ステータスの確認と・・・・
お読み頂きありがとうございます。
相当のんびりになっていますが、確認しながら書き進めていますのでご容赦下さいませ。
眩しさに閉じていた目を開けると、見知らぬ場所にへたり込んでいた。
あの変な文様か現れた時に教室にいた全ての人が、同じような文様の書かれた床に座っていたり、倒れていたりした。
皆一様に言葉は何も発しない。
何を言っていいのかも分からないのだろうと、容易に察しがついた。
私たちが無言のままでいると、私たちを取り囲むように居た見知らぬ人達がざわざわし始めた。その中の一人が「成功だー!」と言うと、そのざわめきは一層大きくなった。
その声に驚いて、私達は尚喋れずに居た。
何か言わなければ…。
いや、それよりも先ずは確認しなければならない事ばかり…。
頭で考えても驚きなのか、恐怖心なのか、声を出す事が出来ない。
皆が少しずつ視線を合わせたり、周りを見回したりと冷静になり始める。
「王子、鑑定を始めようかと思います」
「ああ」
タブレット程の大きさの石板を持った人が、豪華なマントを身に着けた人物に話しかけた。
石板を持った人が私達に近付いてくる。
一人一人にその石板を翳すように近付けるとその人は「お〜」と感嘆の声を上げる。そして王子と言った人物にそれを見せる。
王子はそれを満足そうに眺める。
それを私達全員に行う。
その結果なのか、私と中村君以外は取り囲んでいたその他大勢の中の人に「こちらです」と何処かへ連れて行かれた。
私と中村君は互いを見たり、王子と呼ばれた人物を見たりして、状況が分からずに居た。
すると石板を持った人が私と中村君を勇者と聖女と言った。
その言葉に王子は苦虫を噛み潰したような顔をする。
「王にはまだ報告するな。折を見て私から直接伝える。母上もこれでは悲しまれるだろからな」
「左様に御座いますな。では、女神の神託を行う事にしてみては如何でしょうか?」
「ふむ、そうだな。召喚が済んだのに聖女の報告をしない訳にはいかぬ。それで少し時間は稼げるだろう」
「御意」
二人は話が付いたのか満足そうな顔をして、私と中村君をニタニタと見下ろして居た。
その後私達はそれぞれの部屋に案内されその日はそれで終わった。
翌日廊下で中村君を見かけたため周囲に注意して声を掛けた。周りを気にしたのはこの国の人間の目もあるが、私は学校中から嫌われていた。そんな私が話しかけたらどんな嫌がらせにあうか分かったものではない。それを分かったうえで話しかけたのは色々と確かめて置きたい事が在ったからだ。
「中村君!」
中村君が振り返り私を見た。
学校中から嫌われている私だが、ハッキリとした嫌悪を向けない稀有な存在だ。
中村君は周りの評価をあまり気にしないタイプのようだった。そのため私に嫌がらせや悪口を言うことはなかった。
「日聖か。なんだ?」
「聞きたいことがあるんだけど、少し良いかな?」
「ああ、なんだ?」
「・・・・・、色々あるんだけど・・・・・」
私はその場で話し続けると誰かに見られるかもしれないことを気にしたが、中村君にとってはどうでも良いことだったようだ。私はその場で話すことにした。
「部屋なんだけど、一人部屋?」
「?・・・・。いや、他の男子と一緒だ。男は大部屋にみんな一緒だが?女子は違うのか?」
「私は一人部屋・・・・。部屋の中にお風呂もトイレもある大きな部屋・・・・」
「そうなのか?!良いな。・・・・食事はどうなんだ?」
「昨日の晩は部屋でフルコースみたいな食事だった」
その言葉で中村君は何かを考える様に顎に手をやり、私を見つめた。
「昨日、彼奴等が言っていただろう、召喚した聖女って。日聖、お前聖女だと思うぞ。ステータスは確認したか?」
「ステータス? ううん。どうやって確認するの?」
私の言葉に中村君は驚いた顔をした。
「昨日案内してくれた奴から聞かなかったのか?俺はそいつから説明されたぞ」
私は必死に首を左右に振る。
私の様子に中村君は「そうか」と一言呟いた。
少しの間があって中村君が口を開いた。
「ステータスと声に出すと眼の前に半透明のウィンドウが現れる。本人のみ見えるから、大勢の前でステータスと言わなければそうそう俺達が異世界の人間だとはバレないと思う。そのウィンドウに大体のことが記されているから分かることも随分あるぞ。それからこの世界の人間のステータスを見ることも出来るようだ。それは説明されなかったが、やってみたら出来た。だから他人のステータスを見ることはご法度なんだろうな。他人のステータスを見るときは鑑定と言えば良い。その鑑定はこの世界のものは出来るようだ。今のところ、人と物品、食材には使えた。・・・・・、それで昨日の晩飯を鑑定したらバフが掛かる様なものばかりだった。少なくとも俺達はフルコースの様な食事ではなかった」
私は中村君の話から自分のステータスを確認した。
誤字脱字報告、よろしくお願いします。
悪手である改訂版ですが、お読み頂いている方が居るようで安心と嬉しい気持ちです。
完結させられるように頑張ります。




