表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/36

A 初めての外 4

「さー、腹も満たされたし、そろそろ行くか!」


「あ、はい!僕もそろそろ学校の方へ行かないと。

ジャックが心配しちゃいますね。」


「サムイ。今日会えて本当に良かった。今まで生きてきた中で一番の幸運だったと思うよ。

それがマントのおかげなのか、サムイのスキル遮断のせいなのかはわかんねーけど、

初めて外に出た日に出会えるなんてな。」


「そんなぁ。僕に会えるだけでそんなに喜んでくれるなんて」

ポッっと頬を赤らめる。

「僕も!僕もアツイ様に会えて嬉しかったです!

アツイ様を救えるのが僕だけかも知れないなんて。

特別な気がして、なんだか胸の辺りがドキドキします。

絶対、大人なったら、アツイ様をお救いに行きますからね!」


「ああ、信じて待ってるよ。じゃあな。サムイ。」


「はい!お昼、ありがとうございました。」

ペコっとお辞儀をした。


お互い手を振って、バイバイして別れる。


グレイと2人、元来た道を歩いて帰っていく。


はあああー。疲れたー。

いい奴ぶるのって顔が引き攣るよなー

ま、モヤで見えないから、誰にもわかんないけど。


しっかし、あいつ、まじチョロいんだが。

いいのか?あれ。

よく今まで誰からも囲われなかったよなー。

平民だったのが幸いか。

貴族だったら、即縛る契約させられそー。

はっ!


「なあ、グレイ、さっきの契約だけど、俺の契約以外に別の奴が同じ様な契約したらどーなんの?」


「はい。先ほどの契約に、一生共に と、 誰にも契約を解く事が出来ない 

と言っておられましたので、後からこれに抵触する契約は出来なくなります。

書いて血を吸わせても光らないかと。光らなければ契約は完了しませんので。」


「そっかあー。なんか書いておいて良かったー。」

契約ってんだからそれなりの縛りが欲しくて一文入れたけど、助かったー。


「はい。アツイ様は、まだ7歳でいらっしゃるのに、あんな言葉をご自分で考えて書けるとは。

このグレイ、感服致しました。アツイ様はルーバ様から勉学の方も、しっかり学ばれておるんですなあ」


「はははは」

中身大人だからね。


お昼前に来た、魔道具屋の所まで戻ってきた。


「グレイ、魔道具屋の店主に聞きたい事がある。

内容を誰にも聞かれたく無いから、ドアの入り口で誰も入らない様に見張ってて。」


「は!」


キー


「邪魔するよー。」

他に客はいないか。よし。


「なんだ、また来たのかい坊主、じゃなかった。アツイサマだったかー?」


「あー、名前呼ばなくていい。気色わりい」


「ほっほ。まーいい性格してそうだね。で、なんのようだい。クソガキ」


「くっ?はあー、このマント、作ったのお前なんだろ?コレに何の付与を付けたか教えて欲しい。

いきなり、あんな格好になるのは勘弁願いたい。」


「あー、そうさね。このマントは極秘扱いでねー。

誰からの依頼か、どんな内容かは一切口外しないって契約までさせられたんでねぇ。」


マジか!ガーン

「な、何とかならねーのか?」


「まあ、その契約ん中に、内容についての説明口外禁止は使用者を除くってあるんでね。

説明だけなら出来るよ。シシシ」


「ちょ!先に言えよ!ばばあ!」


「おーおー、公爵とは思えない口の悪さだね。まーいいさ。

そのマントを作るのはほんとに骨が折れたさね。

スキルの遮断、空いている所からの漏洩防止、

スキルの吸収と放出、

自己防衛機能、形状変化、雷撃、思考伝達

これが一番時間かかったね。

あとは、防水機能、防炎機能、防塵機能、防汚機能・・・

とまあ、これでもかっていうくらい色々詰め込んでるよ。

最初は面倒だったんで断ったんだけどね。

どうしてもって言うんで、金だけじゃなくて他の対価も要求したら、

即契約成立さね。

まあ、時間かけて作ったんだ。大事に使っておくれさね。」


「お、おう」

ずっと放ったらかしにしてたとは言えんわ。


「ばばあ、ありがとな。」


「ほほー、クソガキでも礼は言えるのかい!

ヒッヒッヒ、それで使い方さね。

スキル吸収は常時着てりゃ吸収してるよ。

放出は防衛機能の意思伝達を使って、相手にぶつけるイメージをすれば放出される。

使うなら、使い時を間違えるんじゃないよ。吸収した分しか放出されないからね。

あと、他に聞きたいことはあるかい?」


「防衛機能のことだけど、さっき丸まっちまったけど、なんとかならねーの?」


「ヒッヒッヒ、丸くなるのは初期仕様さね。思考伝達でマントの形をイメージで送りゃ、次からその様になるさね。」


ほっ、良かったー。

「それじゃさ、俺のスキル何かわかる?サムイのも知りたいんだけど。」


「ヒッヒッヒ、それは魔道具師の範疇を超えるさね。

知りたければ、占い屋か鑑定屋を訪ねるこった。」


「そんなのがあるんだ。わかった。ばばあ、色々ありがとな!

次来れるかどうか分からんけど、達者でな!」


「ヒーっヒッヒッヒ、クソガキが一丁前に!

達者ときたか、ヒーヒッヒッヒ、今日一番の笑いさね!」


くっそー!なんで俺言っちゃったんだよー恥ず!


「もーじゃあな!!」


キー

バタン


ヒーヒッヒッヒ


外まで聞こえてくるー!くっそーー!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ