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注目されないYouTuber  作者: あがつま ゆい


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19/19

あとがき

 「影が薄くて誰からも注目されないキャラ」というのは昔からいました。

 ただそれに「YouTuber」という新しい要素を加えて新しいように見せたのが今回のお話です。


 SNSで承認欲求が満たされないと幸福感を得られない世代にとっては何をやっても、それこそ強盗をしてもなお誰からも注目されないというのは、

 最悪の恐怖だろうと邪推してみたのですがいかがでしょうか。




 あとは「承認欲求がいかに人生をメチャクチャに破壊するか」というのもテーマに扱っています。

 劇中で長嶋茂雄監督(作中ではさすがに名前は変えたが)が死んだことを「こいつはネタにできる!」って考えてしまう時点で有沢の奴は相当頭のネジがトンでいると思います。


 人の死をネタに大嘘つくとか、クズにもほどがあるだろ!? どこのマスゴミだよ! って話ですよ。

 あなたの周りにも1人位はいますよね? こういう「承認欲求のお化け」になってる人って。




 追い詰められるとなんかすごいパワーが出て一発逆転できる。ってのは「フィクションあるある」なんですが、それで出てきたのが

「裸踊り」とか「猫の蒸し焼き」なので、有沢の奴は才能ねえなって作者である私も思いますよ。

 これを堂々と言ったらブーメランの可能性大なんだけど、有沢の奴は「奇抜さ」を「面白さ」と勘違いしてるTHE・凡人なわけで。




 この「奇抜さ」と「面白さ」の区別って意外とつけにくいんですが、つけられないと大惨事になります。追い詰められてて、金銭面で一発逆転しないといけない人は特に難しいものです。

 言い換えると「読者の予想」を裏切るつもりが間違って「読者の期待」を裏切ってしまった。っていう事になるんですよ。

 話は脱線しますが、これはプロの作家ですら間違う可能性があるんですよ。




 例えば冨樫先生が「ハンターハンターの終わり方の案で『9割がた反発されるけど個人的にやってみたいもの』がある」っておっしゃってたけど、

 それは絶対にやってはいけない終わり方で「奇抜さ」と「面白さ」の区別がついてないと思います。


 それをやるとさっきも言った「読者の予想」を裏切るつもりが「読者の期待」を裏切ってしまった、って奴になるでしょうからガチで完結後の動きが「ピタリ」と止みます。それこそ「お通夜状態」になります。

 ありましたよね。とある大人気漫画がオチのつけ方をミスして駄作になった奴。




 有沢の奴はどこまでも平凡な男で、つまらない男でした。あんまり堂々とは言えないし、深く追及したらブーメランになりますけど

 面白くない奴は例えおかしくなったとしても、それこそ「素人が一生懸命頑張っておかしくなろうとしているやり方」しか出来ないんですよ。

 まぁ「おかしくなってさえもそれ自体が読者にとって散々見飽きた程度にしかならないのか!?」って絶望してからが本当のスタートなのですが。




「本物」はマネできません。例えば「怪しい奴はとりあえずチェスト(斬る)」→「人違いでした」→「誤チェストにごわす」とか発想のスケールで凡人は絶対勝てない。

「♪気になるあの子とりあえず斬ったら 誤チェストに、ごわす(ごわす)♪」って思いつけないでしょ? あ、さっきのは「WANIMA」の「1CHANCE」の冒頭でお願いします。




 他にも「夫に内緒で不倫した妻」が「不倫がバレて夫から裁判にかけられた」ら「え? 私がお金払うんですか? 私、女ですけど?」って真顔で言う。とか常人には思いつけないし、

 生成AIに絵を描かせた奴がSNSで叩かれたら「未来の神絵師になんてことするんだ!!」ってキレるとかでもいい。こんな風に「本物」は思いつけないしマネもできないんですよ。




 そもそも有沢の奴は誰もが最初に見る「YouTuberとしての名前」を「マックスありさわ」っていう「マックスむらい」の2番煎じで良いと思ってる時点で、

 ジョジョの奇妙な冒険3部のDIOじゃないですが「貴様は将棋やチェスで言う詰み(チェックメイト)にハマったのだ! 無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!」なんですが。




 さすがに「名前だけで面白い」ってのは無理な注文だとしても、一番最初の自己紹介の時点でそこまで没個性的じゃ勝負を自ら棄権してるのと一緒じゃねえか。

 ヒカキンのマネして「〇〇キン」って名乗って名前の時点で没個性の極みになってる奴と一緒で、一体そこからどうやって勝負を仕掛けるつもりなんだお前は? と聞きたい。




 それに第1話で「ハートが震える、直感で伝わる、魂が揺さぶられる、遺伝子が躍動する、そんな『言葉では決して伝わらない何か』」って偉っそうに言ってたけど、

 それを言語化出来ない時点で、お前の才能の地位は最低限「平均よりは下」になるのが分かってないのも致命傷。

 そこを言語化して伝えるのが情報発信者の責務だろうが! それを放棄してどうする!? ってなるわけで。




 ……とまぁ作者自ら酷評するような奴が「マックスありさわ」なんですよ。才能無いのに「承認欲求のお化け」になってるから当然上手く行くわけがないんですが、こういう結末になってしまいました。

 修也の奴は「YouTuberは『勃起する程』楽しい」って言ってたけどYouTuberは楽しいだけじゃないよ。とは言わせて欲しい。

 彼の活躍を最期まで見ていただき誠にありがとうございました。また次回作でお会いしましょう。

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