interval-04 《幕間》
仕事のできるいい男たち。
「……………………フゥーーーーー…………」
真はまず指向性電子戦ポッドからバイオハザードマークの付いたクラッキングソースコードカートリッジを抜き取り、そのまま拳銃で破壊した。
エクソの左腕にはまだ先ほどのカートリッジのジャック部に貼られていた封印シールが適当に貼られている。
「間一髪か、……………それにしても、まったく、こんなものを持たせていたとは…………」
破片を拾い、焼夷剤で燃やす。
それから漸く、後ろを振り返り
「おう、お前ら死んだ奴は手ェ上げろ」
『全員生きてるっす隊長』
『ていうかその聞き方、ホントにKIAだったらどうするんすか』
「うるせえよ、この距離の流れ弾喰らうグズは要らねえ」
『ひでえ』
『労基法で訴えたら勝てるだろこれ』
『悪魔だ』
クソドモのエクソがクレーターだらけの岩礁や波に洗われる岩陰から続々と出てくる。
「うるせえ、それともお前らいつの間にかザコになりやがったのか」
『『『『『No Sir!』』』』』
「おう」
『ところでどうするんです?』
「あー、お前とお前、船に戻ってウミトカゲ(小型潜行水陸両用戦ユニット)持ってこい」
『『了解』』
「他はウミトカゲが来たら水路潜入偵察を続行する」
『あの二人はどうするんです?』
「ああ?何のこと言ってんだ?俺らは普通に訓練してるだけだろ」
『でも手助けしないと……』
「経路上で手助けが必要そうなのがいたら、まぁ物の序でだ、拾っていくしかねえだろうが」
『……………! 了解!』
『『爾後の行動に掛かります!』』
「おう」
とりあえず、出来る事はしたぜ、涼。
間一髪。
エリーの兵装に適合する電子戦カートリッジなんて誰が渡したんですかね・・・・・(迫真