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男勝りの女友達と出かける事になり、待ち合わせ場所に行くと美少女が立っていた  作者:


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19話 永井さんの悩み

「ていうか今日ごめんね。紹介したばっかりにみんなから揶揄われちゃって」


 僕達は一緒に駅までの道を並んで歩く。永井さんと一緒に歩いていると何処か気恥ずかしい感じがしてムズムズする。


「それも気にしてないよ。知り合い増えて嬉しいし」


 女子バスケ部員みんなから顔を覚えられて、友達の少ない僕にとっては交友関係が広がるのは悪くないと思う。


「……、だからって他の部員に手を出しちゃ駄目だからね」


「出さないよ!!」


 あれっ、他の部員ってどういう意味だろう。まあ深い意味はないか。


「……、まあありがとね。赤城君に応援されてると思ったから頑張れた」


「そ、そう?何もしてないと思ったけど」


 何せこういうスポーツの試合を観戦するというのも初めてだったのでただ圧倒されて終わったというのが本当のところである。


「ううん。見てるだけでも良いよ。それに差し入れくれたり片付けも手伝ってもらったし」


「本当に大した事は……、キャプテンとしてみんなを引っ張ったのは永井さんの力じゃないか」


 これは本当の事だ。たったあれだけのことで自分の手柄二など出来ない。これは全て永井さんの力によるものだ。


「もうっ、そういう時は素直に感謝されておけば良いの」


「そ、そうなの?いや、僕って人付き合いみたいなの下手だからさ」


「ううん。それでいいよ。嘘つかないで本当の事を言ってくれてる気がして私は好きだよ」


 好きという単語でドキッとしてしまう。別に友達として好きと言ってるだけだろう。勘違いするな僕。


 しばらく歩いていると公園があった。今どき珍しくバスケのゴールが設置されている。永井さんが公園の方へ歩いていくので僕もついていく。


「ここで実香とワンオンワンするんだ」


 ワンオンワンって言葉の意味から察するに一対一で戦う的な意味かな?


「永井さんが勝っちゃうんじゃない?」


「う〜ん。だいたい勝率は九十五パーくらいかな」


 分かってはいたけど滅茶苦茶ボコボコにしている。榊さん可哀想に。


「でも実香に成長してもらわないといけないんだ。今日の最後の見たでしょ?あれだけのことが出来るのに消極的でシュート打たないの」


 なるほど、ただボコボコにしているわけではなく期待しているからこその愛の鞭という事か。


「赤城君に何処まで伝わるか分からないけど。今日みたいに私のマークが厳しくなったら他の選手が点を取らなきゃいけないの」


「なるほど……」


 要するに榊さんは才能があるから期待しているという面と戦略的に榊さんに点を取ってもらわないといけないと様々な理由で鍛えているというわけみたいだ。


「よし。話してたらまたやりたくなっちゃった。赤城君ワンオンワンしようよ」


「出来るわけないよね!?」


 永井さんは「あはは、冗談冗談」と笑う。良かった、バスケジャンキーの永井さんとやれる訳ないよ。


「ゲーセンでやった時と同じだよ。ちょっとやってみよっか」


 どうやら、ここで僕はバスケ講座をしてもらえるみたいだ。永井さんは落ちていたバスケットボールを拾って僕にパスをする。受け取って分かる。思ったよりバスケットボールって大きいんだよな。永井さんはこんなボールを自分の手足のように動かすなんて凄いな。


「シュートしてみて」


「う、うん」


 僕は大体フリースローのラインからシュートをしてみる。すると上手く投げられずゴールに届かなかった。


「あれ、全然駄目だ」


「はは、一回屈んでジャンプする勢いを利用してシュートしてみて」


永井さんがボールを拾って僕にパスする。僕は言われた通りに一回屈みながらシュートを打つ態勢をとる。そしてジャンプしながらボールを放ると先程より楽にシュートが打つことが出来てリングに当たった。


「おお〜」


「へ〜、センス良いね。今からでもバスケ部入る?」


「いやいやいや」


 僕が慌てて否定すると永井さんは本当に楽しそうに笑った。永井さんは僕の所まで来てゴールに向かってシュートを放つ。するとリングにかすりもしないでそのままゴールの中に入る。


「すごっ」


「まあしばらく練習したらこれくらい出来るようになるよ」


 それは本当か?永井さん基準だとしたら常人はすぐに出来るようにならないと思うんだけども。


「……、赤城君は練習試合おかしいと思わなかった?」


「おかしい……。あっ、そういえば女子バスケ部って顧問の先生って?」


 おかしいと言えば、対戦相手は顧問の先生か分からないが大人の人がいたのにうちは練習試合に先生の姿はなかったな。


「そう、私達にはバスケを教える指導者がいないの。一応顧問の先生はいるんだけど形式的にいるだけで練習を見てもらってる訳じゃないんだ」


「……」


 という事は練習の面倒や諸々の手続きなどを生徒達がやっているというのか。しかも僕が想像するにそれを主にやっているのって……。


「赤城君が想像している事は分かるけど。部活の日だってそんな多くないし時間も短いから何とかは……。ただ私も三年になったらどうしよう……」


 三年になったら本格的に大学受験の準備が始まってしまう。永井さんはバスケ部の為に悩んでいるようだった。

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