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男勝りの女友達と出かける事になり、待ち合わせ場所に行くと美少女が立っていた  作者:


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1話 えっ、どちら様ですか?

「メスゴリラ、マジで調子乗るなよ」


「上等だ、頭を差し出せ。叩き割ってやる」


 クラスの真ん中で物騒な言葉が響いている。御影達也みかげ たつや君と永井明日香ながい あすかさんの二人だ。御影君は男子バスケ部のエース、対する永井さんも女子バスケ部という事でよく言い合いになっている。


「あの二人、またやってるよ」


「付き合ってるっていう噂も本当なのかもね〜」


 周りの女子達がコソコソと噂話をしているのも聞こえてしまう。そういうのは周りに聞こえないようにして欲しい。


 そして例の喧嘩していた二人は御影君が教室を出たおかげで収まる。周りの人達もやれやれと言いながら喧嘩の観察を止めて自分の席に戻っていく。


「はあ……、あの馬鹿に付き合うの本当疲れる」


「お疲れ」


 ワイシャツの袖をまくって「あっつい」と言いながら永井さんは僕の座っている席の前の席に座る。最近、喧嘩した後は愚痴を言いに僕の元へ来るのがルーティーンになりつつある。


「てか、女子に向かってゴリラ呼びとかあり得ないよね?」


「そうだね。永井さんは立派な女子なのに」


「うう……、同じ男子だけど雲泥の差だよ……」


 永井さんは僕の手を握ってくる。僕は心臓の鼓動を察せられないように平穏を装う。永井さんは僕に気なんて無い。精々、愚痴を聞いてくれる都合の良い男子みたいな感じだろう。


 そもそも、僕、赤城遼と永井さんが話すようになったのは高校二年に上がったばかりのことだった。


「あれっ、その漫画読んでる人珍し〜」


「えっ、永井さんも読んでるの?」


 僕が休み時間、一人でスマホで漫画を読んでいる時に永井さんに画面を見られて同じ漫画が好きということで仲良くなったのだ。それから僕達は時々話すようになった。そして話をしていくうちに御影くんへの愚痴を聞かされるようになったのだった。


「ああもう、あの馬鹿の事は良いや。それよりコラボカフェの事知ってる?」


「え?何のコラボカフェ?」


「もう、私達と言えばあれだよ。【血と鍵】のコラボカフェ」


「えっ、結構マイナーだと思ってたけどコラボカフェやるんだ……」


 【血と鍵】というのはそれこそ僕達が話すきっかけとなった漫画だった。読んでいる人ってあんまり聞かないけどコラボカフェやるくらいには人気あるんだ……と失礼なことを考えてしまった。


「そうそう。アキバでもやるみたいだから私達で行かない?」


「えっ、僕と永井さんで?」


 男女二人で出かけると言ったらデートみたいと一瞬思ったが、永井さんにそんな意識はないだろう。ただ同じ漫画が好きな同士で一緒に行こうと誘われているに過ぎないのだ。とはいえ、特に断る理由も無い。


「分かった。いつ行く?」


「やった。じゃあ土曜行こうよ」


 永井さんはぱあっと笑顔になった。


「あれ、永井さん部活は?」


「ああ、土曜は丁度休みなの」


 という事で僕達は土曜にアキバでコラボカフェに一緒に行くことになった。永井さんは楽しそうにスマホでコラボカフェのメニュー表を僕に見せてくる。彼女が楽しそうなら良かった。


 そして土曜、僕は待ち合わせ場所である秋葉原駅の改札前に向かう。土曜ということもあり人が中々多い。人の列に並んで改札前前に行くと何故かザワザワしている。


「あの子、背高くて綺麗。モデルかな〜」


 すれ違った女性が彼氏と噂話をしている。へ〜、そんなに綺麗な人がいるんだと思いながら改札を出る。すると眼の前にキラキラした女性が立っていた。


 白いニットに青のロングスカート、そして長い黒髪を靡かせた美人が立っている。なるほど、先程の女性が話すだけあるなと思って一瞬見とれてしまう。

 いや、そんな事よりも永井さんを見つけなきゃとキョロキョロ辺りを見渡して探す。


「まだ来てないのかな……」


「あっ、赤城君。遅いよ」


 声の方を見ると先程の綺麗な女性が僕に話しかけてきた。僕に何の用だろう。


「はい?」


「ん?」


 僕と綺麗な女性と目と目が合う。というかよく見たら永井さんの面影があるような。


「え、永井さん……?」


「え、逆に誰だと思ったの……」


 僕はビックリして顎が外れそうになる。え、この綺麗な女性が永井さんだって。いや、元々永井さんは美人だけど何と言うかもっと男勝りな感じでワイシャツの袖を捲ってる感じだし。化粧や服装のイメージが清楚な大人の女性って感じで驚いてしまった。


「わ、私の私服変かな?」


 永井さんが不安になったのか自分の服を見出してしまった。やばい、そんな訳じゃないのに。誤解を生んでしまう。


「違う違う!!あまりに綺麗だからビックリしちゃって!!」


 僕がそう言った瞬間、永井さんは顔を真っ赤になっていた。

小説の息抜きにこれを書いています。僕は何を言ってるんでしょうか。


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