二章11 VSド変態
「う、ウツロが出たぞー!」
とある生徒がそう叫ぶと、周りの生徒は慌てて逃げていく。まさか学校にまで出てくるとはな。とりあえずウツロを倒しに行かないとな…
「おい、逃げないのか?」
魚釣はそう言ってきた。いやいや、お前も逃げろ。
「お前は逃げないのかよ?」
「俺は残った生徒を避難させてくる!」
「お、おい!」
魚釣はそう言って走り去っていった。結局アイツは何だったんだ!?って誰も居ない今が変身するチャンスだ!
「変身!」
よし!まずはウツロの所まで飛んでいくか!
いや~便利だなこのマント!
そう感心しているうちにウツロの所に到着した。
『フハハハハハ!やはりJKは最高だな!』
おいおい、何だアイツ!?まさか性欲から生まれたウツロか!?だってアイツ、触手で女子生徒達を縛ってるぞ!?
「おい!お前!このキャプテン・スカーレットが来たからにはお前の命は無いぞ!覚悟しろ!」
『ムムッ!?この私の邪魔をする忌々しきスーパーヒーローが現れたか…』
「お前、何が目的なんだ!」
『見れば分かるだろう?JKにあんなことやこんなことをするのが目的に決まっている』
「き、キャアッ!?」
あ、アイツ!女子生徒の体を触手で触り始めた!?何かもう清々しいほどにクソウツロだなアイツ…
「バーニングフィスト!」
『ぐえっ!?な、何をする!?不意打ちなんて卑怯だぞ!』
「いや、何かお前のために時間は割きたくないから早く終わらせようと思っただけ」
『き、貴様~!喰らえっ!バインドウィップ!』
ウツロの触手が俺に向かって飛んでくる。技名からして喰らったら身動きが取れなくなりそうだ…しかも結構速い!?まずい、回避できない!
『ハッハッハ~!私の触手の餌食になるがよい!』
「くっ、回避が間に合わない…」
『ムムッ!?触手が動かないだと!?な、何だ!?』
俺が覚悟を決めたとき、突然ウツロの触手が動かなくなった。
「もうっ!僕が間に合わなかったら今頃触手の餌食でしたよ!」
「マキシマム・サイキッカー!ありがとよ!」
「お礼は後!まずはアイツをやっつけますよ!」
間一髪だった…咲也マジでありがとう。しかしこれでアイツを倒せると思った時…
『ウホッ!か、可愛い!可愛すぎる!あの子もこの触手の餌食にする!ヒャッハー!力が湧いてきた~!』
何かパワーアップしちゃったぞ!?確かに咲也は見た目はまごうことなき美少女だけど男だぞ!?アイツ可愛いければなんでもアリかよ!?
「あ、アイツ、キモいです…」
「激しく同意。で?どうする?」
「ぶちのめしたいけど攻略方法がわかりません」
「俺も同じ事考えてた」
あ~あ…何か萎える戦いになってきた…
運営からの警告は受けないようにしたけど大丈夫かな?