リメイク第二章 幸運は絶望への片道切符
アグリカル地区 ノウバク市にある総合病院。
俺たちはサムさんとジョニーを連れてここの病院に来た。サムさんはすぐにでも手術を始めると言って手術室へ。ジョニーは入院させられた。なんだかんだジョニーの傷も骨にヒビが入ってたり、かなりのものらしい。
さてと、俺たちが今すべき事は馬を返してから、レンタカー屋に行って車を確保。そして食材とかの購入だ。
話によるとケンソウ岳って、今度はめちゃくちゃ寒いらしいから防寒具を買っておいた方がいいと言う事らしい。
「ここまでありがとなランサー」
「ブルルルルッ・・・」
俺たちはランサーたちを預けて、俺たちは中心街へと向かった。
「ここら辺はちゃんと車走ってるんスね〜・・・」
俺は街中を走る車を懐かしんだ。ほんとデザート地区とオーシャナ地区あたりは全然いなかったもんな。
「このアグリカル地区方面は首都の中央地区から高速がちゃんと整備されてるのよ。中でもケンソウ岳周辺を突っ切る長さ六十八キロもある巨大橋、『ファーヘスト連峰貫通大橋』は圧巻の景色よ」
68キロの橋ね、なんか凄そう・・・
そして俺と麗沢、シィズさんでレンタカーを探しに行った、他のみんなは買い出しだ。
「すいません・・・今日はもう無いんです」
次行こう
「申し訳ありません!本日分の予約が埋まってしまいました!!」
次・・・
「ゴメンネー」
「・・・シィズさん、これ嫌がらせッスか?俺たちへの嫌がらせに決まってる、そうに違いない」
レンタカーがどこいっても無いんだけど・・・
「そうね、この際どっかそこら辺の車奪っちゃう?」
「2人ともなんか怖いでござるな・・・」
全然見つからないからイライラしていた。
「またランサーたち借りるッスか?」
「流石に馬でファーヘスト方面は難しいわよ、距離も長すぎるわ」
だよなぁ、どうしよ。
「あれ?もうこんなところまで来てたんですね」
俺たちが途方に暮れていた時だった。少し懐かしい声が聞こえた。
「ん?あれ?君は・・・え、誰?」
そこにいたのは小柄で前髪が異常に長い銀髪・・・知らんな。けどこの声はどこかで。
「失礼ですね。僕ですよ」
その子は前髪をかきあげた。
「あ、ランディ!!こんなところで何してんスか!?」
そこにいたのはランディ バーゲンベリア、最初の方に戦ったリーダーだ。
「言ったでしょ?休み貰ったから故郷に帰省中」
そう言えばそんな事言ってたな、ここら辺なんだ。
「にしてもその前髪邪魔じゃないッスか?」
「あぁ、これ。狙撃手なんてのをやってると、休みの日でも周囲を見渡しちゃうからね、疲れるんだ。だから休みの日はこうやってる」
「おお、それは拙者もよくわかるでござる。拙者も眼鏡外すとまー大変でなー、HAHAHA!」
麗沢の場合は別の方向だろうが、一緒にすんな。
「それより、レンタカー探してるんですか?」
「そうなんスよ、けどどこもなくてさ」
「ならタクシーなら良いんじゃ無いですか?ここ田舎だから長距離専用タクシーってのがあるので、それを使えば費用も安く済みます。僕、呼んできてあげましょうか?」
ラッキーだった。ランディがたまたまいてくれたお陰で、移動の足が見つかった。
ランディはすぐにそのタクシーを呼びに行ってくれた。
「サクラー、レンタカー見つかったのー?」
「はいッス、丁度ランディが・・・」
丁度エルメスが買い物を終えて・・・あ、
「ぬぐぐっ・・・」
しまった・・・睡蓮以外のこの三人、買い物音痴だったの忘れてた。エルメスは爆買い、グレイシアさんは余計なもん。そして零羅ちゃんは元から世間知らずのせいで2人に言われるがままだ。
そのせいで睡蓮が山積みの荷物を抱えて今にも潰れそうだ。
「睡蓮、大丈夫ッスか?」
「済まん桜蘭、ちょっと待ってくれると嬉しいかも・・・」
待ちます。
「あ、お待たせしましたね。今呼んできました」
ランディの後ろからワンボックスタイプのタクシーが来た。
「あ!どうも!この度はひまわり観光を使って下さってありがとうございます!!私、運転手のミカイル サンフラと申します!」
「あ、どもッス」
「良かったら荷物お持ちしますよ」
ホテルマン?この運転手はあの大荷物を軽々と車へと乗せて行った、待ち方プロだなぁ。
「あれ?そう言えば君たちはどこに向かうんでしたっけ?」
積み込み中、ランディが聞いてきた。
「なんか、ケンソウ岳の中腹の村って聞いてるッスよ」
「あ、そこが僕の田舎です」
「え、そうなの?なら一緒に乗ってくッスか?」
「いや、僕は鉄道で行くので」
「あ、鉄道あるんスか?」
「あぁ、あるにはあるけど君たちその後ファーヘスト方面でしょ?僕の田舎にレンタカーは無いから君たちはそれで行った方が良いよ?」
なるほど、一瞬そっちの方が早くね?って思ったけどその先がないか。
「分かってッス。あ、ランディ、因みに聞くッスけど次のとこのリーダーって誰か分かるッスか?無線壊れたままで」
「あ、ほんとだ。あそこのリーダーは僕も知りませんね。なら僕のこれあげますよ、軍用無線、周波数さえ合わせればまた連絡取れると思いますよ」
「え、そんなの貰ったら、ランディは?」
「僕、予備にもう一機持ってるので」
用意周到だなぁ・・・ランディはスッと小型の無線機を取り出した。
「お客様ー、お荷物お乗せ致しましたー」
「あ、はーい。なら、俺たちはこれで。どうも助かったッス」
「こちらこそ、じゃあ僕も失礼するよ。目的地で会えたらまた会いましょうか」
ランディは去っていった。
「サクラー、行くわよー」
エルメスに急かされ俺も車に乗り込む。さて、車での旅の再開だ。
「さてと、えっと確か・・・」
「サクラ何してんのよ」
俺はさっきランディから貰った無線機をいじってた。
「周波数合わせてるんス。確かサムさんはここの値にやってたよな・・・」
『ん?あ!!繋がったぞ!!おい聞こえるか!?俺だ!ジョシュだ!!』
お!上手く行った!!あの定食屋の声だ!!
「ジョシュさん!俺ッス、桜蘭ッス」
『おー!サクラか!!無事だったか!!通信が全然出来ないから心配してたんだよ。ニュースも全然やってくれねぇしよ』
そう言えば俺たち、メディアに追いかけられるって事が無いな、三上が止めさせてんのかね。
「それより、次のリーダーに関して聞きたいんスけどケーブ地区のリーダーッス」
『ケーブ地区か、思いの外進んでんだな。この調子なら後5日程度で中央に行けるかもな。んで、場所はケンソウ岳の辺りで良いんだな?待ってろ・・・エンリコ アザミ・・・って、誰だ?』
いや、俺に聞かないでよ。
『アザミって言うと、あの人の苗字も・・・あー、でも。済まん、名前は分かったんだが、どんな奴かまでは分からなかった!!』
「あー、まぁ大丈夫ッスよ。とりあえず名前さえ分かれば後はなんとかなるッス」
『分かったー!まだ何か分かれば連絡する』
ここからだ、ここからが俺たちの苦難の幕開けとなった。
ゲーム終了の期限まで
あと7日。




