、目の前の怖いお兄さんも気にならないかのように軽い口調で仁は流す。
男は苛立ったように此方を睨んでくる。
「子供が偉そうに、大人しく大人に従えば良いんだよ⁉︎」
「説得も出来ず、口でも負ける人が何言ってます?
大人しく警視の側に行って怒られてください」
目の前の男が切れたのか、仁の胸を掴もうとしてくる。
掴もうとした瞬間、"どかん"と派手な音がして、男が吹っ飛び後ろにいた1人を巻き込んで転がっていく。
仁を見ると左手に白い鞘に収まった剣を逆手に持ち、束の端を右手を添え、中腰のような体勢で突いたような姿勢を取っていた。
「何処から・・。」
前に立っていた男がポツリと呟く。
仁は剣を納刀したまま腰のベルトにソードホルダーを取り付け固定し、右手で鞘を抑え、左で柄を持ち、何時でも抜刀出来るようにする。
「さて、皆様死にたい奴は前に出ろ。嫌なら退いていただこうか?」
男達はじりじりと後ろに下がる。
ある程度下がった所で後ろの三人に声をかけ出口に向かう。
さあ出ようとしている所を後ろから警視と藤堂さんが出てくる。
「貴様、そんな事して許されると思ってるのか⁉︎逆らう奴は許さない⁉︎死にたくないなら其の剣と鎧を置いていけ‼︎」
とタプタプした体の背広の中から銃を抜くと此方に向けた瞬間。
"ざく"
と音がする。周りは誰も何が起きたか理解が出来てない。
仁を見るとみは鞘を押さえているが肝心の剣が無く、左手は振り抜くように横にうでが薙いでいたが剣が握られてない。
皆がそっと何処にあるか見渡す内にあるはずのない場所から剣が生えていた。
「はえ?」
警視が意味を成さない言葉を発すると其のまま後ろに倒れ込む。
"ばた"
誰も何が起きたか理解出来てない間に仁は警視に近寄り腹に刺さった剣を抜く。
"ざしゅ"
抜いた音が周りに響く。
胸元から、布を取り出し血糊を拭い、鞘に収める。
ついでに警視がもつ銃を奪い、懐に入れ加藤達の方に向かう。
三人が惚けている間に
「行くよ」
と声を掛け、扉の鍵を開け出て行く。
三人も其れに従い鞄を持って出て行く。
残されたのはただ恐怖と驚きで動くことすら出来なかった大人達が佇んでいた。
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