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四谷天窓の月  作者: 武上渓
5/10

ー4話



ー4話


エレベーターが開くと、右手に人が居て、そっちが入口らしかった。

後ろの女子大生っぽい子に聴いた。

「初めてなんですが。チケットとかはどこなんですか?」

「私も初めてなんです」

すると、ニットの男性が、窓になってる所を示して

「ここ」

と教えてくれた。


「予約は?」

ロン毛でまん中分けで、髪サラサラの兄ちゃんが聞いてきた。

「ないです」

「お目当ての子とかは?」

意味が判らない。キャバクラに来た訳じゃない。

「ないです。とりあえず聴きに来たんですけど?」

「お待ち下さい」

後で分かったが、無料プレゼントが予約数分有ったらしい。多少余分が有るのだが、ガチャで配る予定で、予約なしの光治にどうするか相談したらしい。

「では、ドリンク料込み3千100円で」

交換に、冊子と出演者の紹介ぺーパーにドリンク券を渡された。

元々は、小料理屋か居酒屋を居抜きしたような店内だった。入口右にバーが有り、バーに直角にステージが有る。ステージの後方は石垣のデザインで、上に流木のような板に四谷天窓と彫って墨が入れて有る。後で調べると渋谷系のレジェンド山崎まさよしの字であるらしい。

ステージに対向して、四角い少し高めの椅子が並べて有る。客席の右後方にミキサー卓が有る。

50人か60人くらいの定員だろうか?

天井は木で、エアコンと共に黒く塗られている。元々は白熱灯だったんだろう、LED電球が下がっている。


渡された紙を見ると、近藤春菜は最後だった。彼女を含めて6人が30分くらいで交代して行くようだ。

女の子二人が、キーボードとギターをセットアップして、オープニングが始まった。


 

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