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男勝りの女友達と出かける事になり、待ち合わせ場所に行くと美少女が立っていた  作者:


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最終回 その後

 告白をして無事成功して何日か経った後の事。


「はい、あ〜ん」


「いや……、ここではちょっと」


 昼休み、僕、永井さん、柏木さん、龍之介といういつもの四人で食事中の事であった。永井さんは満面の笑みで弁当のおかずであるハンバーグを箸で持ってこちらに差し出してきた。


「え〜、付き合ったら明日香こんな感じになるんだ……」


「赤城、俺は今伝説を目撃している……」


 柏木さんはドン引きしているし、龍之介は例の如く意味不明な事を呟く。そんな事をしていないで僕を助けてくれないだろうか。


「彼女のあ〜んが受け取れないっていうの?」


「いや、ここ教室だよ!?流石に恥ずかしいって」


 様子のおかしい永井さんはクラス中の注目の的となっており、クラスメイトがチラチラこちらを見ている。御影君がチラっと見えたが滅茶苦茶キレている様に見える。


「ちょっ、ちょっとお手洗い行ってくる!!」


「あっ、ちょっと……」


 永井さんの静止を振り切り何とか廊下へと脱出する。流石にクラス中に見られながらあんな事はちょっと陰キャの僕には耐えられない。窓をガラッと開けて深呼吸をする。


「おい、赤城。あれは何だ?」


「み、御影君……」


 御影君が怪訝な顔でこちらへ問いかける。僕が廊下へと出たのを見て出てきたのだろうか。


「確かにお前らが付き合う様に手助けしたが……。あんなものを見るためじゃないぞ……」


「も、申し訳ない……」


 告白の後、御影君と話をした際に、丁度いいから御影君が告白したタイミングで偶々通りかかったという体にしておけと指示されたのだ。なので永井さんは御影君が手助けしてくれたということを知らないのである。


「まあ明日香が勝手に盛り上がってるだけで赤城が悪い訳じゃないのは分かるけどよ……」


「永井さんも経験無いからテンション上がってるだけで時期に落ち着くと思うんだけどね」


 僕達が付き合ってからというもの、永井さんは明らかに普段よりテンションが上っている。どうやら初めて恋人が出来て嬉しいらしいとのことだ。


「……、赤城、まだ永井さんって呼んでんのか?」


「それ永井さんからも何回も言われてるよ」


 告白の時からずっと名前で呼んでと言われているのだが、永井さんとずっと呼んでいたので今更変えるのが照れくさい。


「まあ、あんな馬鹿騒ぎに付き合う必要はないと思うが、それくらいはお前も言ってやれよ」


「そうだよねえ……」


 僕は窓の外を見ながらため息をつく。こんな事を続けていたら永井さんに呆れられて振られるかもしれないし。


「それと……、気付いてるか?」


「何が?」


「教室の扉のところ、よく見てみろ」


 僕は出てきた教室の扉を見てみる。するとチラッチラッと永井さんが顔を出してこちらの様子を覗いていた。怖い……。


「ほら、姫様が拗ねる前に早く戻ってやれ」


「……そうする」


 トボトボと教室へ戻ろうとすると永井さんがいきなり飛び出してきて僕の腕を引っ張りグングンと教室とは逆方向に歩き出した。


「ちょっと何処行くの?」


「……二人で話したいから」


 永井さんはそう言い、僕を体育館の渡り廊下まで連れて行く。体育館の周りには当然だが誰も居ない。永井さんはそこで立ち止まりくるっとこちらへ振り向く。


「……、遼は私と付き合うの楽しくない?」


「え?」


 永井さんは辛そうな顔で僕にそう尋ねる。僕が嫌そうな態度を取ってしまったのだろうかと混乱してしまう。


「そ、そんな事ないよ。永井さんと付き合えて本当に嬉しいんだ」


「……、私が舞い上がってるのが迷惑なのかと思って」


「ま、まあさっきみたいなのはちょっと恥ずかしいなあ……とは思うけどさ」


 お互いにずーんと重い雰囲気になって下を向いてしまう。でもそうだ。楽しそうな永井さんに困惑した姿を見せた僕が悪い。謝ろう。


「ご、ごめん。僕が照れて楽しそうに見えないのが……」


「違うよ。私が浮かれすぎて」


 永井さんが悲しそうな顔をする。どうすれば良いんだろう。僕は御影君みたいに上手く出来そうにない。だが本当にそうだろうか、出来ないと思って諦めているだけなのかもしれない。僕は彼女と近付きたいんだ。


「あ、明日香」


「え」


 僕は初めて彼女の名前を呼ぶ。今まで照れて距離を縮められなかったのは僕が悪い。だから。


「僕は明日香の事がとても大好きなんだ。だからもっとこうしたいとかこうして欲しいとか言って欲しい。応えられるようにするから」


 明日香は黙って僕の話を聞く。そして彼女は僕の手を取る。僕が告白した時と同じだ。


「ううん。遼はそのままで良いよ。そういう優しい所を好きになったんだから」


 彼女は満面の笑みで僕を見る。僕もそれにつられて思わず笑みがこぼれてしまう。


 この先、上手く行かないこともあるかもしれない。だけど、彼女となら一緒にやっていける気がした。



あとがき───────────────────

これにて本編終了となります。

今後は新作を書くか、一般生徒Aの続きを書くかしますのでよろしければ作者のフォローをしていただけると嬉しいです。

最後まで呼んで頂きありがとうございました!!

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