幹部会議 2
魔道具の事はこのくらいか?
「ここまでで魔道具について他に聞きたい事あるか?」
「はい!アツイ様、その通信魔道具を僕が持っていたとして、連絡が来たってどうやって分かるんですか?
ずっと見てないといけないのですか?」
「あー、なるほど?」
つい、スマホみたいなイメージしてたから、勝手に音が鳴るとかバイブするとか思ってたわ。
それも手に持ってなきゃいけない訳じゃないしな。
なんかの映画とかで、耳に付けてたやつあったよな。
「俺もそこまで考えて無かったわ。
グレイ、じいさんにどこまで小型化出来るか聞いてくれ。
もし出来るなら耳に装飾品としてつけれる様にしてくれって言っといて。
あと、受信したら自動で通話できるのと、こっちから通話先を選ぶのは
指輪か腕輪なんかで回して選択可能にしといてくれって。
とにかく、身体に装着して使うのを視野に作って欲しい。
俺の言ってる事、理解出来てるか?」
「はい。なるほど、手元で持つより装着していれば戦えますしな。
是非ともその様に作っていただきましょう。」
「良かった。ずっと見てなくていいんですね。」
「私もそれなら仕事しながら話が出来ますね。
すぐその様に機転が効くのは、さすがアツイ様です。」
「うんうん。僕も凄いなーて思ったよー。
みんなお揃いの耳飾りになるね!
ふふふ、なんだか嬉しいね!」
「サムイ、お前の喜ぶポイントがいまいち俺には理解出来ていないが、
まあ、楽しそうでなによりだ。」
「ククク、アツイ様もサムイ様には形無しですな。
何を考えているか分からずとも、ただ愛おしいと顔に書いてありますぞ。」
「おま、ゴホン、勝手に俺の心情を言うなよ。
愛おしいのは仕方ないだろう。
か、可愛いんだから」
「アツイ!」
サムイがアツイに抱きついてほっぺにチュウをする。
「僕もアツイが大大大好きだからね!
こんなにかっこいい人が僕を好いてくれるなんて!
僕は本当に幸せだよおー。」
「ははは、アツイ様、お顔が真っ赤ですぞ。」
「アツイ様の照れてらっしゃる姿は初めて見ますよ。
とても微笑ましいですねえ。
やっとお年相応のお顔を拝見出来て私も嬉しく思います。」
「アツイ様はいつもすましていて分かりづらいですが、
サムイ様にはデレッデレですからね。
いつも近くでお世話しているので、僕の方が恥ずかしい時もありますよ。」
「あーあーうるさい!話の続きだ!
魔道具はこれくらいでいいか?
次いくぞ!
行く手段は馬で行こうと考てるが、一緒に同行する者は誰にしようか。
あっちで何があるか分からないから、戦える奴にしたいんだが。
長くこっちに帰らなくても支障のない奴がいい。」
「戦えると言う事もですが、アイスを連れて行かないと、あれは拗ねますぞ?
置いてかれても機嫌の悪いアイスの扱いは骨が折れます。
連れて行ってやってくだされ。」
「まあ、アイスは機転が効くし、緊急時には色々動いてくれるだろうからな。
連れて行くのはいいんだがー、
一応、スレイ、タールはまだアイスの部下で俺の護衛のままだろ?
どれだけの人数が一緒に行くかだよなー。
どうしたもんかな。」
「ふむ。一緒に同行せずとも、別働隊とすればいいのではないですかな。
通信魔道具込みの話にはなりますが、連絡が取れるのであれば集合するのもそう難しくないでしょう。
すれ違いや行き違いも起きにくいですし、また多方面の情報が瞬時に入るので指示も出しやすい。」
「それもそうだな。んー、分けるか。
行きたいって奴、他にいるか?」
「アツイ様が、行くぞ!と言えば皆行きますとも。
それでは収拾がつかないので、こちらで調整させていただきます。
身の回りのお世話係は必要ですかな?」
「俺は要らん。サムイ、お前は?」
「え!僕?んー、お世話係は要らないかなあ。
自分の事は自分で出来るよ。
あ!イルに旅行に行くか聞いたんだった。
行きたいけど、足手纏いになるかもしれないから今回は見送るって。
僕らが帰って来るまで、騎士団に混じって鍛錬するって言ってたよ。」
「ほおー。殊勝な心掛けだな。
確かにあいつ、弱いからなあ。
1ヶ月じゃ無理があるか。
あとはジャック、ヨルン、ロガン辺りか?」
「ジャックはブルーの世話を甲斐甲斐しくしてるから多分行かないように思います。」
「ヨルン殿は今神殿ですかな。」
「あいつ、二足のわらじ履いてるからなあ、忙しそうだ。」
「ロガン様は、今では公爵領に店を構えてますからね。
長く店を閉めるのは無理かもしれません。」
「そうだなあ。ま、その辺は本人達に聞いてからだな。
あとは、行き先だけど、南の国々を周る予定だ。
行程は、モンクン首長国経由でムリッポ王国に行って、
グルッと国を周ってからアマノイ公国経由で帰って来ようと思っている。
グレイ、問題ないか?」
「そうですなあ。同盟国のどちらを先に行かれても問題ないかと。
どのみち、同盟国にも身分を隠して行くのですから、あまり目立たない様に気をつけて下され。
アツイ様は眼鏡は必ずしていただく事。
サムイ様は顔を隠せるベールをかぶって行かれるのがよろしいかと。
南の国はここヨークより暑いです。
あちらはベールをかぶっている民が多いですから、そう目立ちませんよ。」
「ベールですか?ふふ、ちょっと興味あります。」
「ロガン殿に用意してもらいましょう。」
「話し合いはこれくらいか?
出発は、魔道具が出来てからになるから、それまでに気が付いた事があれば
また話し合いをしよう。
じゃあ、それぞれ旅行の準備に取り掛かろう。
みんな、よろしく頼む。」
「「 はい、かしこまりました。」」
「承知いたしました。」
「はーい!」




