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S 初めての学校 2

お友達出来て良かった〜

お昼も一緒に食べれたし。

みんな良い子ばっかり。


授業も分かる範囲内だったし。

なんとかなりそうー。


今日の午後からの授業は、午前の先生と違う人が教室にきた。

午前の先生はイーグというお名前で、午後の先生はサルナというお名前だった。


僕だけイーグ先生に教務員室に呼ばれていて、午後の授業は受けなくていいらしい。

「イーグ先生がお待ちですので、速やかに教務員室までいってらっしゃい。」

とサルナ先生に行くように言われた。


「はい」

と教室は出たものの、

教務員室ってどこだったけー


とキョロキョロしながら

中庭らしきところを歩いていると、

「おい!」

と呼び止められる声がした。


背が大きい男の子が2人。


「はい。なんですか?」


「おい、こいつだよな。例の子供」

「そうなんじゃないか?綺麗な顔してるし。」


なんだろう。


「へー、なんでも大人たちから可愛い可愛いってちやほやされたんだって?

学校来るって聞いてどんな顔か見たくてさー」


ふうん。じろじろ。


「ここじゃ、何だしちょっと付き合えよ。」


「え、でも僕、イーグ先生に呼ばれててー。」


「ちょっとぐらい、いいじゃん」


「そうそう、イーグ先生優しいからちょっと遅れるくらい怒んないって」


「それにお前、教務員室行くんならココ反対方向だぞ?もしかして場所わかんないのか?」


「あーそれなら、ちょっと付き合ってくれたら、教務員室教えてやるよ。」


「ほんとー?うわあ、ありがとう!実は迷ってたのー!」


「お、おお。はは、なんだよ、なんか可愛いじゃん。」


「じゃ、こっちおいで」


手を差し出されたので掴む。


「あ、俺もー」


もう一人も手を差し出されたので掴む。

両手に知らないお兄ちゃん達。

でも2人のお顔は、さっきと違って、優しい顔になってるから大丈夫!


なんか、嬉しいな。で、どこへ行くんだろー


「なあなあ、本当にこの子男の子か?」

「俺も思ってた。男の子の格好はしてるけど・・・」

「気になるよなあ」

「ああ」


お手手繋いで3人で向かったところは人気にない校舎裏。


「んー?ここで何するの?」


「いや、ちょっと君と遊ぼうかと思ってさー」

(本当は大人からちやほやされてたって聞いて、ちょっと調子乗ってるなら少しガツンとやろうと思ってたけど)


「そうそう、僕たち君と仲良くなりたいなー」

(本当は小突いて憂さ晴らしするつもりだったけど)


「そうなのー?じゃあ何して遊ぶー?」


「あー、ね。その前にー君本当は女の子なんじゃない?」

「隠さなくても誰にも言わないよー?」


「ええー?僕は男の子だよ?」


2人揃って、近くて顔をジッとみる。


「んー、いやー、眼鏡してるから良く分かんないわー」

「ね、眼鏡とってもらっていい?」


「え!これはとっちゃダメなの!」

眼鏡を両手で押さえた。


「「 怪しいー 」」


「なあなあ、やっぱ女の子なんじゃないか?」

「だよなあ、あの眼鏡魔道具でさー男の子に見えるようにしてんじゃないか?」

「あーそれ有りかもな」


どんどん、女の子疑惑が膨れ上がってきてる。

僕は男の子なんだぞーー!

別に女の子に生まれてきてもいいけど、実際は男の子だもん。

違うのになんか間違われるの・・・いやだあー


「違うったら違うのー!僕は男の子!」


なにか男ってわかるもの、わかるものー

あ!これだ!


「お兄ちゃん!これ見て!!」


サムイは勢い良く、ズボンとパンツを一緒に下げた。


「ほら!僕男の子でしょ?」


「うおっ!ビックリしたー!」

「うわ!こいつ何やってるの?」


「だって信じてくれないんだもん!」


「わるいわるい、本当だな!男だな!」


「おい、ちょっと待て」

お兄ちゃんの一人がもう一人の肩を掴んで少し離れた所まで連れて行ってコソコソ話しだした。


「おい、なんだよ」

「よく考えてみろよ。眼鏡したままなんだぜ?女の子だったとしても魔道具がそこまで男に見える様にするんじゃないか?」

「ああ、それもそうか。でもよー女の子なら自分の下半身見せるかあ?」

「いやー俺んち、妹いるけどよー、あんまそういう事気にしてないぜー?

ほら、水浴びする時裸になるだろ?妹も気にせず裸で水浴びしてるぜ?」

「そうなのか?じゃあーどっちか分かんないってことか。どーするよ。」

「眼鏡とらなきゃ分かんないって事だ」

「そうだけどよー。」

「俺にいい考えある。付き合えよ」「わかった」


「おにいちゃんたちーまだー?」


「あーごめんごめん。」


「いいけどー、でももう男って分かったでしょー?」


「あー最後の確認な。」

一人のお兄ちゃんが僕の前しゃがみこんだ。

もう一人は僕の横。


「じゃあ、俺の手を両手で握ってくれる?


「ん?いいよー?」

両手でお兄ちゃんの手を握る。


「今だ!」

横にいたお兄ちゃんが眼鏡を外した。

「あー!」


「「 ごめんなさい!!」」

いきなり2人が揃って頭を下げて謝ってきた。


あーこれ前にもあったー。


「どうか僕の罪を許してください。」

「あなたの手を触ったのを許して下さい」


「えーもういいよークシュん」

まだ、ズボン下ろしたままだから冷えた。

おしっこしたくなってきた。


「俺がパンツを上にあげます!」

「僕がズボンを上にあげます!」

と言って2人とも僕の前にしゃがみこんできた。

「ちょっ、ちょっと近いし!」

なんか2人ともさっきまでの普通な感じじゃないー

「俺が、パンツを。」

「僕が、ズボンを。」


「上げるなら早く上げてよー!!」


「「「 あ・・・」」」


おっきな声を出したら、おしっこ出ちゃった。

は、恥ずかしいーーー


突然、2人から鼻血が落ちた。


うわあああ、どーしよー僕のせい?

ああー僕のせいだよね。

そうだ!眼鏡!


「眼鏡どこ?」キョロキョロ。


あ、お兄ちゃんのすぐ横に落ちてる。

早く拾って掛けなきゃ!


拾おうとして一歩前に出ようとしたら、まだズボンが上まで上がってなくてツンのめったら

前のお兄ちゃんも拾おうとしてくれてたみたいで、そこへ突っ込んでしまい・・・


ボキッ

「「「 あ・・・」」」


あああーどうしようー。


いや、落ち着け。まだ眼鏡の片方の耳にかけるところが折れただけだ。

手で持てばなんとかなるかも。


スチャ!


「お、お兄ちゃん達?だ、大丈夫?」


「ん?あれ?なんで鼻血出てんだ?」

「げ、俺も出てるーうわ。」

2人とも袖や服の端で血を拭った。


「俺ら何してたんだっけ。」


「んー。この子と話してたような。」


「わりぃ、なんか調子悪いんで、もう解散しよー」


「そうだな。君、ズボンがずり落ちてるよ。だらしないな。

ああ、教務員室だったか、そこの建物を左へ行って突き当たりを右に行けばあるから。それじゃあね。」


2人が遠去かっていく。


「はあああああ」

緊張が切れて、へたり込んだ。

なんとかなったけど、最後のあの言い方はないんじゃない?

お兄ちゃんたちの・・せ・・い・・

じゃなかった!僕が自分でズボン下ろしたんだった!

お兄ちゃんたちがああなったのも僕のスキルのせいだし!

はあーーほんと厄介なスキルだなあ。


くよくよしても仕方がない!

イーグル先生の所へ行かなくちゃ!


あーお兄ちゃんに教えてくれてありがとうって言うの忘れたー

今度会ったらお礼言わなきゃ。

あと、眼鏡も修理しに行かなきゃなー

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